中華オーディオ最後の希望、かもしれない|Toppingの新型パワーアンプMini300
ちょっと前まで「中華オーディオ」と呼ばれていたものがありました。
いや、今もあるんですけど、あの頃のそれとは、もうだいぶ違う気がしています。
僕はあの手の機材を、勝手に「プアオーディオ」と呼んでいました。
安くて、ちょっと怪しくて、でもたまに「え?」っていう音を出すやつ。
あれが、好きだったんですよね。
■ 安くて良い、ではなく「安いのに面白い」
たとえば昔のToppingとかSMSLとか。
1万円前後でDACが買えて、
小さなアンプを繋いで、
「あれ、これで十分じゃない?」みたいな。
でも同時に
「なんか変な癖あるな」とか
「電源変えたら急に良くなったな」とか
そういう“遊び”があった。
完成してない感じ、というか。
だからこそ触っていて楽しかった。
■ いつの間にか“ちゃんとした製品”になっていた
気がついたら、その中華オーディオは
値段が上がって
見た目も良くなって
測定値もすごくなって
普通に“良い製品”になっていました。
それ自体は良いことなんだと思います。
でも、正直に言うと
ちょっとだけ、面白くなくなった。
■ そこに出てきたのがMini300
そんなタイミングで出てきたのが
Topping Mini300です。
価格は2万円台。
これ、かなり絶妙なラインだと思いました。
■ 空いていた場所に、きれいに収まった
今までのToppingのパワーアンプって
安いけどちょっと非力なモデル
しっかりしてるけど5万円を超えるモデル
その間が、ぽっかり空いていたんですよね。
Mini300は、そこにぴったり収まる。
だから売れているんでしょうね。
黒は基本的に売り切れています。
■ スペックは、正直やりすぎ
出力も十分すぎるくらいで、
歪みもかなり低くて、
ノイズもほぼ無いらしい。
たぶん音は、すごく“正しい”んだと思います。
きれいで、クリアで、
文句をつけるところがない感じ。
■ でも、ちょっとだけ思うことがある
これ、たぶん
「これでいいじゃん」
ってなるやつなんですよね。
良い意味で完成していて、
悪い意味で、終わってしまう。
■ プアオーディオの終わり方
昔は
安い機材をいくつか試して、
あれこれ組み合わせて、
たまに外して。
そういう遊びがありました。
でもMini300は
最初から正解に近いところにいる。
■ それでも「最後の希望」と思ってしまう理由
それでも、この機材を見て
ちょっと嬉しくなったのは事実です。
理由はシンプルで
まだ“2万円台”だから。
この価格帯なら、まだ手が出せる。
まだ「試してみる」ができる。
■ まとめ
中華オーディオは、もう「プア」ではなくなりました。
ちゃんとした製品になって、
ちゃんとした値段になって、
ちゃんとした音を出すようになった。
それは進化なんだと思います。
ただ、その過程で
少しだけ“遊び”が減ってしまった気もします。
Mini300は、その中で
最後に残った「ちょうどいい場所」にいる機材なのかもしれません。
だからこれを
中華オーディオ最後の希望、と呼びたくなりました。
ちょっと大げさかもしれませんけど。
