【地方創生Phase0】AI格闘記㊱・嘘つきAIが「神」に変わった30分。32個のチャットを繋いだ半年の執念
今回の内容はこちらの記事の続きになります。
つい先日まで、自作のカロリー計算アプリで「息を吐くように嘘をつくAI(Claude)」と死闘を繰り広げていた私だ。
しかし今回ばかりは、素直に彼を褒め称えたい。
「お前、やればできるじゃないか」
たった30分、3回のラリーで「神」が降臨した
今年の6月から始まる「第37期地域活性化塾」。
私は今年も、8つの班が作る地域活性化プランの指導(ハンズオン支援)を担当する。
その準備として、私はClaudeのプロジェクト機能の中に構築した専用ルームで、「時期(活動の段階)に合わせた、最適なフィードバック用のプロンプト」を作らせることにした。
驚くべきことに、Claudeは私の意図を完璧に汲み取り、わずか30分、たった3回のラリーで「即戦力のプロンプト集」を吐き出してきたのだ。
現場の悩みを、AIが本質で撃ち抜いた
私はまず、Claudeに昨年の活動記録を読み込ませ、全体を「5つのフェイズ」に整理させた。
ここまではAIの得意技だ。
次に、私は経営幹部としての「現場の悩み」をぶつけた。
「フィードバックは、多すぎるとやる気を削ぐし、細かすぎると『やらされ感』が増す。時期によって、良い点と改善点の量や「あんばい」をコントロールする必要があるが、どう思うか?」
するとClaudeは、こう返してきた。
「やらされ感の正体は、量と『粒度(細かさ)』の問題です。修正の方向まで指定されると、受け手は考える余地を失います」
コーチングの本質を突く、見事な分析だった。
「おおっ。Claudeわかってるじゃん。その通り!そしてそのさじ加減(あんばい)の具体化がなかなか難しいんだよな」
私は思わず画面の前で膝を打った。

そこからClaudeは、フェイズ(段階)ごとに条件分岐する完璧なプロンプトの雛形を書き上げてみせた。
初期フェイズ:答えを与えず「問い」を投げる
中盤の疲弊期:実績を承認し背中を押す
締切直前:「問い」ではなく明確な「指示」を出す
魔法の裏にあるのは、人間の泥臭い執念
あのポンコツだったClaudeが、なぜ突然「神」のような働きをしたのか。
答えは明快だ。
私が今回使ったのは、「昨年の7ヶ月間、地域活性化塾の指導記録をすべて叩き込み続けた専用プロジェクト」だったからである。

AI格闘記⑪〜⑫でお伝えした通り、当時のAIはチャット履歴が積みかさなると、「記憶喪失(トークン上限)」を起こしていた。
私はその度に、AIに過去の文脈を要約させ、新しいチャットを立ち上げては貼り付けるという延命作業を繰り返した。
1つの班につきバージョン4まで。
8班合計で「32個のチャット」を、手作業で泥臭く繋ぎ合わせてきたのだ。
その半年間にわたる「現場の汗と試行錯誤のデータ」が、このプロジェクトルームには地層のように蓄積されていた。
だからこそ、Claudeは「現場の空気感」を完全に理解し、たった30分で完璧なプロンプトを出力できたのである。
複雑なテクニックなど不要だ
複雑なプロンプトテクニックなど不要だ。
圧倒的な質の一次情報と、論理的な対話の積み重ねさえあれば、AIは最高の参謀として応えてくれる。
過去の自分が行った泥臭い作業が、1年越しに極上のシステムとなって返ってくる。
これだから、64歳のAI格闘記はやめられない。
次回は、この完成したプロンプトを駆使して、塾生たちの「活動計画シート」をどうAIで作り上げるか、さらに深いマネジメントの自動化に挑む。
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