🏦 【副業×不動産】信金との出会い。そして、人生を変えたファミレスの夜(第10話)〜“数字”の裏にある、“想い”が届く瞬間〜
銀行に断られた日から、ノートのページが止まっていた。
けれど、信金との出会いが“数字では届かなかった想い”を動かしてくれた。
そして、その夜――ファミレスで出会った一人の男が、ぼくの人生を変えることになる。
銀行に断られてから数日。
気持ちは落ち着いたけど、ノートにはまだ「次の一手」が書けずにいた。
そのとき、ウエダさんから連絡が入った。
「にゃんこさん、信金さんに相談してみては?
地域密着型ですし、小口融資にも柔軟ですよ。」
――信金。
名前は聞いたことがあるけど、行ったことはない。
でも、“地域密着”という言葉が、なぜか背中を押してくれた。
週明け。
書類をもう一度揃え直し、今度はアポを取って訪問した。
対応してくれたのは、落ち着いた雰囲気の女性担当者・ササキさん。
「にゃんこさん、会社員でいらっしゃるんですね。
給与振込も当金庫をご利用いただいてますね。」
「はい。実は、先日ある戸建てを見つけまして。
土地値で見てもリスクが小さいと思い、
できれば融資をお願いしたいんです。」
ササキさんは、資料をめくりながらうなずいた。
ノートには、内見時のメモや修繕見積もり、想定家賃まで細かく書き込まれている。
ページの隅には、恵子と話したときの走り書きもあった。
「“この家を再生して、もう一度笑顔で暮らしたい”……」
ササキさんは小さく笑った。
「ご家族のために頑張っていらっしゃるんですね。」
それから数日後。
仕事帰りの夕方、スマホが震えた。
「にゃんこさん、審査の結果が出ました。
100万円の融資で承認です。
初回ということもありますので、
少額から実績を積んでいきましょう。」
しばらく言葉が出なかった。
全額ではない。
でも――信じてもらえた。
電話を切ったあと、胸の奥がじんわり熱くなった。
帰り道、いつものファミレスに寄った。
ノートを開き、反省点を書きながら、ひとりでコーヒーを飲む。
「なんで、あの信金さんは話を聞いてくれたんだろう。」
「数字より、想いを見てくれたのかな。」
そんなことをつぶやいたとき、
隣の席から声がした。
「ふむ、信金に話が通ったか。やるじゃないか。」
顔を上げると、
金縁メガネのスーツ姿――どこか存在感のある男性がいた。
「え、あの……?」
「トラネコ不動産のトラ田だ。さっき、君の資料をちらっと見ちゃってね。」
「えっ!? すみません……!」
男性は笑って言った。
「いや、立派だよ。
銀行に断られても諦めず、信金を動かした。
それだけで、大家としての素質はある。」
名刺を置いて立ち上がる。
トラネコ不動産 課長 虎田(とらだ)
「またどこかで会うだろう。がんばりな。」
その背中を見送ったあと、
胸の中に、またひとつ火が灯った。
“この出会いが、ぼくの人生を大きく変える――”
そのときのぼくは、まだ知らなかった。
🧭 にゃんこメモ
信用は、数字だけではなく“誠意”でも築ける。
小さな実績が、次の信頼を呼ぶ。
偶然の出会いこそ、努力が引き寄せた“ご褒美”だ。
🔜 次回予告
👉 第11話:工具を握った日。孤独な戦いの始まり
ついに再生編スタート。
にゃんこ、初めてのDIYに挑む――!
✍️ にゃんこ大家でした🐾
今日の話で、印象に残ったポイントはどこでしたか?📖
ちょっと共感した!という方、コメントで教えてください✨
待ってるニャ😺
👉 前回の記事はこちら → 第9話:「はじめての銀行訪問。数字の壁にぶつかる日」
👉 次回の記事はこちら → 第11話:「工具を握った日。孤独な戦いの始まり」
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