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【ホルムズ海峡に「裏口」が開いた?イランがタンカーを通している?】 ホルムズ海峡「選択的開放」の罠と、日本を救う5つの裏口イランの生存戦略。原油迂回ルートの現実 #ニュース #ビジネス #経済 #国際情勢 #時事問題 #中東情勢 #エネルギー

割引あり

こんにちは、ポス鳥です。

カレンダーは3月も半ばを過ぎたというのに、ここ北陸・富山の窓を叩く風は、まだ鳥肌が立つほど冷たく吹き荒れています。

私は今、冷え切ったデスクの上に置いた、淹れたての緑茶の湯気をぼんやりと眺めています。

本題のビジネスニュース解説に入る前に、少しだけ御礼を言わせてください。

おかげさまで、当noteのメンバーシップ参加者が先日、1,000名の大台を突破いたしました。

note全体でも上位の規模らしく、1,114万人(2026年2月時点)の会員数を誇るプラットフォームの中で、

フォロワー数急上昇ランキング(非公式)の20位前後をうろちょろさせていただいています。

引用元:noteフォロワー数急上昇ランキング(執筆時2026年3月18日時点) https://note-ranking.userlocal.jp/?page=1&sort=trend より


これほど多くの方に、私の泥臭い経済分析や海外ビジネスの裏話にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

貿易という実務の最前線に12年間立ち続けてきた独立系貿易商ですが、世界のリアルな経済動向をこの目で見てきました。

さて。 そんな静かな北陸に、読者の方からこんな切実な質問が届きました。


📨 【読者からの質問】


ポス鳥さん、前回の記事読みました。

ホルムズ海峡、やっぱりダメなんですね……と思っていたら、インドやパキスタンの船が通れたってニュースを見ました。

これって、日本にも希望があるってことですか?

イランが「全面封鎖じゃない」って言ってるなら、なんとかなる可能性ないですかね……。


3月も半ばを過ぎました。

窓を少しだけ開けると、まだ 冷たい風 が入ってきます。

春の匂いにはまだ遠い。


けれど、真冬の底を抜けた空気が、わずかに変わってきたような気もする。

この読者の方の気持ち、よくわかります。

以前からの記事で私は、 ホルムズ海峡の封鎖 と、日本の原油危機の話をしました。


まだお読みでない方は、ぜひそちらを先にご覧ください。

今日は、そのあとに見えてきた 「光」 の話をします。

結論から申し上げましょう。

光は、たしかにあります。


イランの海峡封鎖は「完全封鎖」から 「選択的開放」 に変わり始めている。

インドの船が通り、パキスタンの船が通り、トルコの船が通った。


これは、 交渉の余地が存在する という証拠です。


ところが。

日本はまだ、その光の中にいません。


米国の同盟国」 という札を胸に貼られたまま、扉の外で立っている。

それでも、間接的に日本を助けてくれるかもしれないルートが、いくつか見え始めています。

希望と懸念、両方をきちんと見ていきます。

それでは始めましょう。



✍️ 筆者コメント

今回の記事は、以前の「ホルムズ封鎖」の続きです。

海峡の完全封鎖が崩れ始めた。

この動きが 日本にとって何を意味するのか

どの国が、どのルートで、間接的に日本のエネルギーを支えうるのか。

ソースは、Al Jazeera(アルジャジーラ)、Reuters(ロイター)、Bloomberg(ブルームバーグ)、Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)など 海外一次ソースを10本以上 あたっています。

数字と構造を、あなたの台所の言葉にまで落として語ります。

前回の記事と合わせて読んでいただければ、 ホルムズ危機の全体像 が見えてくるはずです。


🔥 第1章:扉が、ほんの少しだけ開いた

台所の蛍光灯を点けて、やかんに水を入れました。

朝のうがい薬のような、 とがった水道水の匂い


この冷たさが、春が来るまであと少しだと教えてくれます。


あなたは 「ホルムズ海峡」 と聞いて、何を思い浮かべますか。

正直、2週間前までは「どこかの遠い海峡」だったかもしれません。


けれど今、その幅わずか 33キロメートル の水路が、あなたの台所のガスコンロの火を握っています。

日本が輸入する原油の 約9割 が、この海峡を通っている。

あなたの家の給湯器も、通勤で乗る車のガソリンも、職場のエアコンも、元をたどればこの 33キロを通ってきたエネルギー で動いています。


商人の言葉で噛み砕きましょう。

あなたの家に届く食材が、すべて 1本の細い路地 を通るトラックで運ばれているとします。


その路地を、誰かが封鎖した。

……あなたの冷蔵庫が、日に日に空になっていく。


2月末から そういう状態 でした。


その「封鎖」が、3月に入って 少し変わってきた のです。

完全封鎖ではなく、 「選択的開放」 に。

何が起きたかを、順番にお伝えします。


⚡ 3月13〜16日、4日間で何が動いたか

3月2日にイランの 革命防衛隊(IRGC) が「海峡は閉鎖した」と宣言してから、約10日間。


世界の原油市場は パニック でした。

ブレント原油 は、戦争前の1バレル約65ドルから 100ドル超 へ急騰。

(※ブレント原油とは、国際的な原油の値段の基準です。平たく言えば「世界の油の値札」。この数字が上がると、あなたのガソリン代も電気代も上がります)


ひと言で言えばこういう意味です。

あなたがいつも行くガソリンスタンドで、レギュラーが 1リットル200円を軽く超えてくる 世界が始まるかもしれないということです。


ここからです。

3月13日、トルコの貨物船 「ロザナ」 号がホルムズ海峡を通過しました。

トルコのウラログル運輸大臣(※トルコ政府で交通インフラを担当する大臣です)が、自ら確認しました。


「イランの港を利用した船1隻に、 許可が下りた 」と。


何が起きているかと言うと、こういうことです。

イランは「全部ダメ」から 「お前は通してやる」 に変わった。

完全封鎖の扉に、最初のひび割れが入った瞬間 です。

ここで、出典をお見せします。


📰 Al Jazeera(アルジャジーラ)(2026年3月16日)

Strait of Hormuz: Which countries’ ships has Iran allowed safe passage to?

※ ホルムズ海峡でどの国の船がイランから通行を許可されたかを一覧でまとめた記事

📍 メディア傾向: アルジャジーラはカタール拠点の国際ニュースメディア。中東報道に強く、欧米メディアとは異なる視点を提供する。中東情勢の一次情報源として信頼性が高い

URL:



ロザナ号の通過は序章にすぎませんでした。

翌3月14日から15日にかけて、

インドのLPGタンカー2隻 が海峡を通過。


LPG(※液化石油ガス。噛み砕くと「家庭のガスコンロやストーブに使うガス」です。 インドでは約9割 をペルシャ湾から輸入しています)を積んだ船が、無事に通り抜けた。

インド港湾省のラジェーシュ・クマール・シンハ特別書記官(※インド政府の港湾・海運を担当する高官です)が記者会見で確認しています。


「早朝に安全にホルムズ海峡を通過し、 インドへ向かっている 」と。

さらに3月16日には、パキスタンのアフラマックスタンカー 「カラチ」 が海峡を通過したと、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じました。


アフラマックスタンカー(※中型の原油タンカー。もっと身近に言えば、 普通乗用車で約5万台分 のガソリンを一度に運べる船です)が、堂々とペルシャ湾から出ていった。


……ここまで聞いて、どうですか。

「あれ、 なんとかなるんじゃない? 」と思いましたか。


たしかに、完全封鎖のときよりは明るい話です。

イランの外務大臣アラーグチー氏(※イランの外交トップ。アメリカのCBSテレビに出演して発言しています)は、こう言いました。

「複数の国からアプローチがあり、通行を許可するかどうかは 我が国の軍が判断する

あなたの財布に翻訳するとこうです。


食材を届けるトラックが通る路地を封鎖していた人が、「お前には通してやる」「お前もいいぞ」と、 1台ずつ選んで通し始めた


全面開通ではない。

けれど、 「交渉すれば通れる可能性がある」 ということが、世界に向けて示された。

……あなたの会社の取引先が、「 条件次第では商品を出荷するよ 」と言い始めたようなものです。

完全な取引停止よりは、はるかにましでしょう。


これは、大きな変化です

では。

日本はどうなのか。

ここが、 胃がキリキリする話 です。

イランの公式な立場は、こうです。

「ホルムズ海峡は、 米国とイスラエル。それらの同盟国以外 のすべての国に開放する」


……あなたの台所に直すとこうなります。

日本は、 「米国の同盟国」 です。

トランプ大統領は3月15日、Truth Social(※トランプ氏自身のSNS)に、 日本を名指しで 「ホルムズ海峡に軍艦を送れ」と書きました。


日本の高市首相は 「軍艦を送る予定はない」 と答えた。

これは、ある意味で 賢い判断 です。


イランと正面から敵対しないという意思表示ですから。


ところが。

イランから見たとき、日本はまだ 「米国側の国」 として分類されている。

インドやパキスタンのように「友好国」として通行許可をもらった国とは、 立場が違う

日本の船が海峡を通れたという報道は、今日この瞬間まで、 1件もありません


✅ 第1章の小まとめ


🚢 ホルムズ海峡は 「完全封鎖」 から 「選択的開放」 へ移行中。トルコ、インド、パキスタンの船が3月13〜16日に通過した

🛢️ ブレント原油は戦争前の約65ドルから 100ドル超へ急騰。ガソリン代や電気代に直結する水準

📣 イランの公式立場は「米国とイスラエル以外には開放」だが、実際には 1隻ずつ交渉・許可制

🇯🇵 日本は「米国の同盟国」に分類されたまま。 日本船籍の通過報道はゼロ

ここまでが、現在地です。


⚔️ 第2章:日本を助けてくれそうな「5つの裏口」

ストーブの燃焼音が、部屋の奥で ゴーッと低く鳴っています

灯油の残量ゲージが、じわじわと下がっていくのが見える。

この音を聞くたびに、「これもペルシャ湾の原油で動いているんだな」と思うようになりました。

前の章で、イランが海峡を 「選択的」 に開け始めたとお伝えしました。

けれど、 日本の船はまだ通れない

あなたが今知りたいのは、こういうことでしょう。

「日本の船が直接通れないなら、 間接的に助けてもらう方法はないのか

投資や仕入れ情報には、この辺の情報は必須でしょうからね。


🔒 ここから先は、有料会員限定のコンテンツです

🧭 こんな人におすすめ

ホルムズ海峡の 「選択的開放」 が何を意味するのか、構造から知りたい方

日本が「米国の同盟国」として封鎖される中で、 間接的に原油を確保できるルート を知りたい方

サウジのヤンブー港ルート、インドの精製品ルート、ロシアの太平洋ルート の可能性と限界を整理したい方

ガソリン代・電気代の今後に、漠然とした 不安を感じている

🗺️ 本文予告

第1章 では、イランが「完全封鎖」を崩し始めた3月13〜16日の4日間に何が起きたかを、 通過した船の名前と国旗つき で追います。

第2章 では、日本がなぜ「扉の外」にいるのか。そして 間接的に日本を助けうる5つのルート を、台所の言葉にまで落として分析します。

第3章 では、最も有望な「サウジのヤンブー港ルート」と「インドの精製品ルート」の希望と、 その裏に潜む厳しい現実 を暴きます。


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