【Kindle出版格闘記#4】「簡単に出版できる」は嘘。現在地35%のロードマップを前に、64歳の私が感じた静かな高揚感
◆ 小さな勝利と少しの達成感
無心になってマウスを操作し、webツールの余計なお節介である「見出し3の海」から自力で這い上がった私。
ようやく最初の数記事分が綺麗なドキュメントの姿に戻った。
私は大きな達成感に包まれ、「これで出版という登山の、一番厄介な壁(ツールの不条理)は越えただろう」と冷たいアイスコーヒーで一息ついていた。
「これで、出版という登山の5合目は超えたかな?」
そんなかすかな願望がありました。
◆ AIからの、元気すぎる宣告
意気揚々と、AI相棒(Gemini)に尋ねました。
「どうだ、半分は終わったか?」
数秒後、返ってきたのはこうです。
「ボス、お疲れ様です!現在地は全体の【35%】(3合目)です!」
◆ 取り乱さなかった、64歳の自分
正直、驚きませんでした。
「そうか。そうなんだろうな」
胸の中で、妙に納得している自分がいました。
YouTubeのKindle出版ノウハウ動画では「誰でも簡単に、すぐできる」という煽り文句をよく目にします。
でも長年、泥臭い現場を見てきた人間には、肌感覚でわかることがあります。
「なわけないよな!」
その一言に尽きました。
◆ そびえ立つ、5つのフェーズ
Geminiが、Kindle出版までの全体ロードマップを提示してきました。
第1フェーズ:過去記事整理
第2フェーズ:プレミアム記事執筆
第3フェーズ:表紙作成
第4フェーズ:Amazon KDPへの税務・口座登録
第5フェーズ:出版審査

原稿整理の後には、Amazonという巨大システムへの登録手続きが待っています。
心臓部となる記事の執筆も、まだ手つかずです。
普通なら、ここで気持ちが折れてもおかしくありません。
◆ 絶望ではなく、「知る楽しさ」
でも私の心にあったのは、絶望ではありませんでした。
「これも勉強、勉強」
静かなワクワク感の方が、圧倒的に大きかったのです。
自分がまったく知らない領域のプロセスを、ひとつずつ学んでいく。
その楽しさが、64歳になった今の私を動かしていました。
◆ 未知を楽しめるかどうかで、器が決まる
ビジネスにおいて、「現在地とゴールまでの正確な距離」を知ることは欠かせません。
時にそれは、「まだこれだけしか進んでいないのか」という厳しい現実を突きつけてきます。
そこで「騙された」と腐るか。
「知らないことを学べて楽しい」と前を向くか。
その分かれ道で、リーダーの器は決まるのだと思います。
「富士山の3合目、上等じゃないか」
まずは目の前の『第1フェーズ(土台作り)』を終わらせてやる」と私は再びマウスを握った。
「よし、残りの原稿もこの調子でページを整えてやる」と、私は軽快にEnterキーを連打し始めた。しかし、その一押し一押しが「取り返しのつかない地獄」へのカウントダウンだったとは……。
3合目だと知って、正直、ホッとしている自分がいます。
まだ何も、成し遂げてはいません。
ただ、次の景色を見たいという気持ちだけは、本物です。
登り方を知らないまま、それでも一歩ずつ足を出す。
その泥臭さこそ、64歳から始める挑戦の醍醐味なのだと思います。今日もお読み頂きありがとうございます。
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