【Kindle出版格闘記#6】直感的な「太字」はノイズでしかない。過去の装飾を削ぎ落として気づいた、適材適所のプレゼン論
◆ 過去の自分という名のノイズ
「Enter連打」の修正という力仕事を終えて、少しほっとしていました。
しかし次に待っていたのは、過去の自分がnoteに書き溜めた「太字」や「マーカー」の処理でした。
改めて通して読んでみて、猛烈な違和感に襲われました。

その時々の熱量や直感に任せて引かれた装飾には、ルールがありません。
一貫性も、ありませんでした。
強調したくて施したはずの装飾が、Kindleという本の世界では、逆に読者の目を散らす「ノイズ」になっていたのです。
◆ ルール化と、適材適所
不要な太字を、一つひとつ「標準」に戻していきました。
装飾とは、直感で散りばめるものではありません。
明確な「ルール」に基づいているからこそ、初めて機能するものです。
本当に伝えるべき骨格、見出しや構造がしっかりしていれば、無駄な化粧はいりません。
電子書籍のフォーマットに合わせ、必要な装飾だけを厳選して残し、あとは徹底的に削ぎ落としていきました。
◆ 研修講師としての、気づき
この地味な作業を続けているうちに、最近の「研修でのパワーポイント講義」のやり方と、深く通じるものを感じ始めました。
ただのテキストの羅列では、参加者は飽きてしまいます。
かといって、図解ばかりでは理解が浅くなります。
私がたどり着いたのは、次の組み合わせです。
導入時:論理をしっかり伝える、テキストベースの説明
中盤:関係性を整理する、図形を駆使したまとめ
終盤:直感的に記憶に残す、イラストによる概念図

◆ 組み合わせの妙
どれか一つに偏った「単調なもの」は、うまくいきません。
文章の太字も、プレゼンの図解も、すべては「効果的な組み合わせ」と「適材適所」のルールによって、初めて活きてきます。
Kindle原稿のノイズを消していくうちに、私は期せずして、自分の「伝える技術」そのものをアップデートしていました。
いよいよ明日、この長く苦しい「第1フェーズ(土台作り)」の完了を報告できそうです。
達成感の頂点に立ったその先で、次はどんな壁が待っているのでしょうか。
あなたの資料や説明に、「強調したいだけ」で加えた装飾は、どれくらいありますか。
太字を消していく作業は、地味で、少し寂しいものでした。
過去の自分が「これだ」と思って引いた線を、次々と消していくのですから。でも、消してわかることもあります。
骨格さえしっかりしていれば、化粧はそんなに要らない。
それは原稿だけでなく、自分自身にも言えることかもしれません。
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