機械と植物の組み合わせにときめいている
こちらが見ていなくても、
少しずつ変わっていくものが好きです。
はじめに、
世界が動き始める瞬間の動画を置いておきます。

窓辺の植物のように、
目を離している間にも静かに変化していくもの。
そんな様子を、そのままスマホの中に置いてみたくなり、
ひとつのアプリを作りました。
物語を手のひらに閉じ込める
街外れのアトリエで静かに眠る、
ひとつの仕掛け時計。
それは、かつてあなたを愛した職人が遺した
最後の贈り物でした。
冷たい金属の歯車は、
あなたの「涙」で動き出します。
カチリ、と音が鳴るたび、
無機質な機械の隙間から蔦が伸び、花が咲く。
止まっていたふたりの時間は、
ゆっくりと、静かに、動き始めます。
そしていつか、装置の最深部で
『再会の花』が咲くと言われています。
——そんな世界を、実際に触れられる形にしてみたくなりました。
触れると、しずくがこぼれ落ちます。
それが歯車に触れたとき、
この世界はゆっくりと動き出します。

正確な歯車と、気まぐれな植物
作っていて一番楽しかったのは、
無機質なものと、有機的なものを同じ画面の中に置くことでした。
歯車は、決められた通りに正確に噛み合い、
一定の速度で回り続けます。
一方で、そこから伸びる蔦や葉は、
少しだけ「ゆらぎ」を混ぜることで、
二度と同じ形にならないようにしています。
歯車は規則的で、硬く、計算できるもの。
植物は不規則で、柔らかく、予測できないもの。
正確に時を刻むはずの機械が、
いつの間にか植物に覆われ、
だんだんと曖昧な「風景」になっていく。
その様子を眺めている時間は、アプリの開発中でありながら、不思議と心地よいものでした。

デジタルな観葉植物
机の端の置物や、窓辺の植物のように、
視界の隅にあって、ふと目が合う。
「ClockworkGarden」は、
私にとってそんな位置にあるアプリです。
次に開いたときには、
前より少しだけ蔦が伸びていて、
新しい花が咲いているかもしれません。
こちらが見ていなくても、
この世界は静かに続いています。

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これは、誰かに見せるためでも、リリースするためでもなく、ただ自分のために作った、私の iPhone の中だけにある秘密のアプリたちの記録です。
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