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誰に何を売るか考えている

戦場の外れに、小さな道具屋があります。

そこで店を営んでいるのは、
勇者ではなく、ひとりの店主です。

「The Demon of Theseus」
店主と客の取引ゲームです。

引き際のヒリヒリ感

店にやってくる客は様々です。
旅を続ける勇者、さまようゴブリン、盗賊など。

彼らとの取引は、「じゃんけん」と「ブラックジャック」を掛け合わせたような交渉ゲームで進みます。

相手の性格を読み取り、
3つの商品から1つを選びます。

勝てば利益が積み重なりますが、
欲張って負ければ、魔物に商品を奪われたり、
勇者からの信頼を失ったりします。

つまり毎回、こう考えることになります。

ここで利益を確定させるか。
それとも、もう一勝負するか。

この引き際の感覚だけを、
何度も味わえるようにしました。

誰に売るか

ただし、この店での取引は、
目の前の利益だけでは終わりません。

売った相手によって、
世界のどこかが少しずつ傾いていきます。

戦況マップ

勇者に武器を売れば、人間側が押し返し、
魔物にポーションを売れば、戦いは長引いていきます。

平和のために売るのか。
利益のために売るのか。
売らないという選択をするのか。

選んだ生き様

やがて店には、
少し奇妙な客が現れるようになります。

彼らはこう持ちかけます。

「金と能力をやろう。その代わり——」

大切な記憶や、身体の一部を差し出せ、と。

それを受け入れれば、商売は有利になり、
より強く、より効率よく、
この世界を渡り歩くことができます。

ある船の話があります。

壊れた部品を一つずつ取り替えていき、
すべてが新しい部品に入れ替わったとき、
それは、まだ同じ船と言えるのでしょうか。

「テセウスの船」

記憶を手放し、
身体を作り替え、
それでも利益を積み上げていったとき、

その店主は、
まだ同じ人間と言えるのでしょうか。

このゲームには正解がありません。

富を手にして、孤独になることも。
すべてを手放して、人として残ることも。

どちらも間違いではなく、
ただ選んだ生き方です。

人生が終わっても、
その記憶を持って、また最初からやり直すことができます。

あのとき、違う選択をしていたら。
あの契約を断っていたら。

そんな仮定を、何度でも試すことができます。

私たちは、日々、
何を交換して生きているのでしょうか。

時間も、体力も、記憶も。

少しずつ何かを手放しながら、
それでも「同じ自分だ」と信じて生きています。

「The Demon of Theseus」は、
そんな問いに何度でも触れられる場所です。

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これは、誰かに見せるためでも、リリースするためでもなく、ただ自分のために作った、私のiPhoneの中だけにある秘密のアプリたちの記録です。


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