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6月のはじまりに、少し呼吸を戻す― 満たそうとする前に、余白をつくる ―

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。

6月が始まりました。

新しい月になると、
少し気持ちを切り替えたくなりますよね。

今月こそは、ちゃんとしよう。
今月こそは、整えよう。
今月こそは、取り戻そう。
今月こそは、前に進もう。

そんなふうに、
月のはじまりは、気持ちが前を向きやすい。

新しい月に、
少し背筋が伸びること。
気持ちを入れ直すこと。
やってみようと思えること。

それは、大事なことです。

でも、6月のはじまりに、
意識してほしいことがあります。

それは、
満たそうとする前に、余白をつくることです。



5月を、満たしきれなかった人へ

5月の終わりに、
「満たせなかったものを責めない」という記事を書きました。

5月は、
連休があり、
気温が変わり、
湿度が増え、
梅雨の気配が濃くなり、
体も心も、思っている以上に揺れやすい月でした。

やろうと思っていたことが、できなかった人もいるかもしれません。

整えようと思っていたのに、
整いきらなかった人もいるかもしれません。

満たそうとしていたのに、
どこか満たされないまま、
6月を迎えた人もいるかもしれません。

でも、そこで自分を責めなくていいと思っています。

5月をうまく満たせなかったからといって、
6月のはじまりに、すぐ何かで埋め直そうとしなくていい。

予定を埋める
タスクで埋める。
目標で埋める。
学びで埋める。
人との約束で埋める。
情報で埋める。

そうやって、
足りなかったものを急いで満たそうとすると、

6月が始まったばかりなのに、
また、すぐに息が浅くなってしまいます。


満たすことと、埋めることは違う

満たすことと、埋めることは、
似ているようで少し違います。

満たすことは、
自分の器に合うものが、
自然に入ってくること。

必要なものが、
必要な分だけ、
自分の中に届いていくこと。

そこには、呼吸があります。
余白があります。
待つ時間があります。

でも、埋めることは、
空いているところを、
急いで何かで塞ごうとすることです。

不安を予定で埋める。
寂しさを情報で埋める。
疲れを努力で埋める。
焦りを行動で埋める。
満たされなさを、さらに何かを足すことで埋める。

そうすると、
一時的には安心したように感じても、
どこかで息苦しくなってしまいます。

空いているところがあるから苦しいのではなく、
空いているところを許せないことが、
苦しさを生んでいるかもしれません。


6月は、余白から始めてもいい

6月は、梅雨の時期です。

空気が湿り、
雨が降り、
洗濯物が乾きにくくなり、
体も少し重くなりやすい。

晴れている日でも、
どこか空気が湿っていて、
体の外側にまとわりつくような重さを感じる。

こういう季節に、
いきなり予定を詰め込むと、
思っている以上に疲れます。

体はゆっくりになりたいのに、
思考だけが先に進んでいる。

心は少し静かにしたいのに、
頭が急かす。

本当は、呼吸を戻したいのに、
目標や予定で自分を満たそうとする。

そうすると、
新しい月が始まったばかりなのに、
すでにどこか追われているような感覚になります。

だから、6月のはじまりは、
何かをたくさん足すよりも、
まず余白をつくることから始めたい。

予定をひとつ減らす。
朝の動きを少しゆっくりにする。
深く考える時間を減らす。
スマホを見る時間を少し短くする。
すぐに返信しなくてもいいものを、少し置いておく。
一日の中に、何もしない数分をつくる。

それくらいでいい。

大きく変えようとしなくていい。

少しだけ、呼吸が入る場所をつくってみましょう


呼吸は、今の自分に戻る入口

呼吸が浅くなっている時、
私たちはだいたい、少し急いでいます。

体が急いでいることもあれば、
心が急いでいることもあります。

そして多くの場合、
思考が先に走っています。

あれをやらなきゃ。
これも終わっていない。
今月はこうしなきゃ。
もっと整えなきゃ。
ちゃんと戻さなきゃ。
遅れを取り戻さなきゃ。

そうやって思考が前に出ると、
呼吸は浅くなります。

呼吸が浅くなると、
体の感覚がわかりにくくなります。

体の感覚がわかりにくくなると、
今の自分に合った判断がしにくくなります。

すると、
本当は休みたいのに進んでしまったり、
本当は減らしたいのに足してしまったり、
本当は静かにしたいのに予定を詰めてしまったりします。

だから、
6月のはじまりに大切なのは、
まず呼吸を戻すことです。

整える前に、呼吸を戻す。

満たす前に、呼吸を戻す。

進める前に、呼吸を戻す。

呼吸が戻ると、
自分の状態が少し見えやすくなります。

今、疲れているのか。
少し不安なのか。
本当は眠いのか。
予定を詰めすぎているのか。
誰かに合わせすぎているのか。
何かを満たそうとして、余白を失っているのか。

呼吸は、
今の自分に戻る入口です。


6月の目標は、小さくていい

新しい月になり、
目標を立てた人も多いでしょう。

それは、とても良いことです。

でも、目標は、
大きすぎない方がいい。

たとえば、

毎日少しだけ外の空気を感じる。
朝、深呼吸を一回する。
疲れた日は予定を減らす。
体が重い日は、思考を深掘りしすぎない。
休むことに理由を探しすぎない。
湿度の高い日は、がんばり方を少し変える。
今日できなかったことではなく、できたことを数える。

そのくらいでもいいと思っています。

大きな目標を立てて、
達成できなかった自分を責めるよりも、
小さな余白を守っていく。

予定を満たそうとするより、
呼吸で心と体を満たしていく。

そんな過ごし方が、
6月という湿った季節には合っています。


余白は、何もない場所ではない

余白というと、
何もない空白のように感じるかもしれません。

違います。

余白は、
自分の感覚が戻ってくる場所です。

予定を詰めすぎていると、
自分が何を感じているのか、わかりにくくなります。

情報を入れすぎていると、
自分の声が聞こえにくくなります。

人に合わせすぎていると、
自分の呼吸のリズムがわからなくなります。

だから、少し隙間をつくって、余白を空ける。

すると、
体の重さに気づく。
呼吸の浅さに気づく。
本当は、疲れていたことに気づく。
本当は、安心したかったことに気づく。
本当は、もう少しゆっくり進みたかったことに気づく。

余白は、
自分に戻るための時間です。

何もしていない時間ではなく、
自分の状態を受け取り直す時間。

満たされていない場所ではなく、
これから自分に合うものが入ってくるための場所。

だから、
余白というものを恐れなくていい

すぐに埋めなくていい。不安にならなくていい。

少し空いているくらいで、ちょうどいいのです。


急いで整えなくていい

6月のはじまりに、
何かを整え直したくなる気持ちはわかります。

生活を整える。
体調を整える。
発信を整える。
仕事を整える。
人間関係を整える。
気持ちを整える。

でも、整えることを、
急ぎすぎると苦しくなります。

ととのえるとは、
すぐに完璧な状態になることではありません。

乱れたものを、
一気にきれいに並べ直すことでもありません。

今の自分に合う力加減へ、
少しずつ戻っていくこと。

「整える」だけではなく、「調える」。

湿度が高い日には、湿度の高い日の動き方をする。
体が重い日には、体が重い日の進み方をする。
心が急いでいる日には、少し呼吸を戻す。
思考が先に走っている日には、答えを急がない。

そうやって、
今の自分に合わせていく。

6月を、急いで整えなくていい。

まずは、
6月の空気に体を慣らしていきましょう。

湿った空気を感じる。
少し重い体を否定しない。
雨の日の静けさを受け取る。
晴れ間が出たら、少し外に出てみる。
できなかったことより、戻れたことを見る。

そんな始まり方でいいと思います。


満たそうとする前に、余白をつくる

5月を満たしきれなかった人も、
6月のはじまりに、急いで埋め直さなくていい。

できなかったこと。
残っていること。
置き去りにしたこと。
まだ言葉になっていないこと。

それらを、
すぐに全部どうにかしようとしなくていい。

まずは、呼吸を戻す。

少し空ける。
少し減らす。
少し待つ。
少し静かにする。

その余白の中で、
自分が本当に必要としているものが、
少しずつ見えてくることがあります。

何を足したいのか。
何を減らしたいのか。
何を手放したいのか。
何を続けたいのか。
何に戻りたいのか。

それは、
急いでいる時には見えにくいものです。

だから、6月は、
満たそうとする前に、余白をつくる。

その余白の中で、
少しずつ呼吸を戻す。

たくさん進めなくてもいい。
全部を整えなくてもいい。
すぐに元気にならなくてもいい。

今日、ひとつ呼吸が深くなったなら。
今日、少しだけ自分を責めずにいられたなら。
今日、少し余白を残せたなら。

静かに6月を始めていきましょう。

ととのえ職人
五木田穣


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