【中学受験小3】春一番が吹いたような気がした
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そうと決まれば、春期講習の手続きは夫に丸投げだ。
夫が早々に塾の面談に向かった日、幾分か私の溜飲も下がった。
何しろ通塾に関しては、最初から夫に振り回されている気分だったのだ。
家庭の雰囲気が悪かったのは、最初から足並みが揃っていなかったからだろう。
さすがに、夫もこたえたはずだ。少しはしょんぼりして欲しい。
しかし、夫は意外にも明るい表情で帰ってきた。
「塾の先生と、公立中の話で盛り上がってしまってさ。昔の公立中事情も知ってるし、すごいよ。」
夫は地元の公立中出身のため、地域特有の事情などで盛り上がったらしい。
その後の夫の話から、もしこのまま息子が公立中に進学する道を選んでも安心だとわかった。
そう思えたことで、私の気持ちも明るくなった。
情報を知っただけで、こんなにも気持ちが変わるのかと思った。
親が前向きな空気になったためか、息子も補習塾に行くのを心待ちにし始めた。
本来息子は、その場その場でやることを楽しめる性格なのだ。
この塾に楽しく通えるのなら、転塾もありだ。
家族に久々の笑顔が訪れた。
しかし、私は頭のどこかで元の塾のことが引っかかっていた。
息子は、本当にこのまま中学受験をやめるのだろうか…。
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