【番外】ハリーポッターをどう読むかを考える
中学受験界でも人気のハリーポッターシリーズ。
我が家もハリポタの波に乗ってみた。
しかし、我が家の場合、壮大なストーリーを読むには膨大な時間が必要だった。
幼少期までの息子は、絵本が好きだった。
広く浅く与えてみるのだが、ひとたび気に入ると、寝る前に一冊を何度も読んであげる羽目になった。
ある時は、2時間読む羽目になった。
2時間後、私の声は枯れ果て、息子の目はらんらんとしていた。
毎日喉を鍛えたおかげで、私の読み聞かせ性能が向上し、多少の長編なら読み終える自信がついた。
元々寝つきの悪い息子は、成長しても寝つきが悪かった。
どうせ起きているのなら、とんでもない長編シリーズでも読んだろうか…。
そうだ、ハリーポッター読もう!
私が思い立ったのは、息子小2の始め頃だっただろうか。
ゾロリシリーズをあらかた読み終わった息子は、次に読む本を探してさまよっていた。
そこに現れたハリーポッターシリーズ。
もちろん、息子自ら読むにはハードルが高いのだが、読んでもらえるならいいよというスタンス。
先に映画で世界観になじませようとしたが、息子が「ドキドキするのが怖い」ということで映像は拒否。オリジナルからスタートした。
嫌がるようなら終わりにしようと思いつつ、読み始めたところ、息子は意外にもストーリーを追えているように見えた。
登場人物の区別はついていたように思う。
「今日はここまで」と区切ると、あと一章読むようにせがんできて、読む読まないの攻防でなかなか寝ない息子に困った。
そうは言いながらも、私も再読となるストーリーのディテールに引き込まれていった。
一冊目を読み終わり、息子から次巻のリクエストが入った。
二冊目、三冊目と進む中で、私が読めない日も出てきて、夫に代打を頼んだことがあった。
夫は渋々読み始めたが、息子が集中し始める前に「誰が誰かわからん。こんな本は読んでるうちに普通は嫌になる。」と言った。
普通=自分である。
私はとてつもなく苛立った。夫に読み聞かせを頼んだ自分にも苛立った。
こうなったら、ハリーポッターは私と息子で最後まで読む!
その決意とともに、四冊目、五冊目と進んでいった。
どんどん話に引き込まれていき、私自身も続きが楽しみになっていた。
そんなある日、いつも通り読み聞かせの時間になると、息子が私に言った。
「俺ひとりで読むわ。お母さん読むの遅いから。」
こっちは息子が理解できるようにゆっくりはっきり読んでいたつもりだったが、息子は内心じれったくなっていた様子。
突然の独立宣言に、私は嬉しいような寂しいような気持ちになった。
そして続きが気になった。
翌日も「一緒に読もうよ。」と誘うのだが、息子は断固拒否。
息子はそのまま単独でハリーポッターを読み続け、小4の終わり頃にシリーズを読了した。
しかし私は、いまだに息子と読んだページのまま、止まっているのである。
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