【検証】AIは中小企業診断士2次試験で何点取れるのか?全答案と採点結果を公開
AIは経営を代替できるのか 【検証編】
AIは中小企業診断士2次試験に合格できるのでしょうか。
ChatGPT、Gemini、Claudeに実際の2次試験問題を解かせ、採点結果を検証しました。本記事では全答案と得点を公開します。
AIは中小企業診断士2次試験で何点取ったのか
「AIは経営を代替できるのか」シリーズ第2話では、AIに中小企業診断士2次試験を解かせ、その結果から「思考の差」を考察しました。
本記事では、その詳細な答案全文と採点結果を公開します。
やや専門的な内容になりますが、
AIの実力を具体的に知りたい方
診断士受験生の方
コンサル実務者の方
には参考になるはずです。
※本編(第2話)はこちら
本検証の前提
実際の2次試験問題(令和7年度)を使用
同一条件で各AIに提示
追加ヒントなし
最終答案のみ評価対象
採点は筆者(元予備校講師)の基準
なお、PDF読み取り精度や指示文の与え方により結果は変わり得ます。本検証はあくまで現時点での参考値としてご理解ください。
総合得点結果

合格ライン:240点
いずれのAIも合格点には届きませんでしたが、いずれも一定水準以上の答案でした。
最高得点はClaudeの233点。合格点に迫る結果です。
設問別講評(要点整理)
具体的解答例と講評
全解答はこの記事の末尾に掲載します。ここでは、AIの典型的な解答例をいくつかピックアップして、説明します。
良い解答例
事例Ⅰ第1問の解答(Claude)
問題番号
解答
文字数
第1問(強み)
木材加工技術・調達ネットワーク・X事業での消費者対応経験
28字
第1問(弱み)
新規事業の推進人材が子息一人に集中し組織体制が脆弱
25字
第1問(機会)
自然素材・国産材への関心高まりと木育ニーズの拡大
24字
第1問(脅威)
内装材市場の競争激化と公共案件の不安定化による収益悪化
27字
SWOT分析です。(弱み)に「戦略への社内の理解不足」に関するキーワードをあと一つあげていれば、ほぼ満点の内容です。事例を読み取り、正しくSWOT分析ができています。
事例Ⅳ第1問(設問2)の解答(ChatGPT)
第1問|設問2|
「高付加価値・職人重視の少量生産で資産効率と利益率が低い。一方同業は量産・低価格志向で回転率と収益性を高めているため。」(74字/80字)
事例のD社が劣っている点を財務指標から戦略を読み取って解答する問題です。事例を読み込み、与件から現状分析をして、正しい解答を導き出しています。
良くない解答例
事例Ⅲ第4問の解答(Gemini)
第4問|新分野の高い品質基準を満たすため、厳格な品質管理基準の策定と衛生管理体制を構築する。 また、既存の加工技術を高度化させるとともに、デジタル化による全社的な工程管理の可視化を進め、高付加価値製品を効率的に生産できる体制を整える。 |116字/120字
事例Ⅲ第4問の解答(Claude)
「品質バラツキ解消のため作業標準を整備し、クレーム記録と原因追及・再発防止の仕組みを構築する。さらに食品・医療用に求められる厳密な品質基準に対応すべく、検品工程の精度向上と品質管理体制を強化し、必要な認証取得も検討する。」109字/120字
上記は同じ新事業展開の助言に関する問題に対しての解答です。
解答は、両方とも非常に綺麗で、理路整然としていますが、助言としてはあまりに抽象的です。この解答を読んで、事例のC社の業種や商品、おかれている環境などのイメージがわくでしょうか?ともすればC社でなくてもあてはまりそうな内容であり、これを助言として受け取ったC社の経営者は、具体的に何をすればよいのか戸惑うかもしれません。
また、字数制限があったためか、新事業について問われているのに、製造のみにフォーカスされ、販売・マーケティングに関する助言がありませんでした。
事例Ⅰ~事例Ⅲ共通講評
3つのAIとも気になったのは、各事例の途中の設問の解答で、解決案の提案にいたらない課題をあげていることがありました。
各事例は、第1問から第4問にかけてストーリーを完結させないといけませんが、そうなっていないものがありました。
第1問や第2問で出た課題が、第3問、第4問で置き去りのままになっているもの、あるいは逆に前半で出て来なかった課題に対する提言が唐突に第4問の解答として出てくることがありました。各問題の局所解としては正解かもしれませんが、全体としてひとつながりの提案の流れにのせるべきです。
事例Ⅳ講評
特に計算精度については、各AIとも高水準でした。
計算そのもののミスというよりは、前提条件の解釈(機会費用の扱いなど)によって数値が分かれました。
全体を通しての講評
① 与件文の拾い上げ
各AIとも、与件文の重要要素は概ね拾えています。
大きな読み違いは見られませんでした。
② 論理構成
設問要求を外さず、因果関係も概ね整っています。
構造化能力は高水準です。
③ 抽象度
一方で、助言がやや一般論に寄る傾向が見られました。
企業固有の事情への踏み込みは限定的です。
④ 一貫性
設問ごとの回答は整っていますが、
事例全体を通じた「一つの経営ストーリー」としては弱い印象がありました。
AI別の解答特徴比較

AIは2次試験に合格できるのか
答案を通読すると、AIは確かに高い水準に到達しています。
特に、
論理の安定性
情報整理能力
計算精度
は、人間と遜色ありません。
一方で、
企業固有の文脈への深い入り込み
設問間を貫く一貫した戦略ストーリー
には、まだ課題が残る印象でした。
この差がどこから生まれるのかについては、第2話で考察しています。
本記事はあくまで検証データの公開です。
考察については、本編をご参照ください。
第2話はこちら
まとめ
AIは中小企業診断士2次試験において、すでに高い水準に到達しています。
特に、知識量や計算能力という領域では、人間は優位とは言えないかもしれません。
しかし、企業固有の文脈を踏まえた最適な助言を一貫して設計する段階には、まだ距離があると感じました。
本記事は、AIの現在地を示す一つの検証データです。
AIと経営の全体論はこちら(第3話)
中小企業診断士1次試験の考察はシリーズ第1話をご参照ください
【事例Ⅰ〜Ⅳの答案と採点結果】
以下、各AIの答案全文を掲載します。
※原文のまま掲載しています。
【事例Ⅰ】の答案
ChatGPT 58点
問題番号|解答|文字数
第1問|S:木材加工技術と地域ネットワーク/W:消費者向け事業経験不足/O:自然素材志向と木育需要拡大/T:内装材市場競争激化と公共不安定|65字(各30字)
第2問|直営店や県アンテナショップに加えEC出店を行い、SNS発信や子育てイベント出展で認知拡大した。さらに保育園等での実証実験や大学連携ワークショップを通じ、子どもと保護者が製品に触れる機会を増やし顧客接点を創出した。|140字(150字)
第3問|内装材・知育玩具・X事業を事業部制で分けつつ横断プロジェクトチームを設ける体制とする。専門性と迅速性を両立し資源共有と学習を促進でき、新規事業の成長と既存事業の安定を両立できるため。|96字(100字)
第4問|「地域木材で人の成長と暮らしの価値を育む企業」へ理念を再定義する。研修や社内共有会で背景ストーリーを伝え、施設・顧客参加型イベントや製品体験を通じて社員と外部関係者双方に体感的に浸透させる。|140字(150字)
Gemini 57点
問題番号|解答|文字数
第1問|強み:木材加工技術と地元の調達網。弱み:新規事業への社員の理解不足。機会:木育ニーズの高まり。脅威:既存事業の競争激化。|118字
第2問|工場併設の直営店や県のアンテナショップに加え、大手ECサイトへ出店した。社長子息を中心にSNSでの情報発信や子育てイベントへの出展を積極的に行い、地元の大学との教育連携を通じて学生参加のワークショップを開催した。これらにより、ターゲットである教育熱心な子育て家庭との多角的な接点を構築した。|148字
第3問|事業部制組織を採用すべき。内装材と知育玩具では市場特性やスピード感が異なるため、権限委譲により意思決定を迅速化し、各事業に適した評価・育成制度を運用することで、次世代リーダーの育成を促進するため。|99字
第4問|理念を「木の温もりを通じて次世代の豊かな心と地域の未来を育む」と再定義する。浸透策として、社長自ら既存社員へ新規事業の社会的意義を説き、木工職人や大学との共同プロジェクトに社員を巻き込む。成功体験の共有や表彰を通じ、伝統技術が新価値を生む喜びを実感させ、全社的な一体感を醸成する。|149字
Claude 67点
第1問(SWOT分析・各30字以内)
問題番号
解答
文字数
第1問(強み)
木材加工技術・調達ネットワーク・X事業での消費者対応経験
28字
第1問(弱み)
新規事業の推進人材が子息一人に集中し組織体制が脆弱
25字
第1問(機会)
自然素材・国産材への関心高まりと木育ニーズの拡大
24字
第1問(脅威)
内装材市場の競争激化と公共案件の不安定化による収益悪化
27字
第2問
問題番号
解答
文字数
第2問
直営店やアンテナショップに加え大手ECサイトへ出店し販路を拡大した。またSNSを活用した情報発信や子育てイベントへの出展により子育て家庭との接点を創出し、県の保育・教育施設での実証実験を通じて製品の認知と信頼を高めた。
110字
第3問
問題番号
解答
文字数
第3問
内装材事業と知育玩具事業を分けた事業部制組織を採用すべきである。各事業の特性に応じた意思決定と人材育成が可能となり、子息に続く次世代リーダーの育成と専門人材の確保・配置が促進されるためである。
99字
第4問
問題番号
解答
文字数
第4問
現理念「自然から頂いた木を、生活する人々が豊かになるよう社会にお返しする」を、子どもの成長と未来を育む木育の視点を加えた理念へと再定義する。その上で社内研修や保育・教育施設との連携活動を通じ、全社員と外部関係者双方に浸透させる。
116字
【事例Ⅱ】の答案
ChatGPT 28点
問題番号|解答|文字数
第1問|顧客:部活生や本格施術志向の一般客が来店するがリピート低い。競合:保険接骨院や格安店が多数で価格競争激化。自社:高技術と心のケア、トップ選手実績と大学契約を持つ専門店。|92字(150字)
第2問|昼間は学生・主婦向け割引や回数券を設定し来店促進し、夜間は社会人向け通常料金とする時間帯別価格を導入して需要分散を図る。|58字(100字)
第3問|競技種目、ポジション、けが歴、練習量、目標大会、不調内容、生活習慣や悩みを記録し、来店後のフォロー連絡や個別メニュー提案に活用して信頼関係を強化する。|83字(150字)
第4問|競技別のセルフケアやストレッチ方法、けが予防の考え方を実演し、施術の様子と改善事例を紹介して専門性と安心感を伝える内容とする。|61字(100字)
Gemini 71点
問題番号|解答|文字数
第1問|顧客は高単価でも本格施術を望む層や部活生等。競合は保険適用の接骨院や安価な整体・マッサージ店。自社は有名店出身の社長による高い技術力と、各競技に精通した専門性の高い施術者を有し、精神面もケアするコミュニケーション力、強豪大学との専属契約による知名度が強みだが、情報蓄積や予約管理に課題がある。|149字
第2問|主要ターゲットである部活生や社会人が集中する夜間の混雑を緩和するため、昼間や午前中の空き時間を対象とした「デイタイム割引」や学生向けの「学割」を導入する。価格差を設け需要を平準化し、稼働率を向上させる。|100字
第3問|競技種目、過去の怪我歴、日頃の練習量や生活習慣、精神的な不安や目標等の情報を蓄積する。活用法として、個々の競技特性に応じた家庭用ストレッチ動画の配信、怪我の予防アドバイス、試合日程に合わせたコンディショニング提案を適時に行い、顧客の心身に寄り添うことで信頼を獲得し、継続性を高める。|149字
第4問|各競技に精通した施術者によるセルフケアやテーピング術の解説、社長が重視するメンタルケアの重要性を伝えるメッセージ、実際に施術を受けた有名アスリートや大学部活生の声を紹介し、専門性と信頼性を訴求する。|100字
Claude 60点
問題番号
解答
文字数
第1問
【顧客】肩こり・腰痛・けがに悩む保険適用外でも本格施術を求める層や近郊の中高・大学の運動部生。【競合】保険適用の接骨院、大規模接骨院、格安マッサージ・整体院など多様で競争が激しい。【自社】Z社仕込みの高技術と「心のしこりも揉みほぐす」コミュニケーション力が強み。
130字
第2問
混雑する18〜21時は現行料金を維持し、空き時間である9〜17時に来店しやすい学生や主婦・シニア層向けに割引価格を設定する。これにより需要の平準化を図り、稼働率と収益を改善する。
90字
第3問
競技種目・ポジション・練習頻度・過去のけがの部位と経緯・現在の身体的悩みや目標を蓄積する。これらを活用し、競技特性に合ったコンディショニング提案や施術メニューのパーソナライズ、定期来店を促すフォローアップ連絡を行うことで、顧客との長期的関係を構築する。
126字
第4問
競技別の身体の使い方や起こりやすいけがの予防ストレッチ・テーピング方法を専門トレーナーが解説する動画と、施術を受けた部活生の体調改善・競技力向上の体験談動画を掲載し、専門性と信頼性を訴求する。
98字
【事例Ⅲ】の答案
ChatGPT 27点
問題番号|解答|文字数
第1問|⒜再生紙活用と安定仕入れ、受注生産で多用途展開できる技術力|34字(60字)
第1問|⒝技能伝承不足と計画変更混乱、品質ばらつきと原料欠品発生|36字(60字)
第2問|①段取ロス削減:作業標準書整備と教育で立上りムダ削減|32字(60字)
第2問|②在庫欠品削減:発注点管理導入で原料紙待ち停滞防止|30字(60字)
第3問|週次計画を日次化し進捗共有を電子化、特急受注は優先ルール化して負荷平準化し段取替時間を短縮して納期対応力を高める|63字(100字)
第4問|品質基準に対応した作業標準と検査体制を整備し教育訓練を実施、記録管理と原因分析を徹底して品質保証体制を構築する|59字(120字)
Gemini 47点
問題番号|解答|文字数 第1問|(a)強み:大手製紙メーカーとの強固な協力関係による原料の安定調達力と、多様な用途展開を可能にする高い紙パイプ加工技術。 (b)弱み:ベテラン頼みの生産体制による技術承継の遅れと、品質のバラツキや原料不足を招く不十分な工程・在庫管理体制。 |115字
第2問|①技術承継とロス削減。作業の標準化とマニュアル化を進め、若手育成と立ち上がりロスの低減を図り、人件費と材料費を抑制する。
②品質管理の徹底。クレーム内容を記録・分析し、原因追及と再発防止策を講じて不適合品を削減し、歩留まり向上と信頼回復を図る。 |119字
第3問|受注情報をリアルタイムで共有し、特急案件も含めた柔軟な製造計画を策定する。あわせて、原料在庫の適正管理と標準作業の徹底によりリードタイムを短縮し、製品在庫を持たずに出荷期限を遵守する体制を構築する。 |99字
第4問|新分野の高い品質基準を満たすため、厳格な品質管理基準の策定と衛生管理体制を構築する。 また、既存の加工技術を高度化させるとともに、デジタル化による全社的な工程管理の可視化を進め、高付加価値製品を効率的に生産できる体制を整える。 |116字
Claude 48点
問題番号
解答
文字数
第1問(a)強み
X社からの安定した原料紙仕入れと長年の製造技術の蓄積、製紙・産業・建築用と多様な用途への対応力、循環型素材による環境適合性。
60字
第1問(b)弱み
ベテラン依存による技術承継の遅れ、品質バラツキによるクレーム増加、突発的計画変更による工程混乱、原料紙管理の不備による作業停滞。
63字→60字以内に調整:ベテラン依存による技術承継不全、品質バラツキによるクレーム増加、突発変更による工程混乱、原料管理の不備。
第2問(課題1)
課題:ベテラン依存の作業方法を標準化できていないこと。改善策:接着剤塗布・成型機操作の手順をマニュアル化し、作業標準を整備して技術を承継する。
70字→60字以内:作業方法の標準化が未整備なこと。接着剤塗布・成型機操作の手順をマニュアル化し、品質バラツキを防止する。
第2問(課題2)
原料紙の発注管理が作業者任せで在庫切れが発生していること。適正在庫基準と発注点を設定し、計画的な仕入れ管理により作業停滞を防止する。
66字→60字以内:原料紙管理が属人的で作業停滞を招いていること。発注点と適正在庫基準を設け、計画的な仕入れ管理を行う。
第3問
週次製造計画をホワイトボード管理からシステム化し、仕様変更・特急受注の情報を即時共有できる体制を整える。また製造リードタイム2日を踏まえ、月末の翌月予定情報を活用した先行計画立案により工程の平準化を図る。
100字
第4問
品質バラツキ解消のため作業標準を整備し、クレーム記録と原因追及・再発防止の仕組みを構築する。さらに食品・医療用に求められる厳密な品質基準に対応すべく、検品工程の精度向上と品質管理体制を強化し、必要な認証取得も検討する。
109字
【事例Ⅳ】の答案
ChatGPT 26点
第1問|設問1|
①優れている指標:流動比率 2.84(倍)
②劣っている指標:売上高営業利益率 1.51(%)
③劣っている指標:ROA(総資産利益率) 1.32(%)
第1問|設問2|
高付加価値・職人重視の少量生産で資産効率と利益率が低い。一方同業は量産・低価格志向で回転率と収益性を高めているため。
74字(80字)
第2問|設問1|
①製品X販売数量:356基
②製品Y販売数量:534基
③損益分岐点売上高:356,400千円
第2問|設問2|
製品Y販売数量:692基
第2問|設問3|
①製品X販売数量:350基
②製品Y販売数量:1050基
③総利益額:147,000千円
第3問|設問1|
設備売却CF:4,200,000円
第3問|設問2|
各年末CF:33,600,000円
第3問|設問3|
正味現在価値:22,091,000円
採否:実施する
第4問|設問1|
自己資本比率が高く借入余力もあるため、長期借入金で調達し資金コストを抑えつつ手元資金を温存する。54字(80字)
第4問|設問2|
為替変動リスク。為替予約や外貨建て価格設定で回避する。
33字(60字)
Gemini 37点
問題番号|設問|解答(設問の指示に従い自由記述)|文字数(文字数の指定がある場合)
第1問|設問1|
①優れている指標:自己資本比率 (a) 自己資本比率 (b) 82.13 (%)
②劣っている指標:売上高営業利益率 (a) 売上高営業利益率 (b) 1.51 (%)
③劣っている指標:有形固定資産回転率 (a) 有形固定資産回転率 (b) 1.85 (回) |
第1問|設問2|
要因は、自社職人による国内生産と高価格帯へのこだわりにより売上原価率が高いこと 、および多額の設備投資に対し伝統的仏壇の需要低迷で売上高が伸び悩んでいることである 。|80字
第2問|設問1|
(a)1製品Xの販売数量:400(基)2製品Yの販売数量:600(基)3損益分岐点売上高:
576,000(千円)
(b)加重平均単位貢献利益=(600-230)×0.4+(560-140)×0.6=148+252=400
(千円/基)損益分岐点販売数量=(45,000+35,000+400,000)/400=1,200(基)
X:1,200×0.4=480(基)、Y:1,200×0.6=720(基)
売上高=480×600+720×560=288,000+403,200=691,200(千円)
※設問の条件「2:3」に基づき再計算:
X:1,000×2/5=400(基)、Y:1,000×3/5=600(基)
BEP売上高=400×600+600×560=576,000(千円)|
第2問|設問2|
(a)製品Yの販売数量:611(基)
(b)次年度変動費X:230×1.05=241.5、Y:140×1.05=147共通固定費:400,000×
1.1=440,000合計固定費=45,000+35,000+440,000=520,000 目標利益含めた必要貢献利益=520,000+50,000=570,000Xの貢献利益=500×(600-241.5)=179,250
Yで稼ぐべき貢献利益=570,000-179,250=390,750
Yの販売数量=390,750/(560-147)=390,750/413=946.1 ... →947(基)
※上記は製品Yの価格据え置きの場合。設問2の条件に基づき計算。|
第2問|設問3|
(a)1製品Xの販売数量:350(基)2製品Yの販売数量:1,750(基)3総利益額:416,100(千円)
(b)Xの単位貢献利益:600-241.5=358.5 Yの単位貢献利益:650-147=503制約条件:
0.5X+0.3Y≤700、かつX≥0.25(X+Y)
X≥0.25X+0.25Y→0.75X≥0.25Y→3X≥Y
単位時間当たり貢献利益X:358.5/0.5=717、Y:503/0.3=1,676.6
Yを優先。3X=Yを0.5X+0.3(3X)=700に代入。
1.4X=700→X=500、Y=1,500
総貢献利益=500×358.5+1,500×503=179,250+754,500=933,750
固定費=45,000+40,000+440,000=525,000
利益=933,750-525,000=408,750|
第3問|設問1|
(a) 4,200,000(円)
(b)売却益=6,000-0=6,000(千円)税金=6,000×0.3=1,800(千円)
CF=6,000-1,800=4,200(千円)|
第3問|設問2|
(a)1~3年目:22,620,000(円)、4年目:17,820,000(円)
(b)営業利益=(300-120)×300-30,000-15,000-2,400=6,600(千円)税後利
益=6,600×0.7=4,620(千円)
1~3年目CF=4,620+15,000+2,400×0.7=21,300
※機会費用2,400(税後1,680)を考慮
CF=(54,000-30,000-2,400)×0.7+15,000×0.3+15,000=22,620|@+1
第3問|設問3|
(a)正味現在価値:24,850,000(円)採否:(する)
(b) PV = 22,620 × 2.776+(22,620+4,200+9,000)×0.855-(60,000+
9,000)=24,850(千円)|
第4問|設問1|
内部留保が潤沢で自己資本比率が非常に高いため、手元資金による自己資金調達を優先すべきである。金利負担を抑えつつ、高い財務的安全性を維持したまま投資が可能である。|80字
第4問|設問2|
ユーロに対する為替変動リスクに直面する。対処として、為替予約の締結や、将来的に現地通貨建てでの原材料調達を検討すべきである。|60字
Claude 58点
第1問|設問1|
①優れている指標 ⒜ 自己資本比率 ⒝ 82.13(%)
②劣っている指標(その1) ⒜ 売上高営業利益率 ⒝ 1.51(%)
③劣っている指標(その2) ⒜ 棚卸資産回転率 ⒝ 4.27(回)
※計算根拠
自己資本比率:D社 3,548÷4,320×100=82.13% / 同業他社 3,967÷6,022×100=65.88% →D社が優れる
売上高営業利益率:D社 45÷2,982×100=1.51% / 同業他社 538÷7,100×100=7.58% →D社が劣る
棚卸資産回転率:D社 2,982÷699=4.27回 / 同業他社 7,100÷1,208=5.88回 →D社が劣る
第1問|設問2|
職人による自社生産の高価格仏壇にこだわり、販売費や人件費などの固定費比率が高い一方、売上高が低く抑えられているため、売上高営業利益率が低い。また受注生産中心で棚卸資産が滞留している。
79字
第2問|設問1|
⒜欄 ①製品Xの販売数量:500基 ②製品Yの販売数量:750基 ③損益分岐点売上高:720,000千円
⒝計算過程
製品Xの限界利益率:(600-230)÷600=370÷600 製品Yの限界利益率:(560-140)÷560=420÷560
販売数量比率 X:Y=2:3なので、売上高比率は X:2×600=1,200 、Y:3×560=1,680 合計2,880 売上高構成比 X:1,200/2,880 Y:1,680/2,880
加重平均限界利益率 =(370×2×600 + 420×3×560)÷(2×600×600 + 3×560×560 は誤り。数量ベースで計算)
セット(X2個+Y3個)あたり: 貢献利益=370×2+420×3=740+1,260=2,000千円 売上高=1,200+1,680=2,880千円 限界利益率=2,000÷2,880=0.6944…
固定費合計=45,000+35,000+400,000=480,000千円
損益分岐点売上高=480,000÷(2,000/2,880)=480,000×2,880/2,000=691,200千円
→セット数=691,200÷2,880=240セット X:240×2=480基、Y:240×3=720基 損益分岐点売上高=480×600+720×560=288,000+403,200=691,200千円
(再計算・切り上げ適用) セット数=480,000÷2,000=240セット(割り切れる) ①X:240×2=480基 ②Y:240×3=720基 ③損益分岐点売上高=480×600+720×560=288,000+403,200=691,200千円
第2問|設問2|
⒜欄 製品Yの販売数量:1,054基
⒝計算過程
次年度変動費:X:230×1.05=241.5千円、Y:140×1.05=147千円 次年度固定費:共通固定費:400,000×1.10=440,000千円 個別固定費はそのまま:X:45,000千円、Y:35,000千円
製品Xの貢献利益(1基):600-241.5=358.5千円 製品Yの貢献利益(1基):560-147=413千円
目標利益達成式: 358.5×500 + 413×Y - (45,000+35,000+440,000) = 50,000 179,250 + 413Y - 520,000 = 50,000 413Y = 50,000 + 520,000 - 179,250 413Y = 390,750 Y = 390,750÷413 = 946.0…→切り上げ947基
(再確認) 413×947=390,911 179,250+390,911-520,000=50,161≧50,000 ✓ 413×946=390,498 179,250+390,498-520,000=49,748<50,000 ✗
⒜ 製品Yの販売数量:947基
第2問|設問3|
⒜欄 ①製品Xの販売数量:175基 ②製品Yの販売数量:525基 ③総利益額:28,700千円
⒝計算過程
次年度条件(設問2と同様の変動費・共通固定費)+製品Y個別固定費5,000千円追加 固定費合計:45,000+35,000+5,000+440,000=525,000千円
製品Yモデルチェンジ後: 販売価格:650千円 変動費:147千円(設問2と同じ1.05倍) 貢献利益:650-147=503千円/基 直接作業時間:0.3時間/基
製品X:貢献利益358.5千円/基、直接作業時間0.5時間/基 →1時間あたり貢献利益:X:358.5÷0.5=717千円、Y:503÷0.3=1,676.7千円
YのほうがX優先。制約条件: ①総作業時間≦700時間:0.5X+0.3Y≦700 ②X÷(X+Y)≧0.25 → X≧(X+Y)×0.25 → 3X≧Y → Y≦3X
利益最大化のためY最大・X最小。 Y≦3Xより X=a、Y=3aとおくと: 0.5a+0.3×3a=0.5a+0.9a=1.4a≦700 → a≦500
a=500:X=500、Y=1,500 作業時間=0.5×500+0.3×1,500=250+450=700✓ Y/X比=3✓
利益=358.5×500+503×1,500-525,000 =179,250+754,500-525,000=408,750千円
念のため制約条件境界の別解(作業時間700時間ちょうど、X比率25%ちょうど) →両制約同時:Y=3X かつ 0.5X+0.9X=700→X=500、Y=1,500(同じ)
⒜ ①X:500基 ②Y:1,500基 ③総利益:408,750千円
第3問|設問1|
⒜欄 設備Z売却によるキャッシュフロー:5,820千円
⒝計算過程
帳簿価額:耐用年数4年・残存価額ゼロの定額法→4年後帳簿価額=0円 売却収入:6,000千円 売却益:6,000-0=6,000千円 税金:6,000×0.30=1,800千円 売却CF=6,000-1,800=4,200千円
※倉庫の機会コスト(賃借料喪失)は別途考慮のため、設備Z単体の売却CF=4,200千円
(再確認:問題は「設備Zの売却によるキャッシュフロー」のみを問うている)
⒜ 4,200千円
第3問|設問2|
⒜欄 各年末キャッシュフロー:21,330千円(1〜3年末)、同額
⒝計算過程
年間売上:300千円×300基=90,000千円 変動製造費:120千円×300基=36,000千円 業務費用(現金支出):30,000千円 減価償却費:60,000÷4=15,000千円 倉庫賃借料機会コスト:2,400千円/年(税引前損失扱い)
税引前利益=90,000-36,000-30,000-15,000-2,400=6,600千円 税金=6,600×0.30=1,980千円 税引後利益=4,620千円 営業CF=税引後利益+減価償却費=4,620+15,000=19,620千円
※倉庫賃借料は機会費用として考慮 各年末CF(1〜4年末の営業部分)=19,620千円
4年末のみ追加:売却CF 4,200千円+運転資本回収 9,000千円 4年末合計CF=19,620+4,200+9,000=32,820千円
第3問|設問3|
⒜欄 正味現在価値:▲2,151,780円(約△2,152千円) 採否:投資(しない)
⒝計算過程
初期投資:△60,000千円、運転資本増:△9,000千円 初期CF=△69,000千円
1〜3年末CF:19,620千円×年金現価係数(3年) →19,620×2.776=54,474.12千円
4年末CF:32,820千円×複利現価係数(4年) →32,820×0.855=28,061.1千円
NPV=△69,000+54,474.12+28,061.1=13,535.22千円→投資する
(倉庫機会費用の扱いを再確認) 倉庫賃借料2,400千円は収益の機会損失として費用計上済みのため上記のとおり。
NPV≒+13,535千円 → 採否:投資(する)○
第4問|設問1|
D社は自己資本比率が高く財務的余裕があるため、金融機関からの長期借入による資金調達が適切である。自己資本を毀損せず、低コストで必要資金を確保できるためである。
79字
第4問|設問2|
為替変動リスクがある。対処として為替予約や外貨建て取引のヘッジを活用し、円換算での収益変動を抑制する。
52字
以上
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