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「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」あらすじ解説【タイムループ研究】

タイムループとタイムリープは似ているけれど違います。ぐるぐる廻るのがループです。飛び移るのがリープです。


あらすじ

一日目

友引高校の生徒たちは学園祭前日の準備で大忙しです。

しかし勤労意欲の欠落した諸星あたるは、眠りながら女性とのイチャイチャする夢を見て、妄想の中で喜んでいます。

その姿をラムに咎められて、ジェラシーで電撃くらいます。

夜、諸星あたると面倒が食料買い出しに出掛けます。懲りないあたるが「いい夢だった」と思い出してニヤけていると、面倒に「くだらん夢に人を巻き込むな」と怒られます。面倒もさきほどラムの電撃に巻き込まれたからです。

街は廃墟のように静まりかえっています。夜の街はこんなに静かだっかた、とあたるが言っていると、

マネキンを描いたトラックが来てあたるは驚きます。

その後車が停車すると、

チンドン屋の音が聞こえてきます。誰も居ない夜の街に三人のチンドン屋と、小さな女の子が歩いています。流石に面倒も驚きます。

これで一日目は終りなのですが、
1、夢の中の妄想、それに人が巻き込まれる
2、静かだと言うと、静かすぎる事を補うかのように人形の絵とチンドン屋のサウンドが供給される
3、作品のカギとなる小さな女の子が出て来る

というわけで、極めて自然に、適切に、効率的に作品内容を提示出来ています。
物語の冒頭で作品主題を効率的に(明示的であろうが暗示的であろうが)示すことが出来るかどうかは、作者の力量を測るバロメーターです。たとえばこちらです。

漱石も坊ちゃん、虞美人草、草枕、三四郎などは冒頭集約というかたちで効率的に提示しています。

押井監督は風貌はいじけた世捨て人みたいな雰囲気ですが、やってる仕事は非常に賢く、基本に忠実で、きっちりとして折り目正しいです。

二日目

学校に泊まり込んだ生徒たちが起床して歯を磨いていると、温泉(という教師)を見ます。物凄く体調が悪そうです。

とりあえず薬を与えて家に帰します。しかし保健師のさくらは、温泉に渡した薬が間違っていたことに気付きます。マズい。焦ってバイクで温泉宅に突入します。

温泉宅は恐ろしいことにカビだらけで、キノコまで生えてきます。とりあえず温泉を外に連れ出して話を聞きます。

温泉いわく、学園祭準備で泊まり込み、しばらく帰宅していなかった。帰ってみると自宅はカビだらけになっていた。おかしい。浦島太郎だ。どうも「学園祭前日」を長い間繰り返している気がする。本当に明日、学園祭当日は来るのか。だいたいなんで今セミが鳴いているのか。

学園祭は通常は秋です。しかし気温は確かに夏です。さくらも流石に異変に同意します。温泉と学校に戻ってみると、昨日温泉がくらったハプニングを、

温泉に似た風貌のカクガリという生徒がくらっています。

とりあえず生徒も先生も帰宅させます。温泉は学校でスタンバイ、さくらは伯父のチェリーという坊主に力になってもらおうと探しますが姿が見えません。普段使っているナベも打ち捨てられています。

温泉に状況報告しようと学校に電話しますが、温泉は出ません。チェリーと同様、既に居なくなっているのです。

ここのチェリーの鍋と温泉のヘルメットの対比も、真面目にきっちりした対を作っています。押井監督、偉いです。
チェリーは坊主ですから、とりあえず仏教の知識がある。だからこのループ物語をいち早く認識出来る可能性が高い。だから真っ先にこの世界から排除された。温泉もループに気付いた。よってこの世界から排除された。この世界を動かす力がなんとなく暗示されます。
さくらはタクシーで学校に向かいます。するとタクシー運転手が、「時間なんぞええかげんなもんや」とか言い出します。

これは魔物だと思ってとっちめようとしますが、運転手の顔が急に変わります。憑りついていた魔物に逃げられたようです。

生徒たちはバス、徒歩、車で帰宅しようとしますが、なぜか帰宅できません。友引町という空間が閉じているようです。結局学校の前に皆戻ってきます。帰宅に成功したのはラムに空輸された諸星だけだったようです。しかたなく皆、今夜は諸星宅にやっかいになります。

三日目

諸星宅から皆で登校です。作品中もっとも素晴らしいシーンです。

あたるはラムが目を話したすきに水たまりに吸い込まれます。

しのぶは風鈴を売る屋台の音に引き込まれて夢幻の瞬間を体験します。

水たまりに吸い込まれたあたるの出口は、学校のプールでした。

面倒が教室に持ってきていた戦車は、

三日目にはなぜかプールに浸かっています。

前日、温泉は季節のことを気にしていました。その温泉の発言を聞いていたかのように、夏らしく設定を変えています。どこかメタフィクションな視点が垣間見られます。
夜、一同はお好み焼き屋でミーティングをしたのち、

夜の学校に行き何が起こっているのか探りに行きます。

学校は完全に時空が歪んだ状態でした。

処置のしようが無いので退出しますが、今日も下校方法がわかりません。どうせループして学校に戻るに決まっています。そこで面倒(超大金持ちという設定です)所有のハリアーで空から皆帰宅しようとします。

飛び上がった一同は驚くべき風景を目にします。世界は亀の背中に乗っていました。世界と言っても友引町だけですが、えらく古い世界観です。

町は柱に支えられているのですが、柱の内一つは消えたチェリー、一つは温泉でした。彼らは亀の背の上の世界からはじき出されて、裏方、世界を支える存在に代わっています。

結局この日も諸星家にやっかいになります。

廃墟でのバカンス生活

翌日から世界は完全に崩壊しました。人々は消え、でもなぜか諸星家に水道ガス電気は通っています。食料は近くのコンビニで調達しますが、物資はなぜか補充されます。

生徒たちは青春のバカンスを満喫します。

ラムの都合

しのぶが諸星母と仲良くします。ラムは当然不機嫌になります。

すると翌日しのぶが消えます。竜之介も消えます。竜之介は男性の恰好をさせられていますが、実は女性です。
その二人は、チェリーや温泉とならんで世界を支える柱にされていました。

さくら先生は危機感を覚えます。あたるが好きな女は排除されています。逆に言えばこの世界を作っているのはラムです。次に柱にされるのは自分です。

原因究明

それであたると面倒を集めてミィーテイングです。

途中省略して、ラムの夢を実体化した正体、夢邪鬼が出現します。二日目にさくらがタクシーで邂逅した魔物です。

彼は人類に夢を見させる魔物でした。夢で歴史を動かしてきました。しかし夢を実現させた人は大抵惨めな結果に終わる。夢に欲が混ざり過ぎるからです。
そんな彼が偶然ラムと知り合います。ラムは純粋な夢、みんなとずっと幸せに暮らしてゆきたいという夢を語ります。引退を決意していた無邪鬼は、最後の仕事としてラムの夢を現実化しました。それが学園祭前日が永遠に繰り返される友引高校だったのです。

という説明をしながら、面倒と桜はいつのまにか夢邪鬼の夢の中に取り込まれます。

夢邪鬼の作った夢は沢山あります。
(男の恰好をさせられているが、普通の女の子のように生活したいと思っている)竜之介は、山と積まれたセーラー服の中で大喜びしています。

しのぶは花嫁になっています。

温泉はさくらさんに給仕をしてもらって飯を食っています。夫婦になった夢でしょう。

チェリーは坊主のくせに肉をワシワシ食っています。

それぞれ自分の夢の中で幸福そうです。ラムの夢から退場して柱になったメンバーに、夢邪鬼はおのおの最も嬉しい夢を見させているのです。これにて壊れかけた世界の補修は完了、と夢邪鬼は喜んでいましたが、肝心のあたるが夢の外に居ました。夢に取り込み漏れていました。

あたるは御幣を振りかざして脅迫しつつ交渉します。俺の夢を実現させろ。ほぼ脅迫です。夢邪鬼はやむなくあたるのハーレムの夢を実現させます。

喜ぶあたる。これで一見落着と思いきや、ハーレムの中にラムが居ないのをあたるは指摘します。夢邪鬼は拒否します。ラムの夢の中だからラムを出現させることは出来ないと。しかしあたるは納得しません。ラッパを吹いて現実に帰還しようとします。

ラッパを吹くと獏(バク)が発動します。

バクは無邪鬼の作ったラムの夢をすべて吸い込んでゆきます。夢世界は崩壊します。

その証拠に柱になっていたチェリーが実体に戻ります。

「色即是空、この世は全て夢幻」

チェリーはあたるの頭に錫杖を振り下ろし、あたるは失神します。

途中説明

ここであらすじを一時停止して解説します。物語はこの後も続きますが、実はここで終わっても良いのです。この後友引高校の学園祭前日に戻れば普通の綺麗な物語です。でもこの後あたると無邪鬼の対決シーンが5つ続きます。なぜここで終わりにしなかったか。

察しのよい方ならお分かりなように、本作は「輪廻転生」の説明作品です。仏教説話の中でも最も出来の良いもののうちの一つと言えます。

冒頭から中盤過ぎまで、「学園祭前日」が三回繰り返されます。学園祭は通常秋です。しかし物語の中ではセミの声が聞こえています。学園祭当日の設定が遅くとも11月、物語の日が早くとも6月、最短でも6か月、180回もの「学園祭前日」が繰り返された計算になります。そして温泉とさくらが気づき、世界が亀の上に乗っかっていることが明らかになってからはループの原因の探求の話になります。

仏教では、生命は全て輪廻します。良いことをすればランク上の存在に生まれ変わり、悪いことをすればランク下の存在に生まれ変わります。輪廻は永遠に続きます。お釈迦様はその輪廻から脱却しようと考えました。その為に輪廻の原因である煩悩を捨て、真理を身に付けることによって因業の蓄積から脱却できると考えました。
本作の最初の三日間は輪廻の原因を悟らぬ人々が輪廻し続けるさまを描き、その後は輪廻の原因の探求を描いています。

我々日本人が本作を見ると、直感的に素晴らしい物語と感じ、深く内容に共感するのですが、それは日本に仏教が伝来してから長く、言葉、生活、文化のはしばしにまで仏教が浸透しているからです。タイ人、ミャンマー人、スリランカ人などもおそらく同じように感じるはずです。西洋諸国でも本作は評価が高いそうですが、彼らがどういう感触を持つのかはよくわかりません。我々よりは「距離のある」理解をしているのではないかと想像します。

ループ原因はラムの夢と無邪鬼の魔力でした。ループ世界が崩壊した後付け加えられるこの後の5シーンは、その仏教論理をより深く説明するためのものです。いわばここ以降は「お説教」です。法事なんかで一族が集まったとき、読経が終わった後お坊さんが、おもむろに口を開いて仏の教えを解説することが、昔はありました。今はもう無いでしょうね。話の中身はたいしたことないのですが、目の前の人が真面目に仏教に向かい合っている姿を見ると、なんとなく影響受けるものです。以降のシーンはそれです。

あたると夢邪鬼の対決

あらすじに戻ります。以降あたると夢邪鬼の戦いが5つ繰り返されます。あたるの日常の状況から、徐々に離れていって極端な設定にまで到達します。

1シーン目は一日目の夜の面倒の車での買い出しシーンを少し変更したバージョンです。

一日目では夜の町が静かすぎると言うと、これみよがしにチンドン屋が出現しました。今回のバージョンでは、面倒が「この寒空に」というなにげない一言を言うだけです。つまり、一日目の夏という設定が動いて冬になっている。動いているだけで特に意味はありませんが。

車を運転しているのは夢邪鬼でした。逃せへんでと宣言します。どうしてもあたるだけは夢世界に取り込むつもりです。

あたるは無邪鬼に頭突きして失神、失神によって「輪廻転生」、つまり別の世界線に移動します。

2シーン目はテレビアニメ「うる星やつら」第一話です。
地球を侵略しようとするインベーダー、ラム一族。彼らの出した条件は、無作為に選んだ地球人と勝負をして、人類が勝ったら大人しく引き下がる、人類が敗けたら征服する、というものでした。

勝負の内容はあたるとラムの鬼ごっこです。10日以内に角を掴めば人類の勝ちです。テレビアニメではあたるが、マジックハンドでブラをむしり取り、

取り返そうと突っ込んできたラムの角をつかみます。人類は救われてめでたしめでたしなのですが、前日にあたるの気持ちを盛り上げるために、しのぶがあたるに「勝ったら結婚してあげる」と言っていたのです。

興奮したあたるは勇気百倍、めでたく勝って「これで結婚できるんだ」と喜んでいましたが、その言葉をラムはプロポーズと解釈して、それからあたるとラムの関係が始まりました。

本作では設定が少し変わっています。あたるはマジックハンドなしに、なぜかラムのブラを手にしています。夢だからご都合主義的設定です。テレビアニメと同じように突っ込んできたラム、もう少しでラムの角をつかめそうになったところで、あたるは迷います。

「待てよ、この角をつかんじまったのがそもそもの・・・」

迷っているうちに時間切れ、人類の敗北は決定します。怒った群衆はあたるに襲い掛かり、あたるは失神します。

あたるが角をつかんで勝って、それで(しのぶとの)結婚だと喜んで、それをラムが自分へのプロポーズと解釈して、結果としてラムが手に入ったのは良いのですが、浮気する度に電撃食らう大変な生活になりました。その上ラムの夢世界にとらわれて、学園祭前日をリピートする羽目になりましたから、あたるは角をつかむのを迷い出した。でも角をつかむのに失敗した世界線では群衆が許してくれなかった。結局ラムとひっつくのは運命であって、逃れることはできないのです。

あらすじに戻ります。失神したあたるに、無邪鬼はさらに突き詰めた設定の夢を提示します。3セット目です。あたるはフランケンシュタインになっていました。その異様さから周りの人々から嫌われ、誰も近づきません。ラムとの勝負に負けて袋叩きにされるあたるの状況を、さらに際立たせた設定です。

しかし、小さな女の子がフランケンシュタインに花を差し出します。フランケンシュタインは美しい善意を感じて跪いて花を受け取ります。

この小さな女の子は、チンドン屋の後ろにも居て、

三日目の登校時間、風鈴屋台のシーンにも居ました。

後に明らかになりますが、ラムです。
世間から断絶された状態であってもあたるの夢にはなおラムらしきものが出てきます。つまりあたるはラムの居る現実に帰ろうとしている。夢邪鬼は無論それを咎めます。攻撃態勢です。あたると勝負し、きわどく夢邪鬼が勝ちます。

次の4シーン目はさらに設定つきつめています。あたるとラムは冷凍されて数百年経過しています。

あたるは目覚めますが、ラムのほうの機械は故障しておりラムは死んでいます。非常事態からでも400年、冷凍睡眠開始からは500年の時間が経過しています。世間に自分の知っている人は居ません。ラムも死にました。完全に孤独です。

さすがに絶望します。絶望して壁に体をぶつけます。外に出ちゃいます。セットでした。

前のあたると夢邪鬼の戦いが接戦だったから、そんなに良い設定作り切れていなかったのです。焦った無邪鬼はでっかい木槌であたるの頭をヒット、あたるはまたまた失神します。

そして最後の5シーン目、ここまで社会、世間がどんどん後退してゆきましたが、最終的に変な空間にあたるは居ます。二重らせんですから遺伝子です。本作の主題である輪廻転生が、最後の最後でようやく明解な姿を現します。

夢邪鬼はあたるに言います
「今のはだいぶんこたえたようでんな。あんさん夢でよかった思うてはりますやろ。現実でのうて良かったと。夢やからこそやり直しが効きまんねん。何遍でも繰り返せますのや」

輪廻こそ正しい、解脱しようとするのは損だと言うのです。だから夢世界に浸らないか、上で待ってると言い遺して画面から消えます。
女の子が出現します。4度目です。彼女は現実への戻り方を教えてくれます。飛び降りながら、どうしても会いたい人の名前を言えばよいと。

「それなら大丈夫、おにいちゃん会いたい人いっぱい居るから」
「そのかわり、約束してくれる?」

あたるは少女の顔を覗き込みます。少女はラムでした。
「責任取ってね」

あたるは落下し、他の女性の名前につづいて、最後にラムと大声で絶叫します。学園祭前日の友引高校に戻ります。

そこで再びあたるはラムとドタバタを繰り広げるのですが、

窓の外には夢邪鬼が居ます。

「あの人らと付き合うのは並大抵の事やおまへんで、いこか」
と言って立ち去ります。

エンディングの後

壊れていた友引高校の時計は7時を打ちます。時間が戻ってきたのです。(あらすじ・終)

ラストシーンの解釈は分かれます。解釈なんぞ見る人の自由でして、絶対的な正解は有りません。しかしとにかくなんらかの解釈をしなければ理解は進まない。ここでは仏教的に解釈します。
仏教における輪廻からの解脱は、執着からの離脱です。ところがあたるはラムにあくまでも執着します。2シーン目でラムへの態度が迷いが生じたあたるですが、迷っても迷わなくても世間からは敵視されます。だから世間からどんなに敵視されても(実際ラストシーン直前でいちゃつく二人は同級生たちから敵視されます)、世間自体が存在しない環境になっても、あたるはラムにこだわり続ける。ラムへの態度は5つのシーンを経て確固たるものになっています。執着が増している。つまりあたるは解脱出来ていません。

解脱できていない以上、あたるは依然として輪廻の中に居ます。輪廻を夢だとすると、あたるは依然として夢の中にいます。だから夢邪鬼が居ます。つまり我々が現実だと思っているのは、執着でそう思っているだけで夢と変わらないのです。ただ比較的落ち着きが良い夢、というだけです。
世界の実相を淡々と説明するラストです。ハッピーなのかどうなのかもよく分かりません。身も蓋もないと言うか。

というわけで、細部はきっちり組み立てられているのですが、総体としては変な物語です。
物語は通常、架空を現実らしく組み立てます。架空だからこそ、現実味を付与させるために大変な苦労をして作り上げられます。しかし本作は、自分で物語を作りながら、その物語が夢であり、夢から戻ってもやはり夢であり、現実はどこにも無いことを主張します。物語の基礎にある現実という底をごっそり抜いてしまう。だからこそ、非常に有益な物語だと私は思っています。

最近「ナラティブ」という言葉をよく聞きます。「政治的意図があって人々をその方向に誘導させるために作られた物語」くらいの意味で使われています。ロシアが悪者、イランが悪者、あるいは逆にゼレンスキーが悪者、ネタニヤフが悪者、これらみんな意図のための物語です。うかつに信じると意図ある者に制御されます。嵌まり込んでしまう。
そういう物語に対する最強の免疫が本作です。経済学という物語、国際政治学という物語、その前は共産主義と言う物語、軍国主義という物語、社会にはどのみち主流になる物語が存在します。それにある程度流されるのは仕方が無いことです。でも心のどこかで「これはただの夢だ」と考えているだけで、必要以上に巻き込まれることを防いでくれる。物語から離脱する瞬間を確保してくれる。本作は古いアニメですが、学生さんがこれを観てくれると助かるのですが。

構成

最後に構成についてですが、タイムループものは当然ながら反復構成の一種になります。

本作では反復以外の部分が付け足されていますが、

トータルでは反復が作品の中心になります。今まで反復構成をいくつか見て来ましたが、2回反復のみでした。本作ではじめての3回反復になります。なかなか興味深いので、これからタイムループをいくつかやってゆこうと思います。



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