個人参加型野球コミュニティ「TURTLES」をまだ知らないひとへ
「地域スポーツとしての野球の在り方」や「持続可能なハコづくり」について様々な発信をしていくにあたり、まずは私たちが現在進行形で運営しているリアルな現場である個人参加型野球コミュニティ「TURTLES(タートルズ)」がどんな場所なのかについて書いておきたいと思います。
「野球をやりたいけれど、既存の草野球チームに入るのは少しハードルが高い」
初心者も経験者も抱きがちなそんな思いを抱える大人のために、東京都墨田区を中心活動しているのがTURTLESです。
「チーム」に所属せず、「個人」でふらっと集まる場所
従来の草野球といえば、どこかのチームに所属し、毎週の休日が拘束され、配車や道具の準備、人間関係の付き合いが発生する……といったイメージを持つ人もいるかもしれません。
TURTLESは、そうした「固定的なチーム」ではありません。
フットサルやジムに通うような感覚で、「1人で申し込んで、その日集まったメンバーで野球を楽しみ、終わったらサッと帰る」という個人参加型のスタイルをとっています。
「今週は仕事が忙しいから休む」「来週は時間ができたから参加する」
そんな自分のライフスタイルに合わせた自由な関わり方ができるのが、最大の特長です。
徹底して守り抜いている「安心できる空気感」
私たちが何よりも大切にしているのは、技術の高さではなく、そこに流れる空気感(心理的安全性)です。
現場では、以下のカルチャーを徹底しています。
「評価」や「指導」をしない
ここは野球を楽しむ場所であり、選手を育成・選別する場所ではありません。「下手だから」と説教されたり、上から目線でマウントを取られたりすることは一切ありません。初心者・ブランクありの方を温かく迎える
大人になって初めて野球を触る人や、10年以上のブランクがある人も大歓迎です。「できた!」を自分のことのように喜び合う
初心者の方がボールを捕れた瞬間も、経験者が素晴らしいプレーを見せた瞬間も、それぞれの挑戦と成長を全員で称え合います。
「失敗したら怒られるかも」という恐怖心ゼロでいられる空間づくりを意識しています。
ストレスを徹底的に削ぎ落とした「手軽さ」
大人が無理なく趣味を続けるためには、面倒な事務手続きや人間関係の摩擦を失くすことが不可欠です。
TURTLESでは、出欠の確認から決済までをすべてスマホ上で完結できるシンプルな仕組みを整えています。
現金のおつりを用意したり、集金で気まずい思いをしたりしない
直前の連絡や手続きもオンラインで完結する
「最近来れてなくてすみません」という罪悪感を抱かせる仕組みを作らない
裏側の事務作業を徹底的にシステムへ任せることで、グラウンドに立ったときは純粋に「野球を楽しむこと」だけに集中できるよう設計しています。
単なる運動の場から、心地よい「サードプレイス」へ
最初は「単発で野球をする場所」として始まったTURTLESですが、活動を重ねる中で素敵な変化が起きています。
ここで出会った参加者同士が、活動時間外にプロ野球観戦に行ったり、共通の趣味のライブに行ったり、仕事の相談をし合ったりするような関係性が自然と生まれ始めています。
家でも会社でもない、自分らしくいられる「第三の居場所(サードプレイス)」。
無理に囲い込むのではなく、いつでも帰ってこれる灯りを静かに点け続けてきたからこそ、温かいコミュニティとしての深みが生まれてきたのだと感じています。
ここを足場に、これからのスポーツの形を考えていく
TURTLESは、完成された完璧な組織ではありません。
今も現場の試行錯誤を繰り返し、泥臭い課題に向き合いながら、参加者のみなさんと一緒にアップデートを続けている「実験場」です。
私たちが現場で感じたリアルな手応えや、そこで見えてきた課題、そしてこれからの地域スポーツが目指すべき持続可能な構造について、これから少しずつ言葉にしていきたいと思います。
「大人になっても、誰もが傷つかずに野球を楽しめるグラウンド」
そんなTURTLESの挑戦を、温かく見守っていただけたら嬉しいです。
