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AI保険の海外動向概要雑感

 「AIと法雑感」では保険法の論点には一切立ち入らない。保険法上の論点については学会発表や論文で将来触れることとし、ここでは法的論点以外の情報提供にとどめる。


 AI保険は日本においては開発が遅れている。しかし、AIの進歩とそれに伴うリスクの増加により、その必要性は日に日に高まっている。

 何故、日本でAI保険の活用が遅れているのか。
 現在、産業界は、AIの社内活用、AIガバナンス構築という突発的に生じた新たな課題に急ピッチで取り組んでいる。そのため、保険まで考える余裕がないのではないかと思う。したがって、市場からの需要の声は大きくないのではないかと思う。
 また、損保会社としては、現在、災害の発生の増加や代理店問題もあり、AI保険開発にかかる余力を作出するのが困難であるものと考える。

 しかし、海外ではAI保険の開発が進んで実際に商品化している。「人工知能保険料は7年以内に48億ドルに達する」という記事すらあるほどである。(Insurance BUSINESS「Artificial Intelligence insurance premiums to hit $4.8 billion within 7 years」(2025.8.5)https://www.insurancebusinessmag.com/us/news/technology/artificial-intelligence-insurance-premiums-to-hit-4-8-billion-within-7-years-544942.aspx)

 AIガバナンスの実装とAI保険の実装は表裏の関係であると考える。つまり、挑戦とそれを支えるリスク移転である。
 確かに、AI保険の開発はAIへの深い理解・保険料換算・再保険の活用等、複数の必須要素があり、難易度が高い。しかし、海外でできている以上それらはできない理由にはならない。AIと保険法・約款を専門とする研究者として現状の課題解決に役立つものを提示していきたい。
 保険法分野は自分の専門領域であるので、本当は書きたいことが山程あるが性質上「AIと法雑感」で書くことではないため、ここで筆を置く。
 詳しくは、今後、学会等で発表していきたいと考えている。そちらをご覧いただければ嬉しい限りである。


◾️「AI保険」は企業を守れるか-リスク管理の新潮流-

◾️本雑感の続編


(マガジン)「AIと法-雑感」

 ※目次は以下を参照


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