【中学受験小5】立て直せる計画、立て直せない心
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小5になって間もなく反抗期が激化し、成績が急落した息子。
自力でやりたがる気持ちは尊重してきた。
それでも、あまりの急落ぶりに、しばらくは私が舵取りをすることに息子自身も同意した。
まずは、一ヶ月前まで息子がいた偏差値帯を目指して、計画を立て直すことにした。
息子が元いた場所に戻るために、まずやるべきことは、基本問題を丁寧に回すことのはずだ。
そのために、これまで息子に任せていた丸付けを、私がやることにした。
見直してみると、明らかに間違えているものにも丸がついていた。
特に、国語と理科の記述がひどかった。
なぐり書きのような字を見て、「解き直しが面倒になって、丸をつけたんだな」とわかった。
算数も、途中式や筆算を省略する悪い癖が出ていた。
頭の中だけで解いた部分は、軒並み間違えていた。
「雑だなぁ……」
思わず漏らすと、息子の目が吊り上がった。
鉛筆を机に打ちつける息子を見て、私は、息子がまだ反抗期の真っ只中にいることを思い出した。
「ねえ、お母さんが立てる計画に乗れる?」
少し、詰問口調になってしまった。
息子は感情と現実に挟まれ、鉛筆を打ちつけながら言った。
「乗れるよっ」
この流れは、何度も繰り返された。
苛立った私が、息子と親子バトルをすることも少なくなかった。
朝から繰り広げられるその光景を、夫がうんざりした目で見ているのもわかっていた。
それでも、今はとにかく1ミリでも前へ進むしかない。
成績を上げたい、と本人は言う。
しかし、前向きに勉強をやろうとしているようには、どうしても見えなかった。
それでも、私が立てた計画を息子なりにこなしてはいる。
少なくとも、以前よりは前に進み始めているようには見えた。
今回だけなら、やれるだろう。
けれど、勉強はこの先も続く。
むしろ、もっと大変になっていく。
息子のこの態度は、反抗期のせいなのだろうか。
それとも、他に理由があるのだろうか。
もしかして……中学受験自体を、辞めたいと思っているのではないか。
それを言い出せずにいるだけなのではないか。
口を真一文字に結んで、机に向かう息子の横顔を、私はすっきりしない気持ちで眺めていた。
息子は、本当は何を考えているのだろう。
素直に話してくれない息子に、私は何を言ってあげればいいのだろう…。
今日の学習計画は決められる。
それでも、息子の心だけは、どう立て直せばいいのかわからない私だった。
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