星降る天の川の下で
素敵なお題いただき、感謝しております。
母が「コンテストに出す」と言い出したとき、正直、驚きました。
あの母が、です。
いつもの間にか、「コンテストがあるから、月末までに編集してあげといて」と、言うようになったのです。
今まで母は、無欲に何も気にせず、ガンガン書いて、書いて、書いてと創作を続けてきました。
そんな母がみくまゆたんさんとノートで出会って、コンテストに意欲を持ちはじめました。
去年の秋までは、私が書いた小説のリンクをラインに貼って、それを読んでコメントするだけでした。そのコメントが面白おかしかったので、まとめてnoteの記事にしたりしていました。
それが、いつの間にか自分で考えて、自分で見つけたコンテストに出すと言い出しています。
ーーこの大きな変化はなぜ?
理由が分かりました。
私も書かせていただきましたが、「書く人生が始まった瞬間」のコンテストに出してからです。
私が勧めて出したのですが、いくつかもらったコメントに触発されたようです。
覗かせてもらった数々コメントは心温まるものばかりでした。
母は苦労人です。
でも、よくある「環境のせいで苦労した人」ではありません。
自分で、苦労を背負いに行って、苦労をする。そんな感じに思えるのです。
私が高校の頃からなんで、三十年以上前から自分で店を開き、弁当を作ったり、定食を作ったりしていました。
普通に雇われ店長をしていたこともあります。そのときの給料は聞いたことがありますが、立派なもんでした。
でも、「お客さんにもっと喜んで欲しい」「もっと自分の好きにしたい」と思った結果、自分で裏通りに店を開くことになりました。
誰がどう考えたって、茨の道です。競合相手のチェーン店は大通りにひしめいているのですから。
母のいいところは粘り強いところ。
悪いところはしつこいところ。
そうなんです、数十年そのために苦しんだんです。
「楽しい、楽しい」と続けてきた店長を辞めた今、「母の隙間」は埋められていませんでした。
今、書くことがその隙間を埋めています。
書くことで誰かと繋がること。
これが母の喜びになった気がします。
私もコンテストはいくつか、出しています。
私の場合どうでしょう?
いろんな気持ちが混じっています。
読まれたいのもありますし、腕試し、賞金目当て、どれも正解ですが、全てではありません。
多分私と母の共通認識かもしれませんが「お祭り」と思う気持ちがあるのかもしれません。
今、私たちは星降る天の川の下「お祭り」の中にいます。
——書くことで、誰かと繋がりながら。
(1117字)

イメージにピッタリの星空です。
こちらはいとこの写友さんに提供していただいた写真です。本当にありがとうございます!
写真提供:matsuyama_cameraman
Instagramでも素敵な作品を投稿されています。
