母を見て「なんか、おかしい」と思った日〜最初に考えた二つのこと〜
前回、こんな記事を書きました。
退職までの有休を使って、
やっと親とのんびりできる…。
そう思って帰省した話です。
ところが、
数か月前とは母の様子が違いました。
食事の量は相変わらず少なく、
さらにやせた印象でした。
以前よりむせることも多く、
弱々しい咳が続いています。
居間の椅子でウトウトすることはありましたが、
私がお風呂から出ると、
母が絨毯の上で横になっていました。
そんな姿を見たのは初めてで、
衝撃をうけました。
真夏なのに、
「寒い」と言ってダウンベストを
着たのにもびっくりしました。
夕食に作ってくれたお味噌汁は、
味が薄く、お湯のようでした。
「どうしちゃったんだろう…
お母さん。
これが老いるって言うことか…」
少し悲しい気持ちで、
黙って食べていると、
母が「味が薄かったな」と言ったので、
それはわかるんだと
何だかホッとしました。
80歳を過ぎても、少し前まで
仕事勤めをしていた母は、
私の友人から「鉄人」と呼ばれるほど働く人でした。
仕事を辞めて、交流も少なくなったこともあるのか、
元気がないように見えました。
私は、看護師・ケアマネジャーとしてこの10年、
地域包括支援センターで
働いてきました。
母の様子を見て、
最初に考えたことは二つでした。
一つは、
かかりつけ医に、
今の母の様子をきちんと伝えて、
診察してもらうこと。
もう一つは、
定期的に交流や運動ができる
通いの場を利用した方がいいのではないかということでした。
まずは、かかりつけ医が誰なのか、何曜日にその先生がいるのか
確認しました。
さらに、母の最終受診日や
採血結果、毎日つけている血圧や体温の記録を確認しました。
採血は先月したということでしたが、結果は渡されていないということで、
データの確認はできませんでした。
そして、
母の住む自治体のホームページを開き、
どんな介護予防事業があるのか
調べました。
①短期で体操ができる場所。
②入浴がメインで、軽く体操をする場所。
があるようでした。
私は母に、話してみました。
「今の状況を私からちゃんと伝えて、先生に診てもらった方がいいと思うんだけど、どう思う?」
「町でこんな事業をやっているみたいだけど、
行くとしたらどっちがいい?」
母は今まで支援を受けずに、
がんばってきた人。
「そういうのには行きたくない」って言うかな‥
とも少し思いました。
最初は少し驚いた様子でしたが、
どちらも拒否はありませんでした。
介護予防事業については、
こちらに行きたいとちゃんと
答えてくれました。
母自身も、弱ってきていると
感じていたようでした。
これまで仕事では、
本人は「まだ必要ない。行きたくない」と思っていても、
家族が「デイサービスに行った方がいい」と勧める場面を
何度か見てきました。
でも、本人の納得がないと、
すぐにやめたり、
サービスにつながらないことを知っていました。
そのため、母の意思を尊重しながら話を進めたいと思いました。
母の意思を確認できたので、
この2週間の間に、
できることをしようと思いました。
本人が「やる」と思えた時が、
きっと一番いいタイミング。
「これで、少しでも良い方向へ
いくといいな」
そんなことを思っていました。
