紫のギタリスト:ゲスバンド高野メルドーのギターはなぜ印象に残るのか
ゲスバンドのギタリスト、高野メルドー。
(僕は「高野さん」と呼んでいます。面と向かって会って話したこともないですが)
ライブや機材の話を見たり聞いたりしていると、
この人のギターはちょっと面白いなと思うことがあります。
派手なテクニックを見せるタイプでもないし、
轟音ギタリストという感じでもない。
でも、なぜか印象に残る。
しばらく観察していると、
いくつか共通点が見えてきました。
紫の人
某少女漫画の何かみたいですが💦
まず思うのは、紫が好きということです。
ライブでは紫の柄シャツを着ていることが多いし、
足元を見ると紫のペダルがいくつか並んでいます。
そしてメインで使っているギターも、
よく見ると紫に近いカラーのジャズマスターです。
Fender Japan JM-JM Jazzmaster
これはJ・マスシスのシグネチャーモデルとして知られているギターですが、
高野さんがその影響を公言しているのは聞いたことがありません。
むしろ聞いた話だと、このギターは中古で3万円くらいで買ったらしい。
なので、もしかすると
「J・マスシスだから」というより、
単純に色が気に入ったからなのかもしれません。
足元や衣装まで含めて見ると、
どうも紫が好きな人のように見えます。
リフではなくフレーズ
高野さんのギターを聴いていて思うのは、
いわゆる「リフギター」という感じではないということです。
ロックのギターは
コード
↓
リフ
↓
コード
というパターンが多いですが、
高野さんはどちらかというと
短いフレーズを弾いている印象があります。
コードをガツンと鳴らすより、
単音の流れを弾く。
だから曲の中で、
ギターがメロディの一部みたいに聞こえることがあります。
チップチューン好き
高野さんはチップチューンが好きだと公言しています。
それを聞いたとき、
なんとなく腑に落ちました。
チップチューン、つまりゲーム音楽って、
基本的に
メロディ
ベース
リズム
というシンプルな構造です。
音数が少ないぶん、
短いフレーズの繰り返しが重要になります。
高野さんのギターが
どこかゲーム音楽っぽく感じるのは、
この感覚があるからなのかもしれません。
歪みはビッグマフ
歪みの中心にあるのは
ラムズヘッドのビッグマフです。
Electro-Harmonix Ram's Head Big Muff Pi
さらにオーバードライブとして
OCDも使っているようです。
ビッグマフというと
壁のような轟音を作るイメージがありますが、
高野さんの使い方は少し違う気がします。
単音フレーズを弾いても
ちゃんと分離して聞こえる。
ファズをリフではなく
フレーズに使っている感じです。
色から始まる音作り
ここまで見てくると、
ちょっと面白い想像が浮かびます。
もしかすると高野さんの場合、
紫が好き
↓
紫のギターを買う
↓
そのギターで弾き続ける
↓
結果としてあの音になる
という順番なのかもしれません。
普通は
機材
↓
音作り
↓
スタイル
という順番で語られますが、
高野さんの場合は
色 → 機材 → 音
なのかもしれない。
そう考えると、
少しロックだなと思います。
まとめ
高野メルドーのギターは、
・フレーズ主体
・チップチューン感覚
・ビッグマフの歪み
・そして紫
このあたりが組み合わさって、
あの独特の雰囲気になっている気がします。
機材だけ見ても説明しきれないし、
プレイスタイルだけでも足りない。
たぶんその両方が、
少しずつ混ざっているのかなあ。
■追記
今週末もライブがあるそうですがもう枠は売り切れてて、
4/17に渋谷La.mamaで自主企画をやるそうです。

