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鶏肉1.2キロ。消費期限昨日。捨てる?捨てない?|脳内議会

少し前の金曜日。

スーパーで、おつとめ品の鶏もも肉(カット済)を見つけた。

や、安い。

1.2kg。

即、カゴへ。


うちは大食い一家(一家というか、私)である。

このくらいないと、「唐揚げ祭」にならない。


私は未来を見ていた。

土曜日。

山盛りの唐揚げ。

子どもたちの歓声。

夫の「うまっ」。

そして、キンキンのビール。

完璧である。


……ところが。

急遽。

土日で泊まりのお出掛けが決まった。

「唐揚げ祭」は翌日に延期された。


日曜日。

夕方帰宅。

荷物を置く。

洗濯まわす。

あー。つっかれた。

冷蔵庫を開ける。


……

あ。

鶏肉。

嫌な予感しかしない。

ラベルを見る。

消費期限 土曜日。

昨日ーーーーーー!!!

……

脳内議会、開廷。


もったいない担当

「まだ、たった1日です。」


節約担当

「1.2kgですよ!?」


最悪シナリオ担当

「ニュース速報です。」

「一家、唐揚げで全滅。」

飛躍、早っ。

本当全滅好きだな。


私は深呼吸した。

こういう時代である。

AIに聞こう。

AI。

今日は味方でいてくれ。

AI。

「消費期限を過ぎた生肉は、食べないことをおすすめします。」

はい。

解散。

……

とはならない。

1.2kgである。

議会は続行された。


もったいない担当

「匂いです。」

「まずは匂いを確認しましょう。」


袋を開ける。

クンクン。

……

いける?

いや。

え?ちょっと酸っぱい?

いや。

もう一回。

クンクン。

……

分からん!!!

え、そもそも正常な鶏肉ってどんな匂いすんの。


嗅覚担当

「判定不能です。」

役に立たん。


最悪シナリオ担当

「続報です。」

「一家、トイレ前で大渋滞。」

だからニュース速報やめて。


私は静かに袋を閉じた。

そして。

ゴミ箱へ向かう。

その瞬間。

勢いよくドアが開いた。


罪悪感担当

「待ったぁぁぁぁ!!!」

来た。

「なんてもったいないことを!!」

「昨日の朝、出かける前に冷凍庫入れとけばよかったじゃないか!」

「金曜日のお前、泣いてるぞ。祭はどうする!」

「せっかく安かったのに!!」

「AIは1.2kgの重みをわかっていない。」

反省会まで始まった。


もったいない担当

「まだ食べられたかもしれません。」


AI

「夏場の消費期限切れは、おすすめしません。」

「カット済の鶏肉は尚更危険です。」

ですよね。


議長(私)

「お前たち……気持ちはわかるが……却下。」

泣く泣くゴミ箱のフタを開けた。

えいやー⚔️


さようなら。

1.2kgの鶏肉。

君は唐揚げになる予定だった。


日曜日の夜。

「唐揚げ祭」は中止になった。

急遽、

冷凍してあった鮭が解凍された。

私の未来は、鮭に書き換えられた。


つらい。

でも。

家族がお腹を壊さなかった未来を買ったと思うことにする。

もう、女将はごめんだ。


……

それにしても。

うちの議会。

決めるまでもうるさいけど、

決めた後の方が、もっとやかましい。


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#エッセイ #脳内議会 #消費期限 #唐揚げ #もったいない

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