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Webマガジン GreenPost 復活の狼煙

2012年、GreenPost活動休止。そして、2026年復活なのだ

 2026/05/04 WebマガジンGreenPost編集部

  2010年、国連大学の論考「Survivalism Back in Vogue」は、金融危機やエネルギー不安の中で、サバイバリズムが再び関心を集めていることを指摘した。それは、水や食料の備蓄、エネルギーの自立、都市からの離脱といった、「孤立して生き延びるための準備」の復活だった。そんな記事が出てしばらくして、2012年にGreenPostは休止した。

 今、2026年の世界は、当時とはまったく異なる段階にある。ホルムズ海峡をめぐる緊張、資源価格の高騰、サプライチェーンの寸断、通貨の不安定化、そしてデジタルインフラへの依存。この複雑に絡み合った危機は、もはや個人単位の備えでは対応できない。必要なのは、孤立ではなく接続、備蓄ではなく循環、静的な防衛ではなく動的な適応である。

 2024年末ぐらいから AI。ある日、膨大な資料をAIに読み込み、概要を書いてもらった。驚いたのは、文字数、分析の方向を示すだけで、内容の分析が1時間もかからずにできたことだ。かつて、膨大なエネルギー関連の情報で重要だと思われるリポートを理解するのに、3日以上かかった。それで出来上がったのが、下のようなブログ記事だった

 ただ、紹介するだけで、そこから先には進めなかった。次のリポートを読む必要があったから、、、
 だが、今やさらに早くなって、もっと膨大なリポートを解析しても、15分とかからない。驚くべき変化だ。
 「ネットワーク型レジリエンス」という新しい言葉が、どこからともなく湧き上がってきた。その思考は、 今後WebマガジンGreenPostの記事や表現で明らかにしていきたい。
 スモール・イズ・ビューティフルのシュマッハーの中間技術論のような規模の経済学と社会デザインの手法が、いかにして巨大集中型システムを補完し、危機を乗り越える力となりうるのかを示そうという、大それた試みの始まり。始まり……。
(参考:・生存主義の復興――国連大学ウェブマガジン、2010年03月19日 ブレンダン・バレット ロイヤルメルボルン工科大学)

Webマガジン GreenPost編集主幹 #ymd20260504 #GreenPost #greenpost5  


はじまり

 2010年の記事(国連大学 Our World)は、当時こういう状況を指摘していました


世界的危機の高まりからの、独立型システムの復活

■ 2010年時点:「サバイバリズムが戻ってきた理由」

2010年前後は、いくつかの大きな不安が重なっていました。

  • 2008年の金融危機(リーマンショック)、エネルギー不安(ピークオイル議論)、気候変動・自然災害、新型インフルなどのパンデミック懸念。この結果、「社会は安定している前提が崩れるかもしれない」という感覚が広がり、
    自給・備え・分散への関心が戻ってきた、という文脈です。
    つまり、この記事の本質は:
    👉 「未来への不確実性が高まると、人は中央システムではなく、自分の手元に頼り始める」


■ サバイバリズムは、周期的に現れる思想である

 社会が安定している時には忘れられ、不安が高まると再び浮上する。2010年前後の状況は、その典型だった。リーマンショックによって金融システムの脆弱性が露呈し、ピークオイルの議論が広がり、気候変動とパンデミックの不安が重なった。人々は、「社会は常に機能し続ける」という前提を疑い始めた。

その結果として現れたのが、プレッパー文化とも呼ばれる個人主義的な備えである。食料や水の備蓄、発電機や燃料の確保、都市からの離脱、武装や防衛意識の強化。これらは確かに合理的な側面を持っていた。少なくとも短期的な混乱に対しては、有効な手段であった。

しかし、このモデルには明確な限界がある。それは、社会の停止を前提としている点である。つまり、物流が止まり、インフラが崩壊し、国家や市場が機能しなくなるという前提のもとで、「いかに持ちこたえるか」を考えている。しかし現実の危機は、完全な停止ではなく、「不完全な稼働」として現れる。物流は遅れながらも動き続け、価格は高騰しながらも市場は維持され、インフラは部分的に機能し続ける。このような状況では、完全に孤立した個人はむしろ不利になる。


■ 2026年の危機構造とネットワーク型レジリエンス

 2026年のホルムズ危機は、この「不完全な稼働」の典型である。エネルギー供給は途絶していないが、不安定化している。価格は上昇し、輸送は遅れ、調達は不確実になる。これにより、電力、交通、農業、製造、医療、介護といった生活のあらゆる層に影響が及ぶ。

このような状況において求められるのは、「耐える力」ではなく「つなぐ力」である。つまり、複数の資源、技術、人間関係を結び、状況に応じて組み替える能力である。

ここで重要になるのが、ネットワーク型レジリエンスという考え方である。これは、単一の強力なシステムに依存するのではなく、小さなシステムを分散させ、それらを柔軟に接続することで全体としての安定性を高めるアプローチである。

たとえばエネルギーであれば、大規模発電所と送電網に依存するだけでなく、家庭や地域に小規模な発電と蓄電を持つ。食料であれば、輸入に依存するだけでなく、地域内での生産と流通を確保する。移動であれば、自動車だけでなく、自転車や徒歩、地域交通を組み合わせる。

このようにして、システムを多層化し、冗長性を持たせることで、どこかが止まっても全体が崩壊しない構造を作ることができる。


■ 本質は何か

 サバイバリズム(従来)

  • 崩壊に備える

  • 隔離・防衛

  • 個人単位

ネットワーク型レジリエンス: 分散型エネルギー、小規模技術(適正技術)、コミュニティ単位のレジリエンス、「そこそこ豊かに生きる」

👉 つまりこれは

「恐怖のサバイバリズム」 → 「設計された持続可能性」への進化


■ 2010年型のサバイバリズムから、ネットワーク型レジリエンス

2010年型のサバイバリズムは、基本的に「自分と家族を守る」思想でした。

水を備える。
食料を備える。
電源を持つ。
都市から離れる。
社会が止まっても最低限生きられるようにする。

これは今でも有効です。

 しかし2026年の危機では、それだけでは足りません。燃料価格、肥料価格、電気代、物流費、輸入食品、円安、サイバー攻撃、医療・介護移動、地域交通まで、生活の網全体が影響を受けます。さらに、日常生活、そして非日常の生存のための情報を個人も受発信することが大切で、ネットワーク社会とAIの活用も視野に入れることも考えなければなりません。

だから更新すべき方向は、次の5つです。

1. 備蓄から「循環」へ
古い備えは、米、水、燃料、電池をためる発想でした。
新しい備えは、
入ってこない時に、地域内でどう回すかです。
たとえば、
家庭菜園
共同農園
雨水利用
薪・太陽熱・太陽光
小型蓄電池
地域の修理技術
食料の共同購入
移動支援の相互扶助
備蓄は「時間を買う」だけです。
循環は「生活を続ける力」になります。

2. 個人防衛から「地域共同体」へ
プレッパー文化は、個人主義に寄りがちでした。
しかし危機が長引くほど、孤立は弱くなります。
強いのは、顔の見えるネットワークです。
誰が車を出せるか。
誰が発電機を持っているか。
誰が高齢者を見守れるか。
誰が井戸、水、畑、工具、無線、修理に詳しいか。
これを地図化する。
GreenPostなら、これを
「地域レジリエンス台帳」
として提案できます。

3. エネルギー自立から「エネルギー多層化」へ
太陽光だけでも、蓄電池だけでも足りません。
必要なのは多層化です。
昼は太陽光。
夜は蓄電池。
冬は断熱。
停電時は小型電源。
調理は電気・ガス・薪・太陽熱を分散。
移動は車だけでなく、自転車、徒歩、地域輸送も含める。
つまり、エネルギーを「買うもの」から、
組み合わせて使う生活技術に戻す。
これは「 GreenPost しなやかな技術研究会」の核の研究課題になります。

4. 物理的備えから「デジタル防御」へ
2010年型には弱かった視点です。
2026年の危機では、銀行、通信、配送、行政、医療予約、SNS情報が止まる可能性があります。
必要なのは、
重要書類の紙保存
連絡先の紙保存
オフライン地図
複数の通信手段
パスワード管理
詐欺情報への耐性
デマ拡散を防ぐ地域ルール
です。
現代のサバイバルは、食料だけでなく
情報の生存力でもあります。

5. 「逃げる思想」から「暮らしを設計する思想」へ
ここが一番大事です。
サバイバリズムは、しばしば「崩壊に備える思想」でした。
それを
「崩壊を待つ思想」ではなく、「日常を強くする技術」
に変えられます。
危機が来なくても役に立つ。
危機が来たらもっと役に立つ。
それが本当の適正技術です。

結論
2026年危機への対応は、恐怖ではなく設計です。
国家の備蓄も必要。
企業の調達網も必要。
しかし最後に生活を支えるのは、地域、家庭、小技術、移動、食、エネルギー、情報の組み合わせです。
したがって、GreenPost/しなやかな技術研究会としては、こうまとめられます。
2010年に復権したサバイバリズムは、2026年には更新されなければならない。
それは孤立して備える思想ではなく、地域でつながり、技術を分散し、暮らしを動的に組み替える思想である。
生き延びるためではなく、壊れにくく、戻りやすく、助け合える生活をつくること。
それが、しなやかな技術の現在形である。

 そのための情報媒体が必要とされている→ Webマガジン GreenPostの生きる場所がある

電力におけるネットワーク型レジリエンスの可能性

付録 : 中間技術という思想の再評価(論考)

  ここで重要な鍵となるのが、E.F.シュマッハーの提唱した中間技術論である。シュマッハーは、大規模で資本集約的な技術と、手作業中心の伝統的技術の間に位置する、「人間の尺度に合った技術」の重要性を説いた。
この思想は、これまで主に発展途上国の文脈で語られてきた。しかし2026年の状況は、先進国においても同様の問題が発生していることを示している。巨大で効率的なシステムは、平常時には強いが、外部ショックに対しては脆い。一方で、小規模で分散した技術は、効率は低いが、柔軟性と回復力を持つ。
中間技術は、この両者を対立させるのではなく、補完関係として捉える。つまり、大規模システムを維持しつつ、その周囲に小規模な技術を配置することで、全体としての安定性を高めるのである。
これは、単なる技術の問題ではない。政治、経済、文化のあり方にも関わる。中央集権的な統治だけでなく、地域の自律性を高める政策。グローバル市場だけでなく、ローカルな経済循環。効率だけでなく、持続性と関係性を重視する文化。このような多層的な構造が、中間技術を支える基盤となる。


ショックウェーブ

● 第1波(2008〜2012)

  • リーマンショック

  • ピークオイル議論

  • UNU記事(2010)

  • あなたの記事(2012)

👉「予兆としてのサバイバリズム」

● 第2波(2013〜2019)

  • 気候変動の現実化

  • 異常気象

  • 社会分断

👉「じわじわした不安」

● 第3波(2020〜)

  • COVID

  • ウクライナ戦争

  • エネルギー危機

  • ホルムズ緊張

👉「現実としての危機」



E.F.シュマッハー


シュマッハーは

  • 「小さくしろ」と言ったのではない

  • 「人間の尺度を取り戻せ」と言った

 スケールを考えた技術と文化のセッテイ。必要な構造は、まさにこれです。

  • 大規模=否定しない

  • 小規模=復活させる

  • 両者をつなぐ

👉 これが 現代版・中間技術



■  まとめ(狼煙ですかね)

エネルギーの未来は、単一の解ではない。
電力を中心とした大規模システムの効率と、
地域に根ざした小規模システムの持続性。
その二つを重ねることでしか、2026年の危機は越えられない。
しなやかな技術とは、その重なりを設計することである。

2010年のサバイバリズムは、「崩壊に備える思想」だった。
2026年に必要なのは、「崩れにくく、戻りやすい社会を設計する思想」である。

ホルムズ危機は、巨大集中型システムの限界を示している。しかし同時に、それを完全に手放すことができない現実も示している。

だからこそ、中間技術が必要になる。

それは、巨大な政治・経済システムを支えながら、その隙間を埋め、弱点を補い、地域と生活の側から全体を支える技術である。エネルギー、食料、移動、情報、そして人間関係。それらを分散し、接続し、再構成することで、社会はよりしなやかになる。

しなやかな技術研究会  Alternative Technology Research Group for the world of resilient communities /GreenPostの視点から言えば、これは単なる危機対応ではない。新しい生活様式の設計である。

危機は終わるかもしれない。
しかし、この構造は、その後も残る。

そして、しなやかな対応を模索すること、それこそが、次の時代の基盤になる。

 以上、今日の立ち位置の確認のために書いた文章です。

 GreenPostは、2010年に活動を縮小し、その後活動を休眠していました。そして2026年。爺いが突然手にした、AIの可能性に驚嘆し、使ってみた結果。オルターナティブメディアに無限の可能性をもたらすツールであることがわかりました。
 そこで、2026年5月4日の今日、 Webマガジン GreenPostとして、新たなスタートを正式に切ることにしました。今後は、3人のAI記者は、試用期間の終了につき、GreenPostの記者として、環境やエネルギー問題を中心にあらゆるジャンルの話題を記事にしてもらいたいと思います。

 今後ともよろしくお願いします。 

2026/05/04

 GreenPost代表 恒任東士(記事内署名 : 2t)




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