食事編④『主体的保育』を意識したら起きるかもしれない混乱とその対応
前回までの①〜③では、保育での食事の主体性について記事を書きました。
今回は、そういった保育への転換期で起きやすいことを書いていきます。
あまり本などには載っていない実践の隙間かもしれないと思い記事にして書こうと思いました。
この記事のまとめグラフィックです。
下部の詳細の文もぜひご覧ください🌼

ここまでの記事はこちら⬇️
子どもに合った食事量に調整したり、食育をしたりは近年多くの園が取り組んでいることかと思いますが、保育をアップデートしはじめるとこんな混乱があるかもしれません。
色々と混乱や戸惑いが起こるかもしれませんが、
決して「やっぱり完食指導に戻そう!」「だから子どもには無理にでも食べさせる経験が必要なんだ!」と二極的な判断にならずに、考えをさらに深めていきたいと思います。
【一時的に起きるかもしれないこと】
\減らすブーム/

それまで「減らしではダメ」「なるべく食べて」というメッセージが強く伝わっていた場合は、
量の調整や対話を中心とした食事にすることで、
今まで禁止されていたこと
抑圧されていたことが解禁されることで
「え?!いいの?!」と、
まず少しの間「減らすブーム」が起きます。
やっていい、となったらとりあえずやってみたいのは当然ですし、自分で量を調節した経験が不足していることでその段階では、必要以上に減らしたり増やしたりする子がいることも予定しておきます。
これは一時的ですので、予め想定し少し長い目線を持ちます。
ここで「それは減らしすぎ!」「〇〇ちゃんは食べられるでしょ!」と言いたいのをグッと!グッと我慢。
🌟だんだん、減らしてほしいとそれほど思っていない子たちは、わざわざお腹が空いている時に保育者へ伝えたり減らしにいったりするのが面倒になったり、数回減らして自分の食べる量を考える機会を経て適量を食べるようになります。
(⚠️その子にとって保育者の注目が1日の中でここでしか得られない、という状況下においては、それが理由でやめない可能性がありますが、その場合は他の場面で一対一、少人数対応をして満たされるようにすることで、この場面での「ご飯を減らして注意を獲得する」が減るようにします)
\真似っこブーム/

真似っこが大好きな年齢だと、大好きなお友達と同じものを減らそうとしたりする子が出てくる
➡️それに対しては、なんでも同じが嬉しい気持ちを受け止めながら、〝何でも同じにすることが仲良しなのか?″を考えるチャンスだと私は捉えます。
食事だけではなく、幼児期に多くの子が通る道で、毎日の経験の中で、だんだん同じということだけが仲良しではないと学んでいきます。
思いは「あの子が好き」な気持ち、もしくは「おなじが安心」という自己防衛ですから、否定する必要も叱る必要もありません。
ただ、その点が伸びしろだと保育者が認識してその価値観の成長を見届けながら、あらゆる場面でそれについて考えたり気づいたりできるきっかけやチャンスを提示してみることで、少し先にその子たちの成長があると思います。
🌟「同じって嬉しいよね」「好きな食べものが違ったら、仲良くできないかな?」「食べ終わったら何して遊ぼうか?」など、気持ちを受け止めながら、『食事を同じにしなくても仲良くできる』、『私は私』とい感覚が身につくチャンスやきっかけを添えていきます。
一時的なものである場合が多いので、きっかけを散りばめながらも少し見守る姿勢が、自分が減らすものを監視されている?という不信感に繋がらず、主体的な食事へと移行できるかもしれません。
【まとめ】
🟠変化への適応段階で、「本当にこれでいいのかな?」と思うこのような姿は現れることがあります。
🟠大人が理解を深め、一貫して対話をすることで、新しい枠組みの中で育つ準備ができます。
🟠見守りながら、起きた問題に対して新たに学んだり専門家と相談したいながら「主体的な食事」を実現させていきましょう
大人は子どもに「ちょうどいい」「正解」を求めがちですが、0と100を知ってからその間のグラデーションを理解するものです。
それを踏まえて、今までの子どもたちの経験から得た感覚をもとに、大人も子どももスモールステップで食事場面の主体性を育める保育現場だといいなと思います。

先生方も、ゆっくり味わえる時間があると、もっと良いですよね。
最後まで読んでくださりありがとうございます🌼
