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キジトラにゃんこがやって来た!(きっかけ編)

こちらは「キジトラにゃんこ、我が家の王子」の続きになります。
そちらを先に読んでいただいた方が、より楽しめるかと思います。

ここから本編


「猫を飼いたい」
2023年3月の終わり頃、娘の一言がきっかけの始まりと言うてもええやろ。

猫に好きも嫌いもなく、むしろ「無」である嫁さんは「ちゃんとお世話できんの?」と、至極しごく真っ当なことを言う。

「今の調子では無理やろう」
これは夫婦揃っての共通認識やったように思う。
言わずもがな、ってヤツ。

1週間後、試しにと家族で猫カフェに行った。

結果、嫁さんが猫へ抱く感情は「無」から「飼えるのか?」へ下降した。
猫から全く相手にされんかったからである。

娘の感情は嫁さんと反比例して、猫に触れたことで「我が家に猫を!」という気持ちが強まった。

そんなある日、休日にドラクエウォークをするためにブラブラしてると、以前に勤めてた会社の取引先であるスーパーの前を通りかかった。

「担当のMさん、元気かな?」

ちょっと覗いて、居てはったら声をかけようと思って入ると、すぐそこにMさんは居た。

「あら、久しぶりやんか!」

「お久しぶりです。あの会社、1年ほど前に辞めたんですよ」

「そうなんや、通りで見かけんなって思うてたんよ!」

「あはは、まあ、あの会社、色々とあるんで……」

「あのさぁ、猫いらん?」

唐突である。
いきなりである。

「え? 突然ですね、どうしたんですか?」

「私さ、保護猫活動のボランティアしててさ、店の裏に子猫が出るようになったから捕獲器を仕掛けてるんよ。めっちゃかわいいで!」

「そうなんですね、Mさんは猫を飼ってるんですか?」

「いや、ウチは犬を飼ってるから無理やねん。せめて保護活動の手伝いでもできたらなぁって」

「へえ、色々と活動してはるんですね。実はちょうど娘が猫を飼いたいって、この前言い出したところなんですよ」

「それやったらちょうどええやん! 全員捕獲できたら連絡するわ!」

そう言われ、LINEを交換した。

数日後、MさんからLINEが来て
「全員捕獲できた! この子、どう? やんちゃやけど」

送られてきた写真は、白黒のハチワレの子猫やった。
嫁さんと娘に見せると

「うわっ、かわいい……」

と、二人共、目がハートになっていた。
嫁さんの感情も上昇したようだ。

そして、2週間のトライアルを受けようと家族会議で決まり、Mさんから保護猫活動家のHさんを紹介してもらった。

早速翌日に電話連絡した。
Mさんに紹介された、白黒ハチワレの子猫を飼いたい旨を伝えると、
「お話を伺ったんですけど、奥様と娘さんは完全に猫を飼うのが初めてやと。嫌なことを言うかもしれませんけど、子猫って急に体調を崩して死んじゃうことってあるんですね。だから私は正直、初心者の方が子猫を飼うのはオススメしてへんのです」

「あぁ、そうなんですね。確かに初めて飼った子猫が急死なんてしたら悲しいですもんね……」

「はい。それでね、私は猫初心者の方には生後半年以上の子をオススメしてるんです。それで、もし良かったらなんですけど、1歳半になるキジトラちゃんが居るんですけど、どないです? 凄く人懐っこいですよ!」

それが後の「りんた」である。


ちなみに俺の脳内では、キジトラと聞いた瞬間「俺、つしま」が頭をよぎり、少し不安になっていた。


この記事の続きはこちら。


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