【中学受験小5】突然の反抗期、そして成績急降下
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学校でも5年生の新学期を迎えて一ヶ月経った頃、もともとうっすら来ていた反抗期が、急に激しく表面化してきた。
よしよし、成長しているな……と思えたら楽なのだが。
頭では「これは成長なんだ」と言い聞かせていた。
それでも、聞くに堪えないような激しい言葉を、私にも夫にも急にぶつけるようになった息子に、私は戸惑った。
夫は夫で応戦を始め、私も息子が荒れるたびにすぐイライラするようになり、家の空気は最悪の様相を呈した。
塾の勉強についても、これまで私が息子と話し合って計画を立てていたのだが、息子が突然こう言い出した。
「自分でやる!」
そこに口を挟めば、バトルになるだけだ。
私はいったん、ハンドルを任せることにした。
もちろん、気持ちよく見守るなんて無理だった。息子は、これまで通りやるわけもなく、得意な教科だけをやり、算数は後回しになっていた。
始まった……。
これまでの経験上、息子が算数を後回しにし始めると、算数はおろか、なぜか他の教科まで伸び悩んだ。
これは、上手くいかないやつだ…。
心の中では、次のテスト結果が芳しくないであろうことも、すでにわかっていた。
でも、息子にアプローチする術がなかった。
少しでも口を挟むと、
「お母さんは黙って!」
「あっちに行って!」と取り付く島もなかった。
その態度に苛立った夫が口を出せば、より炎上するだけだ。
私たち夫婦は、ほとほと手を焼いた。
そんな状態のまま、テストが2回あった。
成績は緩やかに落ちるのだろうと思っていた。
しかし、2回目のテストで急激にガタ落ちした。
こうなることは、ある程度はわかっていた。
それなのに、心が重くなる自分がいた。
まさか、ここまで急に落ちるとは…。
息子も偏差値を見て、目にじわっと涙を浮かべた。
息子には申し訳ないが、いったんハンドルを返してもらうしかなかった。
「成績を上げたいと思う?」
涙を流す息子に聞くと、頷いた。
「楽ではないけど、やれると思う?」
それにも、頷いた。
「それなら、お母さんが立てた計画に乗れる?」
「最低限やらなければならないことだけを書き出すから、それを全部やれる?」
息子は、私の目を真っすぐに見つめて頷いた。
策がある。そう思えたことで、息子は希望を見出したようだった。
とは言え、ここまで落ちた成績を前に、私も内心震えていた。
それでも、今は息子の信頼を勝ち取ることが先だった。
「やることはシンプル。お母さんの立てた計画をやること」
「やれなければ、成績は上がらない」
「ただし、やれたなら、成績は上がる」
そんな確信は、本当はどこにもなかった。
それでも、息子の気迫に後押しされるように、私は言い切っていた。
もう、息子は泣いていなかった。
こんなに成績が下がるまで見守る判断をしたのも、私だ。
ここから先は、上向くように、精一杯サポートするしかない。
私も内心、怖かった。
それでも、とにかくやるしかなかった。
そして、この時の息子の強烈な反抗期の理由を、私が知ることになるのは、数ヶ月後のことだった。
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