生活が苦しい人へ。どうすれば生活が楽になるのか その5:月たった一万円で40年で3,000万の利益。投資を「今すぐ」始めるべきこれだけの理由
皆様はトマ・ピケティ(Thomas Piketty)という方をご存知だろうか?彼が2013年に発表した著書**『21世紀の資本』**という本がある。この本は、膨大な歴史的データを分析し、「なぜ格差は広がるのか」を経済学的に証明したことで世界中に大きな衝撃を与えた。
この本の内容で「投資の方が効率よく収益が出る」という仕組みは、有名な**「r > g」**という不等式で説明されている。
1. 不等式「r > g」の意味
ピケティはこのシンプルな数式で、資本主義の根本的なメカニズムを表現した。
r(Return on Capital):資本収益率
投資、不動産、株、利子など、資産から得られる利益の割合(年平均4〜5%程度)。
g(Growth rate):経済成長率
働いて得る給与(賃金)の伸びや、国全体の経済の伸び(年平均1〜2%程度)。
つまり、**「汗水垂らして働いて増える給与(g)よりも、資産を運用して得られる富(r)の増え方のほうが常に速い」**ということを意味している。
2. なぜこれが問題なのか?
もし r > g の状態が続くと、以下のような現象が起こる。
富の濃縮: すでに資産を持っている人は、それを再投資するだけで雪だるま式に富を増やせる。
格差の固定化: ゼロから働く人が資産家に追いつくのは非常に困難になる。結果として、自分の努力(能力主義)よりも、親からの相続(家柄)が人生を決める「世襲型資本主義」に戻ってしまうとピケティは警告した。
3. 歴史的な背景
ピケティは過去200年以上のデータを遡った。
19世紀まで: 常に r > g であり、格差は非常に大きかった(貴族社会)。
20世紀中盤(1914年〜1970年代): 二度の世界大戦や恐慌による資産の破壊、そして高い累進課税によって、一時的に g が r を上回る(あるいは差が縮まる)「例外的な平等期」が訪れた。
現代: 再び r > g の傾向が強まっており、19世紀のような格差社会に戻りつつあると指摘されている。
簡単に言うと、労働だけしていると格差の下側に行くしかなくなる、つまり貧乏になるという意味だ。ここに書かれているのは遺産を沢山貰えた人という定義になるが、遺産を沢山貰える人はごく僅かだと思う。じゃあどうすればいいか。今あるお金で少しずつでもいいから投資を始めるべきである。投資する側に回れば少しずつでも投資の恩恵にあずかれる。
運用例
投資信託の代表格である「オール・カントリー(オルカン)」の過去40年間の平均リターンは、年利8%程度である。これを元に、毎月1万円を積み立てた場合のシミュレーションを見てみよう。
運用シミュレーションの結果
20年後
元本合計:240万円
運用結果:約593万円(元本の約2.5倍)
40年後
元本合計:480万円
運用結果:約3,491万円(元本の約7.3倍)
多少のばらつきはあるものの、世界経済が成長し続ける限り、オルカンのような広域インデックス投資が右肩上がりであることは歴史が証明している。月々わずか1万円を40年間続けるだけで、3,000万円もの利益を手にする確率は極めて高い。これだけの結果が見えている中で、手をこまねいているのはあまりにももったいないと言わざるを得ない。
リスクを打ち消す「時間」と「手法」
投資を「怖い」と感じる人や「面倒だ」と敬遠する人も多いだろう。もちろん元本割れのリスクはゼロではない。しかし、投資期間が長ければ長いほど、そのリスクは平準化され、限りなく低くなっていく。
ここで鍵となるのが**「ドル・コスト平均法」**という購入手法だ。
例えば、1個1,000円の商品を毎月1万円分買うとする。
1ヶ月目:1,000円で10個購入。
2ヶ月目:価格が500円に下落。20個購入。
結果:2ヶ月で計30個を2万円で購入したことになり、1個あたりの平均取得単価は約667円まで下がる。
この状態で価格が元の1,000円に戻るだけで、すでに多大な利益が出ていることがわかるだろう。相場の良し悪しを判断せずとも、自動的に「安い時に多く買う」仕組みができあがる。これほど合理的かつ簡単に損失を回避し、利益を狙える方法は他にない。
結論:とにかく「早く」始めること
私は何も、オール・カントリーだけを盲信しろと言いたいわけではない。他にも優れた銘柄はあるだろう。大切なのは、どの銘柄を選ぶか以上に、**「一刻も早く始めること」**だ。複利の効果を最大化するのは、投資金額の多寡ではなく、積み上げた「時間」である。
投資に興味がない人であっても、一度証券口座で積立設定さえしてしまえば、あとは勝手に実行される。手間は最初の一度きりだ。
「いつか」ではなく「今すぐ」始めること。その決断が、将来のあなたの生活を劇的に助けることになるだろう。是非NISAで始めてほしい!

