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【ピアノ】回想 息子にピアノを

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息子にピアノを習わせたかったのは、私の希望もあったが、息子の性格も要因の一つだった。
息子は赤ちゃん時代から、いわゆる「かんの虫が強い」タイプだった。
比較的早く話し始めた息子だが、成長しても自分の気持を言葉にするのは苦手だった。
それゆえ、何が原因で癇癪を起こすのかは、よくわからない事が多かった。
ある日出かけた際に、道ばたの自動販売機の前に大の字になって寝そべり、全身でイヤイヤを表現する息子を前に、私は途方にくれた。抱き起こせばさらに火がついたように泣くだろうと予想がついた。
小さな息子を前に、人目も気になる上、どうしたらいいのかもわからない自分を情けなく感じた。

そんな息子と日々を送るうちに、息子は言葉以外で自分を表現できる手段があるといいかもしれないと思った。
それは音楽で、その中でもピアノはきっと息子に合うだろうと思えた。
息子を抱っこ紐に入れて寝かしつけようと歌うと、眠るどころか続きを口ずさむ。その姿を見て、なおさらそう思った。
息子は音楽が好きな子だと感じた。
だから、ピアノもきっと好きになるだろうと思った。
それと同時に、息子がピアノを弾けるまでは楽な道ではないだろうとも感じていた。
それでも私は、自然と息子がピアノを演奏する未来を思い浮かべていた。


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現在、中学受験にも挑戦している息子です。
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