['25 コンサドーレ] vs.藤枝MYFC 〜その自信が虚像である可能性〜
2025明治安田J2リーグは第10節。
前節の札幌は、アウェイ水戸で退場者を出しながら1-3の敗戦となった。これ以上負けこむとさすがに昇格も遠くなる。そういった中で、再びホームに戻り勢いを取り戻せるかという今節。立て直しはもうこれで最後にしたいところだ。
初のアウェイ札幌に乗り込む藤枝。3試合前の長崎戦で勝利した以降2連敗。失点の時間帯が明確になっており、そこで耐え切れず失点を重ね勝利は遠く…という最近の試合。ここで負ければ3連敗となる中で何がなんでも連敗ストップ、そして勝利といきたい。
↓今節のハイライトはこちらから。
↓藤枝戦前の戦術チェックはこちらから。
↓前節の記事はこちらから。
↓2025シーズンの各節の振り返りはこちらから見れます。
試合概要・スタメン
まずは試合概要から。

結果は2-1で札幌の勝利。
互いに五分なデータが連なりそれなりに拮抗した試合になった。
CKでは札幌は11本、藤枝は6本と少し多めになった。その中で、それぞれCKから1点生まれた点においてはセットピースの重要性が拮抗した試合では明らかとなったか。
では、試合の方に入っていきます。

札幌は前節から3枚替え。
ミンギュ・家泉・チェックが復帰した。ポジションが大幅に変わっており、高嶺は家泉と2CBを組む。CHコンビには青木と西野という並び。左ワイドにはチェックを配置し、最前線の一角には克幸を置く。それぞれのプレイヤーのプレーの幅により柔軟にポジションを変えられるが、怪我人が復帰したり他に出たりすることがある中では割と大事なことか。
藤枝は前節から2枚替え。
右CBは久富ではなく楠本を配置。シャドーは浅倉・金子の2枚で千葉はベンチスタートとなった。
保持時、ロングボールを使うことに抵抗を持っているような藤枝は足元で繋ぎながら前進するために、シャドーに足元タイプの2枚を両サイドに配置したのでは。
苦し紛れでも…

札幌保持時から。
いつものように4-4-2からSHを押し上げての入り口。
CHはアンカーが西野で青木が1個前で自由に動くようなイメージ。
4/20日 〇2-1藤枝(H) #西野奨太③「片割れが(青木)亮太くんだったんで、亮太くんは自由に動ける選手だから、後ろから支えてほしいっていうようなことがあったんで、それをやるだけでした。(アンカー的なイメージ?)そうですね。はい」#ラボ取材メモ
— コンサラボ|UHBコンサドーレ取材班 (@UHBconsalabo) April 20, 2025
アタックまでは、アマドゥをターゲットにロングで押し込む形ももちろん持っているが、そこまで持っていく形が中々見られなかった。というか、攻撃への形・前進の形をやはり見失っているような印象だった前半序盤。

守る藤枝は、ベースの3-4-2-1から5-2-3への可変で前線の2-3でpressingをかけていく形を選択。後方は5バックを敷いて札幌の攻撃を受けながらも、そこまで展開させないように2-3でpressingを頑張る。2-3の5枚の距離感といわゆるボクシング・ムーブがよく、安定したpressingができていた印象。
過去の試合では、WBを前に出しながら全体で前からpressingをかけていたシーンも多かったがそれではウラ返されるリスクがある。しかも、札幌の前進方法には相手のpressingを引き付けて前線に入れていく形がある。尚更リスクが伴うので、今回のような形を選択したと思われる。
上図のようにボールホルダーのCBにはセンゴールを当てて、同サイドの大外(SB)にはシャドーを押し出しながら。そして、中盤のCHはそれぞれマンツーで捕まえながら監視する。逆サイドのシャドーはスライドするCHの脇に入りスペースをケアする。
サイドに限定してしまえば、枚数的には合うので藤枝的にはこのやり方が最適ではある。2-3で足りてるし、後方は5枚かけて枚数で守ることができる。
保持する札幌は中々前進のきっかけを作れない。
アマドゥに当てるようなシーンもあまりなく、そもそも最前線は相手の5バックに対して4枚の攻撃枚数なので、ターゲットになっているアマドゥには2枚はDF着くので自由がない。なので、後方から入れようにもロストの可能性の方が高い。
左サイドのところでチェックの足元を繋いながら前進しようにも、タテへの推進力が中々出力できず、その勢いを発揮するにはミンギュのオーバーラップを待つしかない。
5-2-3,5-4-1に対する前進方法に関しては具体的な策が見えてこない。今季の大きな課題にもなりそう。
とりま押し込んどけ

一方、藤枝の保持時は左右で少し形や前進方法は違うものの、右サイドに限って言えばシンプルに敵陣に送り込んでいくイメージ。
上図のようにCBからSBが受けてそのまま背後のスペースに入れていく。右WBの川上はスピードありで仕掛けることもできる。ワントップのセンゴールは競る(ロング収める)タイプではないが、ロングを蹴る時のターゲットになるのでそこに適当に当てれば上背があるので触ってくれれば…みたいな。
そして、右サイドはシャドーにテクニックのある浅倉がいるので、ここに入ればチャンスメイクやもっと深い位置なら仕掛けなどがあるので脅威になる。
と、右サイドは明確にやりながら押し込んでいく。
pressingしたい札幌だったが、印象的に左サイドの守備(札幌から見て)は中々前に出力できていなかった。前に出るのか構えるのか。

逆サイドでは。
左サイドは藤枝が出口とするには得意のサイド。
これまでの試合でもビルドの出口となっていたシマブクがいて、金子や杉田とボール付近で関わることもできる。
札幌のpressingはこれまで同様に、相手の4枚の入り口に対してアマドゥ・克幸・近藤と3枚で開始する。シマブクが少し下がりぎみなのでそこには高尾がジャンプして前に出る(金子は家泉周辺に預けながら)。
藤枝はこの札幌のpressingを待っていたかのようにスルスルと剥がしていくことになる。

前に出てくる高尾がキーになっており、その背後を金子やセンゴールがとっていく形で起点を作ろうとする。または金子はシマブクのサポートをしたり。
右サイドはアバウトに前線に入れていたが、左サイドは少し工夫入れながら背後をとって敵陣に前進していく形。左サイドでは繋ぐことができるように枚数も置いておきながら、前線のプレイヤーの背後への動きに合わせて長めのボールを入れられるような仕組みになっている。
”シマブクが下がることで高尾を引きつける”。これが藤枝のビルド時に引き出したい事象であったようだ。
札幌としては近藤のところか高尾のところでストップしたいが、少ないタッチで剥がされスルスル交わされるのが最近見られる。今節もそうで前線でボールにアタックできずボールに触れない。かつ、前節もあったように高尾が前に出た背後を取られるシーンが見られる。前線で蹴らせないような守備の再構築をしたいところなのだが…。3月頭くらいではできていたような。
藤枝はそういった形で敵陣に入り込み、スローインやCKへ持っていき、まずは敵陣内で一息つく。そこから得意の崩しや流動性で自分らのスタイルを見せていく。
またしてもこの時間帯
という中で迎えた7分。
藤枝は右コーナーから先制点が生まれる。
(Jリーグ公式Xからいつも得点シーンを持ってきているのですが、この得点動画ポストはありませんでした。J1は全ゴール動画が出ているのですが、J2,J3は動画がないことが各節何個かあります。そういうところで差別化する必要はあるんですかね?動画を出す・出さない基準はなんでしょう。J1だけ推していきたいとかなら…カテゴリー別にアカウント作ればええやん。ちょっとストレスですね。)
札幌としてはまたしても早い時間帯での失点となりました。
試合の入りのところでの失点を直していくつもりはあるのですかね。ただ、直接的に失点を防ぐというよりも、相手の前進をどれだけ止められるかどうかが大事になると思います。未然に相手の攻撃をやらせないということですね。
今節で言えば、藤枝のビルドに対して強度の高いpressingを発揮できていなかったですし、そもそもズレが起きていたりわかりやすい穴を作ってしまっていたのでそりゃ押し込まれますよね。
岩政監督は入りのチューニングは選手に任せている?感じかと思いますが、pressingでの構造的なケアはしとかないと入りの良くない守備(本来の良い守備を発揮できない仕様になっている)から失点を重ねてしまいますね。やり方の問題でしょうか。
[早い時間帯での失点を防ごう]
— 鵜外 (@engjpn_ugai) April 20, 2025
早い時間帯での失点を"直接的に"防ぐよりも、そこまで至らせないためのpressingの構築の方が大事なのでは?と思う。
ここ最近は右への限定でスライドするが、近藤が1個前に出ることに伴い高尾も前に出る。そして、その背後を最終的に狙われている印象。
↓続#consadole
早めに取り戻そう

リードを追う中でどう攻撃に転じていけるか。
ひとつの解とすれば、右の近藤の背後に入れたりそこで競り勝って起点を作る形。シンプルに個の力を活かすようなやり方。ほぼ賭けだが、戦術として個を活かさないのはもったいないので正しいことではある。というか、こうでもしないと前進できない。

この前進方法の正確性・確率を上げるためには藤枝のWBを引き出せるかどうかが焦点。
藤枝のpressingは最初のところでも出たように、2-3でかけつつSB(札幌のミンギュや高尾)にシャドーを当ててくる。しかし、札幌のサイドを素早く変えるようなポゼッションなどがあれば、藤枝はCB(ボールホルダー)に対してシャドーを出さざるを得ない。すると、その次のホルダーになりそうなSBには同サイドのWBを前に出して、pressingを連動させるしかない。
藤枝は5バックを敷いているので、WBを前に出しても後方は残り4枚いるので枚数的には問題ないが、そこでWBの背後にボールを入れられると少し緊張感が走る。というか、簡単に深くまで侵入されてしまう。せっかく、pressingで札幌の前進を抑えられていたのにそれをウラ返されてしまう事態になる。これまでの試合でもWB(特にシマブク)が引き出されてその背後を使われることも多かったので、それがまだまだ改善できていないのだなという感じ。
構造的にも流れ的にも藤枝保持時(札幌守備時)の時と同様である。まずまず、この形で背後を取る・取られるというのはトレンドっぽくなっている(セオリー的だが)。マンツーpressingを行っているチームが多く、そのほとんどは前線からのpressingに後方も連動する。それに対しサイドを破っていく形としては有効的。
対ブロックのDFライン攻略で最近多いと感じるのは、サイドで持った時に相手WB(SB)を引き出して、その背後にインサイドからシャドーやトップが流れて深い位置にin。そこへパス流す形。5バックに対してもこれで侵入可能。ただし、相手がpressingでライン高い時のみに有効?
— 鵜外 (@engjpn_ugai) April 8, 2025
J2ざっとみての印象ですが。
先週の徳島なんかは、5バックだけどpressingの流れから最終ライン押し上げたいからWB(5バックの大外)が前に出てくる。それは札幌戦に限らず他の試合でも。下図は大宮戦。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) April 8, 2025
また、守備目線からして4バックでこれやっちまうと残り3枚なので結構危ない。4でも5でもスライドせねば。=チャレカバの重要性。 pic.twitter.com/ALzHlcjKkG
WB(SB)が前に出てくる理由としてもう一つは、トップからのpressingは必ず限定して大体外へ追い込むから。その外がボールを獲るための"狙い目"になる。そこに照準を合わせてWBやSBの選手は獲ろうとするため前に出てくる。しかし、特に後ろの選手は自分のカバーが直接的にはいないので慎重になることも。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) April 8, 2025

他に札幌は後方からのサイドチェンジで近藤のところに当てることもあった。高嶺を最終ラインに置いているのは、前線に向けた精度の高いボールの供給であり前進を活性化させることも狙い。
また、対角線でボールを飛ばしてサイドに入れることで守る側からすればスライドしながらハイボール処理をしないといけなくなる。+近藤は競り合いが強めなのでDFは苦しい状況になる。こうなれば札幌は収めるチャンス、攻撃の起点を作れますねと。
という感じで20分あたりからこのような前進方法が続く。
同点となるFK獲得前の10分間で3回くらい近藤のところにロングボールを入れていた。近藤がインサイドから背後を狙う動きもあった。
保持〜前進でアマドゥに入れられなくなった中で、次は近藤をターゲットにしサイドを起点にしようというわけである。それで近藤のところに枚数かけて対応してくるならアマドゥを使えば良い。2箇所にターゲットがいるよう。5-2-3,5-4-1に対する前進方法の解を見つけられたかなと思う。少し強引な形でもあるが。まあチャンスが多くなったので良しとする。
同点
#田中克幸 の見事なフリーキック👏
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 20, 2025
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J2リーグ 第10節
🆚 札幌vs藤枝
🔢 1-1
⌚️ 30分
⚽️ 田中 克幸(札幌)#Jリーグ pic.twitter.com/7KlVcxK7O0
前進方法を見つけ出し、前線での起点を作り始めた展開の中でペナ前でFKを獲得した札幌。このFKを克幸が沈めて同点に追いつく。
距離的にも決まる予感はしてましたね。みなさんも思ったと思います。GKが弾いてゴールインしたので少しラッキーぎみだったのかな?と思うのですがFKは決まればOK。直接FKなんてキッカーの技量ですからね。オープンプレーよりも再現性などいらん(と思っている)。
それよりも、そのFK獲得(アタック)に至るまでの攻撃への振る舞いが大事。今節は停滞する中で、近藤のところ(相手WBの背後)に入れていくことで前進するきっかけを掴むことができた。そうしてチャンスが増加しこのFK獲得までいけた。流れ的には良かった。
同点に追いつきその後も押し込む時間が続く札幌だったが、逆転弾とはならず。前半を1-1で折り返す。
後半
HTで札幌は交代なし。
藤枝はCHの世瀬に代えて梶川を投入
やりたい守備とは

前半は入りからpressingのズレがあった札幌だったが、後半は藤枝のやり方の変化もあり良い守備から入れていた印象。
藤枝はもう一度押し込んでいきたい。そのために、WBを前に押し上げて最前線に枚数をかけて勝負しようというところ。すると、ビルドの入り口はGKの北村も入れて4枚になる。左右のCBがSB化する形。この形はこれまでの試合でも取り組んできていること。

しかし、藤枝は繋ぎながら前線に供給していきたいが、札幌はそのビルドに対して枚数が合っている。札幌のCH以上で見てみると、藤枝陣内は6v6で保持側の藤枝にとっては+1が作り出せない。
また、WBを押し上げている+シャドーも前目のポジションで狙えればライン間で…という狙いなのでビルドのサポートや出口そのものが見つからない。こうなると、札幌は同数でハマっている前線からpressing強度を上げることができ、藤枝のビルドを前後分断することが可能になった。限定方向もはっきりするのでタテへのパスコースも遮断できていた。タテに入れられても家泉や高嶺がすぐに球際に寄せて奪いとる。
結果的に、後半の入りから相手のビルドで前進させない守備ができたからこそ良いペースを後半も失わずに済んだ。やりたい守備とはこういう守備である。
藤枝の良さはポゼッションのところにあると思っているが、そういう良さを自ら消しているような印象だった。前半はシャドーも降りてきて局面的に数的優位やパスコースを持つことができていたが、そういう振る舞いもなく前線のプレイヤーのサポートが少なくなり、敵陣へ入っていくきっかけが希薄になった。そして、苦し紛れにセンゴールにロングを入れようにも札幌のCB家泉が跳ね返し収まることはない。前半の良い前進を見てからこの流れを見るともったいなさをとても感じる。
逆転
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 20, 2025
🏆 明治安田J2リーグ 第10節
🆚 札幌vs藤枝
🔢 2-1
⌚️ 54分
⚽️ アマドゥ バカヨコ(札幌)#Jリーグ pic.twitter.com/IWSA3zWh6g
良い前線からの守備で奪い、押し込みチャンスへ…という流れが続く札幌はCKを獲得。
54分、そのCKから最後はアマドゥがヘッドで叩き込み逆転に成功。
今節は再三あったCKからようやくゴールが生まれた。単純に入れていくだけのCKが多かった前半だったが、後半入りの一発目でショートコーナーで相手の目線を動かしつつ、青木の高精度のクロスはGKも出れないような場所に入った。そして、狭いスペースで身動きも十分に取れない中でアマドゥが首の力だけで叩き込む。これぞ札幌が誇る個の力の融合である。
先制されてうーん…という展開だったが、前半のうちに同点に追いつきその勢いを失うことなく後半の早い時間帯で逆転に成功した。悪い流れをうまく断ち切り早めにリードを持つことができたのは大きい。そして、その裏には良い守備があった。
穴埋め

再びpressingの話に戻るが、前半は高尾が前に出るタイミングでウラ返されるシーンが多くあった。
そこをどう対応したかというと、藤枝の構造的に対応できたといえばそうなのだが、強引に結論を出せば西野のbackだろう。上図では、相手の左SBに近藤がpressingに出ながらその次を高尾が狙って前に出始める。そこで高尾が出たウラに、ここで言えば左シャドーの金子あたりがウラに入っていく。しかし、高尾の背後に西野がカバーに入ろうとしており、+最終ラインはスライドの準備もできている。

そして大外に出れば、高尾がpressingに慎重に行き西野がカバーに入りながら背後のスペースを消す。仮にここからタテに入れられても枚数的には戻れているので、サイドで囲い込むこともできれば中も枚数いるので跳ね返せる。
前半ではその背後を取られる形をもっとスピーディーにやられていたので、後半は少し引き気味で時間と枚数を稼げてので対応が可能になった。とはいえ、藤枝がWBを前に置いたことで札幌は高い位置からpressingに枚数を押し出してウラ返されるというのもなくなった。助けられた感はある。逆に、後半も前半序盤同様に前からpressingに行っていた場合どうなっていたのか…。
その後の展開
リードを持った札幌は後半入りと同様に、守備は前線に任せながら後方は粘り強く跳ね返しや球際でファイトする。前線のpressing部隊はアマドゥ・克幸コンビから始まり、荒野・白井コンビやゴニ・青木コンビと複数の組み合わせで取り組んでいく。
特に、荒野を最前線で使うようになったのは良かったなあと思った。荒野は下の方で我慢して守備を待つよりも、自由に動きながらボールへプレッシャーをかけていく方が荒野らしいと思う。="無邪気さ"なのかもしれないが、元気に動き回れる守備を前からしてくれれば全体も活気付くし相手へのプレッシャーもかかっていく。
ただ、攻撃の場面となると荒野・白井の2トップではターゲットになるようなプレイヤーがいないので、どちらかというとカウンターへの傾向が多くなると思われる。今節は近藤のサイドを走らせてそこにボールを集める形で前進していたが、それがなくなった時(近藤が代わった時など)に中央で作らなくてはなならないとなればどうなるだろうか。そういった意味で直後にゴニを入れたのだなと思う。
甘さを見せてはならない
最後に付け加えておきたいのは、後半ATでのゴニのビッグチャンス。
後半中盤〜ATまでと我慢の守備の時間が続く中でチャンスはそうそうやってこない。その中で青木がドリブルで持ち込んでゴール前のゴニへラストパスを送った。しかし、ゴニのタッチは大きくなりGKに拾われてしまった。そして、そのまま持ち込まれて危ないシーンにまで発展した。
ダメ押しの3点目を決めて相手の心をへし折りたいところだったが、シュートさえも打てなかった。ゴニはFWであり、競り合いだけでなくゴール前の仕事もきっちりやっておかなくてはならない。
こういう展開で決め切って勝利を確実なものにする、点差をより広げるというのは強いチームの特徴であろう。決めきらないと勝ちきれない試合も出てくるのでは?
これまでの戦いを見る限りは得点は多く入らないかなと思うので、こういう少ないチャンスをしっかり仕留めて欲しい。昇格するに相応しくなるためには小さなところもやり切らないと。
試合はそのまま終了。
2-1で札幌が逃げ切りホーム2連勝。シーズン4勝目(勝率50%もいってないのか…)。
総括
まずは勝利が絶対的な命題となる中で、きっちり勝ち切ったのは良かった。負けが許されない中でプレッシャーもあったと思うが、逆転勝利という強い勝ち方ができたのも大きな自信になるだろう。
しかし、試合の入りの悪さは改善しないといけない点。今節はpressingのズレから穴を簡単に突かれて押し込まれて〜失点の流れだった。pressingさえ良くなれば(=相手の前進を止める)押し込まれること自体なくなるので、序盤での失点は少なくなるはず。序盤でぽこっと失点してそのまま0-1で負ける(ホーム甲府戦など)なんてことになりかねないので、対策や入りのpressingに重きを置きたいところ。
保持〜攻撃のところもイマイチ解があっていないような印象でもあった。これまでではアマドゥに放り込めばチャンスになっていたが、4-4-2である以上5バックで構える相手に最前線は4枚しかかけられないので、アマドゥのところにDFが2枚きたりする。そうなるとそこに入れても対応されてしまう。
繋ぎながら前進しようにもポジションチェンジやサイドの出口は有効的な感じでもなく、そこでの工夫が頭打ちになっているよう。という中で近藤の背後に入れて競り勝てれば…という前進方法に落ち着いた今節。これまででも、近藤に放り込んで空中戦の1v1から地上戦の1v1へみたいな形はあったし、近藤の球際の強さもあるのでそれなりに合っているやり方なのかなとも思った。アマドゥにDFが集中するならワイドは確実に1v1の局面になるということも含めて正しさ?はあるのかなと。
ただ、今節の得点はどちらもセットピースからだったので流れの中からの得点も欲しいところ。札幌らしい?得点の仕方も見てみたいものだ。
総じて、勝ったは良いものの不安要素はまだまだある。この勝利を自信に!といっても課題がある以上それは本当に自信にしても大丈夫か?と思う。pressingの掛け方(構造的な問題も含めて)や攻撃の仕方・前進の方法が今の不安要素であり課題である。ここをクリアした先で無双状態に入れるはず。少しずつでも改善して別の手段でも、今のチームがやりやすいやり方で解決してほしいところである。
さあ、次節はアウェイ大宮。参戦します。
個人的に初のNACK5かつ金曜ナイターということもあり、とても楽しみにしています。そして、アウェイゴール裏・ビジターバックは完売しているということで"大宮ジャック"と行きたいところ。その中で勝利を掴むというのはもう当然だろうと。
大宮戦からGWの連戦が始まるが、ここでの4連戦は全勝すれば一気に昇格への気運が高まる。逆に1個でも負ければ大ダメージといっても過言ではない。まずは大宮戦勝ちきってバトンを繋いでいこう。
