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💼 【副業×不動産】はじめての銀行訪問。数字の壁にぶつかる日(第9話)〜“信用”って、どうやって作るの?〜

初めて銀行の自動ドアをくぐった日、緊張で手のひらが汗ばんでいた。
150万円の戸建て――夢は小さくても、本気だった。
けれど、銀行が見ていたのは“情熱”ではなく、“数字と信用”だった。



ついに、融資に挑戦する日が来た。
目的は――先週、決意したあの150万円の戸建てだ。


書類をカバンに詰め込み、ぼくは銀行の自動ドアをくぐった。

事前予約なんて頭になかった。

「とにかく、行けば話を聞いてもらえるだろう」――そう思っていた。


ウエダさんから「融資が通れば売主さんに話を通します」と言われ、
ぼくは夜な夜なネットで「銀行 不動産投資 初回 必要書類」と検索し、
プリンターの前にかじりついた。

源泉徴収票、給与明細、身分証、見積書、物件概要書……

自作の「返済シミュレーション表」も作った。
数字は完璧ではないけど、思いだけは誰にも負けない


カウンターで用件を伝えると、受付の方が奥へ通してくれた。
スーツ姿の担当者が、笑顔で迎えてくれる。

「本日はどういったご相談でしょうか?」

「中古の戸建てを購入したくて。150万円の物件です。」


担当者の表情が一瞬止まった。


「……150万円ですか?」

「はい。土地値もあり、リフォームすれば貸せると思っていて。」

「なるほど。ただ、弊行では事業性融資は500万円以上が基準なんです。
 今回は少額すぎて、事務コストの方が高くついてしまうんですよ。」

想定していなかった答えに、言葉を失った


それでも粘って、作った資料を見せた。

「返済シミュレーションも自分で計算してみました。」
「ええ、すばらしいですね。ただ……」

担当者は申し訳なさそうに言った。

「初めての投資で、まだ実績もありませんし、
 収益よりもリフォームリスクが大きく見えるんです。」

“信用がない”という言葉を、丁寧にオブラートで包まれたようだった。


銀行を出ると、夕方の風が冷たかった。
握りしめたファイルの角が手のひらに食い込む。

でも、不思議と悔しさだけじゃなかった。
「なるほど。こういう視点で見てるのか。」

彼らは、ぼくの夢を否定したわけじゃない。
ただ、“現実の数字”を突きつけてくれたのだ。


夜。
恵子が食器を洗いながら言った。

「どうだった?」

「うん、だめだった。でも、話してよかった。
 銀行が何を見てるか、少しわかった気がする。」

「次はどうするの?」

「別の方法を探す。信用を作れる場所で、もう一度チャレンジする。」

恵子は静かにうなずいた。

その横顔を見て、心に小さな火がともった。
「まだ、終わりじゃない。」


🧭 にゃんこメモ

  • 初めての行動は“準備不足”でもいい。動く勇気が一番の学び

  • 銀行は“人柄”より“信用と実績”を重視する。

  • 断られた経験こそ、次の準備になる。


🔜 次回予告
👉 第10話:信金との出会い。そして、人生を変えたファミレスの夜
信金の女性担当者が見抜いた“誠実さ”――
数字よりも、熱意が人を動かす瞬間が訪れる。


✍️ にゃんこ大家でした🐾

今日の話で、印象に残ったポイントはどこでしたか?📖
ちょっと共感した!という方、コメントで教えてください✨
待ってるニャ😺

👉 前回の記事はこちら → 第8話:「はじめての内見。現地で知った“リアルな理由”」
👉 次回の記事はこちら → 第10話:「信金との出会い。そして、人生を変えたファミレスの夜」
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