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予定のない日を、ちゃんと味わう

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

予定がない日。

誰かと会う約束もない。
どこかへ行く予定もない。
何時までに何かをしなければいけないわけでもない。

本当は、ゆっくり休めるはずなのに、
でも、なぜか落ち着かない。

このままでいいのかな。
何かした方がいいのかな。
せっかくの休みを、無駄にしていないかな。

そんなふうに、
何も予定がないと、不安に感じてしまう。

予定がない日は、どう過ごせばいいのでしょうか。


予定がないと、不安になる

予定がある日は、やることがハッキリとしています。

何時に起きる。
何時に出かける。
誰かと会う。
何かを終わらせる。
どこかへ行く。

やることがあると、
一日に輪郭ができます。

今日という時間を、
どう使えばいいのかがわかりやすい。

でも、予定がない日は、
その輪郭が少しぼやけます。

何時に起きてもいい。
何をしてもいい。
何もしなくてもいい。

自由なはずなのに、
その自由さに少し戸惑う。

何も決まっていないことが、
安心ではなく、不安になることがあります。


予定があると、自分を確認できる

何かをしていると、
私たちは安心しやすいものです。

仕事をしている。
家事をしている。
移動している。
誰かと会っている。
用事を済ませている。
学んでいる。
片づけている。

そういう時間には、
「ちゃんと過ごしている」感覚があります。

今日も、何かをした。
今日も、前に進んだ。
今日も、無駄にしなかった。

そんなふうに、
自分を確認できる。

でも、予定がない日は、
その確認できません。

何もしていない。
何も進んでいない。
何も残っていない。

そう感じてしまうと、
急に落ち着かなくなる。

だから、
予定がないはずなのに、
つい何かを入れようとしてしまいます。

何かをしないと落ち着かない。

とりあえず、スマホを見る。
とりあえず、買い物に行く。
とりあえず、掃除をする。
仕事のことを考え始める。
溜まっているものを片づけ始める

何かをしていないと、不安になるから。

何も予定がなかった日に、
何かをやるのはいいことでもあります。

何かを思いついてやるのはいい。

でも、休めていますか?

予定が空いているからといって、
予定を詰め込むのは、違うのです。

予定のない日は、
何かで埋めなければいけない日ではありません。


空白ではなく、余白として受け取る

予定のない日を、「空白」と捉える人がいます。

何もない日。
何もできなかった日。
何も生み出さなかった日。

でも、それは本当に空白なのでしょうか。

私は、「余白」と捉えています。

呼吸が戻るための、余白。
感覚が戻るための、余白。
自分の声を聴くための、余白。
心と体がつながるための、余白。

予定で埋め尽くしてしまうと、
そこに余白がありません。

余白がなければ、
感じられないことがあります。

忙しさの中では、
気づけないことがあります。

やることが多い日には、
自分の状態を見落としてしまいがちです。

だからこそ、
予定のない日は、余白をつくる日と考えてみる。

自分に還るための、静かな余白。

無理に意味のある一日にしようとしなくていい。
余白をつくることにこそ、意味があります。


感覚にしたがって過ごしてみる

予定がない日は、
少しだけ、感覚にしたがって過ごしてみたらいい。

お腹が空いたら食べる。
眠くなったら、少し横になる。
外の空気を吸いたくなったら出かける。
本を読みたくなったら読む。

何もしたくなければ、
しばらく何もしない。

普段の私たちは、
時間に合わせて動くことが多いものです。

何時だから起きる。
何時だから食べる。
何時だから出る。
何時だから終わらせる。

もちろん、それも大切です。

でも、予定のない日くらい、
時間を気にしないで、
少しだけ自分の感覚を聴いてみてもいい。

今、体は何を求めているのか。
今、心は何をしたがっているのか。
今、頭は少し休みたがっていないか。

予定ではなく、
感覚に耳を澄ませる。

それは、
自分に戻るための小さな練習です。


予定のない日を、ちゃんと味わう。

「ちゃんと」と聞くと、また身構えて、
何かをしようとしてしまうかもしれません。

朝からきれいに部屋を整える。
おいしいコーヒーを淹れる。
ゆっくり本を読む。
散歩をする。
手帳を書く。

こんなことをして、丁寧に過ごそうとしなくていい。

もちろん、そういう時間も素敵です。

でも、ちゃんと味わうというのは、
おしゃれに過ごすことではありません。
有意義に過ごすことでもありません。
誰かに見せられる一日にすることでもありません。

ただ、
「今日は、予定が何もない」
「少し、ゆっくりして過ごそう」
「今、心が少しザワついているな」
「何もしないことに、まだ慣れていないんだな」

とただ感じたことを受け止める。

そうやって、
今の自分に気づきながら過ごすこと。
心の声に耳を傾けること。

自分の内側で起きていることだけを丁寧に感じること。
それが、味わうということです。


何かをしない日にも、意味がある

何かをした日には、
わかりやすい結果があります。

仕事が進んだ。
部屋が片づいた。
人に会えた。
学びがあった。
予定をこなせた。

でも、何もしない日には、
結果が見えにくい。

だから、
何も意味がなかったように感じてしまう。

でも、見えないところで、
ちゃんと起きていることがあります。

体が回復している。
心が追いついている。
頭の中の緊張がゆるんでいる。
呼吸が少し深くなっている。
自分の感覚が戻ってきている。

予定のない日は、
何も進まない日ではありません。

外側の予定が進まない代わりに、
内側の時間が少し進む日。

何かを足す日ではなく、
少し戻る日。

何かを積み上げる日ではなく、
少しほどける日。

そういう日も、
人生には必要だと思います。

ととのうとは、調和が取れていることでもあります。
緊張と弛緩のバランスが大切です。


予定のない日を、不安で埋めなくていい

予定がないと、
つい何かを入れたくなります。

誰かに連絡する。
どこかへ出かける。
スマホを開く。
買い物をする。
片づけを始める。
仕事の続きを考える。

もちろん、
それをしてもいいのです。

でも、もしそれが、
本当にやりたいことではなく、
不安を埋めるための行動だとしたら。

少しだけ、立ち止まってみてもいいかもしれません。

今、何かをしたいのか。
それとも、何もしないことが怖いのか。

予定を入れたいのか。
それとも、空いている時間に耐えられないのか。

その違いに気づくだけでも、
自分との関係は少し変わります。

不安があるなら、
不安があるままでいい。

落ち着かないなら、
落ち着かないままでいい。

それでも、
その時間をすぐに埋めなくてもいい。

少しだけ、
余白のまま置いておく。

その余白で、
自分の呼吸が少し戻ってきます。


小さく味わう

予定のない日を、
一日まるごと上手に味わおうとしなくても大丈夫です。

まずは、ほんの少しでいい。

朝、少しだけゆっくりコーヒーを飲む。

窓を開けて、外の空気を感じる。

スマホを見る前に、ひと息つく。

何かを始める前に、体の重さを感じる。

散歩の途中で、空を見る。

昼寝をしてしまった自分を責めない。

何もしなかった時間に、
「これも必要だったのかもしれない」
と声をかける。

それくらいでいいのです。

予定のない日を味わうとは、
特別な過ごし方をすることではありません。

今ここにある時間を、
少しだけ急がずに受け取ること。

それだけで、
あなたの一日と、心と体は
少しやわらかくなります。


自分に戻る時間

予定がない日。

それは、
何者かになるための日ではなく、
自分に戻るための日です。

誰かの期待に応える前に。
何かを終わらせる前に。
次の予定へ向かう前に。

自分の外側ではなく、自分の内側に意識を向ける。
そうやって、自分に還る。

疲れていたことに気づく。
力が入っていたことに気づく。
本当は何をしたかったのかに気づく。
何もしないことに不安がある自分にも気づく。

その気づきの中で、
少しずつ、本来の自分との距離が近づいていきます。

ととのえるとは、
無理に整った状態へ持っていくことではありません。

今の自分の状態に気づいて、
少しずつ、本来あるべき自分の場所へ戻っていくこと。

予定のない日は、
そのための静かな時間になります。


今日は、何も決めなくてもいい

予定のない日を、ちゃんと味わう。

それは、
何か特別なことをすることではありません。

何もしない自分を責めずにいること。

余白を不安で埋めすぎないこと。

感覚に少しだけ耳を澄ませること。

今日という日を、
成果ではなく、呼吸で感じてみること。

もし、今日は予定がないのなら。

その日を、
無理に意味で埋めないでみてください。

何も決めない時間があっていい。
何も進まないように見える時間があっていい。
何もしない日があってもいい。

ただ、コーヒーを飲む。
ただ、空を見る。
ただ、少し横になる。
ただ、息を吐く。

そんな時間の中で、
あなたは少しずつ、
自分の場所へ還っていきます。

予定のない日を、
空白ではなく、余白として。

今日は少しだけ、
その余白を味わってみてください。

また、次の記事でお会いしましょう。

ととのえ職人
五木田穣


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