考えないために、今日は考える

思考停止について、今日は敢えて考える

前回の記事で扱った「思考停止」について、今日はもう少し語る。

正直に言うと、「思考停止」なのだから考えたくない。
それなのに、今日は敢えて書こうとしている。
すでにここから矛盾しているが、まあいい。

▼前回の記事
「『彼』と書いただけで恋愛だと思われる世界で」

私はこの記事で「思考停止の為の友人」の話をした。
でも、思考停止するために必要なのは、リアルの友人だけではない。
今日はその話だ。

Blink-182という“思考停止おバカバンド”


例えば、意味がすっと頭に入ってこない他言語の曲、つまり洋楽を聴く、というのも一つの手だ。
特におすすめしたいのが、blink-182。

彼らはもういい年のおじさんなので、最近の曲は若い頃よりもだいぶ成熟している。
でも、昔の音源はとにかくおバカだ。

中でも一曲選ぶなら
“What’s My Age Again”(俺って何歳だっけ)。

タイトルの時点でだいぶ怪しいし、MVを見たらなおさらだ。
歌詞を深掘りしようという気が、きれいさっぱり失せる。
考えなくていい。考えようとする方が野暮だ。

私はblink-182のファンで、小学6年生の頃から聴いている。
当時、ハードロックカフェで流れていた、
一目で「おバカ」と分かるMVに心を掴まれた。

どうやら私は昔から
“おバカ”というモチーフが好きらしい。

おバカなものを見ていると、みんな楽しそうで、
それがやけにクールに見えたからだ。

私はblink-182を聴くとき、何も考えない。
ただ聴いて、ただノる。
それで十分だ。


インテリジェンス ≒ ノット・インテリジェンス


私の言う「ノット・インテリジェンス」は、
インテリでもバカでもない。
考えることを、一度やめて楽しむ態度のことだ。

ある学者がテレビで言っていた。

「バカは頭のいい人に憧れる。でも逆に、頭のいい人はバカに惹かれる」

私はずっと、自分のことを「バカ側」だと思っていた。
だって私は、常に楽しそうなおバカモチーフが好きだから。

でも、こうして文章にしてみると、
どうやら私は“本物のバカ”ではないらしい。

自分を天才だと言うつもりはない。
ただ、ChatGPTに聞いたら
「あなたは構造オタクですね」と言われた。

なるほど。
だから私は「おバカ」に惹かれるのか。

おバカは、毎日が楽しそうだ。
しかも時々、
おバカ特有の“謎に哲学的な一言”を放ってくる。
そのギャップが、たまらなく面白い。

滝沢カレンという“思考停止装置


モデルの滝沢カレンちゃんを、私は初めてテレビで見たときから好きだった。
一方、母は「日本語が拙いから嫌い」と言っていた。

私は「何がそんなに好きなんだろう」と思い、
彼女のInstagramを眺めた。

完璧なビジュアルの写真。
そして、その下に添えられた文章。


……ん?

何が言いたいんだ?

意味を取ろうとした瞬間、
私の思考は一度、完全に止まる。

すると不思議なことに、
「これ、何か意味あるのか?」
「もしかして哲学?」
と脳が迷子になり、
最終的に「笑」という感情が出てくる。

彼女のInstagramは、だいたい毎回これだ。
最近は少し大人になった気もするけれど、
この“思考停止させてくる感じ”が、私は好きだ。

野生爆弾ロッシーの思考回路


ロッシーのエピソードは、だいたい意味が分からない。

特に好きなのは、
仕事に遅刻しそうになったロッシーが、新幹線に飛び乗り、
車内で「急がないと!遅刻する!」と言いながら
先頭車両まで走っていた、という話。

いや、新幹線に乗った時点で、
どこ走っても速度は一緒や。

この思考回路、どうなっているのか。
でも、なんだかロッシーは毎日楽しそうだ。

バッテリィズ・エースという“アホ由来の哲学”


バッテリィズのエースもまた芸人だが、
こちらは漫才として計算されている。

「ガリレオ・ガリレイって誰や!」
「ガリガリそうすぎるやろ!」

このレベルのボケなのに、
たまにハッとすることを言う。

ソクラテスの
「生きるために食べよ、食べるために生きるな」
という名言に対し、

「食べたい時に食べろ!!」

これはもう、アホ由来の哲学だ。

最近は“考えさせるインテリ漫才”が流行っているけれど、
何も考えずに笑えるこれこそ、
笑いの原型なのかもしれない。

母のすっとんきょうな回答


母は滝沢カレンちゃんが嫌いだと言った。
それはもしかすると、
ノット・インテリジェンス同士の衝突、
いわゆる同族嫌悪だったのかもしれない。

母は「英語が喋れるようになりたい」と英会話に通っていた。
ある日、私はTシャツに書かれた
“Born to Love” の意味を聞いた。

母の答えはこうだった。

「骨を愛する」

born と bone を間違えている。

私は大笑いしたが、
母は本気でむすっとしていた。
それも含めて、最高におもしろかった。

あ、そうだ。

▼「彼」とは 前回の記事
「Can You Keep A Secret?」

以前書いたこの記事の「彼」も、
もしあのとき、こんなすっとんきょうな回答をしていたら──
最適解どころか、もはや最高解だったのかもしれない。

英会話を勉強してるのに、すっとんきょうな回答か……
英会話を勉強してるのに……笑

あかん。
書きながら完全にツボに入ってしまった。
冷静に考えるほど、めちゃくちゃおもろい。

バカが世界を救う


おバカを見ると、人は思考停止する。

4歳の娘と全力で向き合っているとき、
私は一度、完全に思考を止める。

そして思う。

バカは世界を救う
少なくとも、
私みたいな理詰め人間のことは救ってくれる。

思考を手放したあと、
何も考えていなかったはずの場所に、
感情だけが残っていた。

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