新刊マガジン『世界遺産を旅する』発行のお知らせ
日本には、悠久の歴史と豊かな自然が織りなす26件のユネスコ世界遺産があります。古代から現代までの文化の軌跡、そして地球の進化を物語る自然の絶景。その一つひとつが、私たちに「世界に誇る日本の価値」を教えてくれます。
この度、私たちはその魅力を余すところなく伝えるために、新しいマガジン『日本の世界遺産を旅する』を創刊します。本誌は、単なる観光ガイドではありません。世界遺産の背景にある歴史、文化、自然のストーリーを深く掘り下げ、文章で「読む旅」を提供します。
マガジンの特徴
歴史と文化を深く知る特集
法隆寺がなぜ世界最古の木造建築として評価されるのか、富士山が信仰と芸術の象徴となった理由は何か。各遺産の登録基準に基づき、学術的な視点とわかりやすい解説で、世界遺産の本質に迫ります。
世界遺産が持つ顕著な普遍的価値
世界遺産は全て「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)」を持っているとされます。この顕著な普遍的価値とは、どの国や地域の人でも、どの時代や世代の人でも、どのような信仰や価値観を持っている人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことです。まさに人類共通の価値と言えます。
世界で最初の世界遺産
世界で最初の世界遺産には、1978年にアメリカ合衆国の『イエローストーン国立公園』やエクアドル共和国の『ガラパゴス諸島』など12件が登録されました。この12件は7ヵ国に点在する遺産でしたが、現在多くの世界遺産を持つイタリア共和国やフランス共和国、中華人民共和国などは含まれていません。
世界遺産の登録基準
世界遺産の登録基準は、ユネスコが定める 10項目で、文化遺産と自然遺産に分かれています。
文化遺産の基準(i~vi)
(i) 人類の創造的才能を表す傑作
(ii) 文化交流の重要な証拠
(iii) 現存する文化伝統や文明の証拠
(iv) 人類史の重要段階を示す建築様式や景観
(v) 人類と環境の伝統的な関係を示す例
(vi) 信仰や思想と直接関連する遺産
自然遺産の基準(vii~x)
(vii) 卓越した自然美
(viii) 地球の歴史や地質学的過程の証拠(※日本には該当なし)
(ix) 生態系の進化や発展の重要な過程
(x) 生物多様性の保護に重要な地域
ポイント
世界遺産に登録されるには、これらの基準のうち 1つ以上に該当することが必須です。
日本の文化遺産は主に (i)~(vi)、自然遺産は (vii)、(ix)、(x) に該当します。
日本の世界遺産
日本には現在、26件のユネスコ世界遺産があり、文化遺産21件、自然遺産5件が登録されています。
文化遺産(21件)
法隆寺地域の仏教建造物(奈良県 / 1993年)
姫路城(兵庫県 / 1993年)
古都京都の文化財(京都府・滋賀県 / 1994年)
白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県・富山県 / 1995年)
原爆ドーム(広島県 / 1996年)
厳島神社(広島県 / 1996年)
古都奈良の文化財(奈良県 / 1998年)
日光の社寺(栃木県 / 1999年)
琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県 / 2000年)
紀伊山地の霊場と参詣道(三重・奈良・和歌山県 / 2004年)
Iwami Ginzan 銀山遺跡とその文化的景観(島根県 / 2007年)
平泉 ― 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(岩手県 / 2011年)
富士山 ― 信仰の対象と芸術の源泉(静岡県・山梨県 / 2013年)
富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県 / 2014年)
明治日本の産業革命遺産:製鉄・製鋼、造船、石炭産業(複数県 / 2015年)
ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―(東京都 / 2016年)
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県 / 2017年)
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎・熊本県 / 2018年)
百舌鳥・古市古墳群(大阪府 / 2019年)
北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道・青森・岩手・秋田県 / 2021年)
佐渡島の金山(新潟県 / 2024年)
自然遺産(5件)
屋久島(鹿児島県 / 1993年)
白神山地(青森・秋田県 / 1993年)
知床(北海道 / 2005年)
小笠原諸島(東京都 / 2011年)
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(鹿児島・沖縄県 / 2021年)
日本の世界遺産と登録基準対応表
文化遺産の基準
(i) 人類の創造的才能を表す傑作
法隆寺地域の仏教建造物
姫路城
古都京都の文化財
厳島神社
日光の社寺
(ii) 文化交流の重要な証拠
古都京都の文化財
琉球王国のグスク及び関連遺産群
紀伊山地の霊場と参詣道
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
(iii) 現存する文化伝統や文明の証拠
白川郷・五箇山の合掌造り集落
古都奈良の文化財
平泉
北海道・北東北の縄文遺跡群
佐渡島の金山
(iv) 人類史の重要段階を示す建築様式や景観
姫路城
富岡製糸場と絹産業遺産群
明治日本の産業革命遺産
百舌鳥・古市古墳群
(v) 人類と環境の伝統的な関係を示す例
白川郷・五箇山の合掌造り集落
紀伊山地の霊場と参詣道
(vi) 信仰や思想と直接関連する遺産
原爆ドーム
富士山
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
自然遺産の基準
(vii) 卓越した自然美
屋久島
知床
小笠原諸島
(ix) 生態系の進化や発展の重要な過程
白神山地
知床
小笠原諸島
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
(x) 生物多様性の保護に重要な地域
白神山地
屋久島
知床
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
世界遺産は、単なる観光名所ではありません。それは、人類の歴史と自然の記憶を未来へとつなぐ「証」です。私たちがこのマガジンを通じて伝えたいのは、世界遺産を「見る」だけでなく「感じる」こと。そして、その価値を次世代に語り継ぐことです。
本誌は、旅行好きの方はもちろん、歴史や文化に興味のある方にもおすすめです。
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日本の世界遺産を旅する
このマガジンは、日本各地や世界各国で働いてきたWorld Rule Creatorsのメンバーが、各遺産の登録基準、学術的な視点とわかりや…
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