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【#102】人生捨てたもんじゃないって思えた『サンキュー、チャック』|映画memo

スキマからこんばんは。
ゴールデンニートライフの終了が間近になってきたSUIです。
 
巷で話題の(?)『サンキュー、チャック』を観てきました。
私はこの映画の構成を、観る前に少しだけ知っていたんですよねー。人のレビューを先に読んじゃったりして。
知らない方が楽しめたかもしれないw
 
マイク・フラナガン監督最新作
『サンキュー、チャック』
 
※少しでも展開がわかることが嫌な方は、鑑賞後にお読みいただけるとうれしいです。

あらすじ

作家スティーブン・キングが2020年に発表した短編小説「チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ」を、「ドクター・スリープ」のマイク・フラナガン監督が映画化したヒューマンミステリー。

大規模な自然災害と人災が次々と地球を襲い、世界は終わりを迎えつつあった。インターネットもSNSもつながらないなか、街頭やテレビ、ラジオに突如として、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告が大量に現れる。高校教師マーティーが元妻フェリシアに会うため家を飛び出すと、誰もいない街はチャックの広告で埋め尽くされていた。無事に出会えたマーティーとフェリシアが星々を眺めながら終末の到来を感じ、手を握り合っていると、場面は一転して広告の人物・チャックの視点に切り替わり、彼の人生をさかのぼる物語が美しい映像で紡がれていく。

「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストンが主人公チャックを演じ、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのカレン・ギラン、「ワンダー 君は太陽」のジェイコブ・トレンブレイ、「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルが共演。「ラ・ラ・ランド」の振付師マンディ・ムーアがダンスシーンの振り付けを担当。2024年・第49回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。

映画.comより

「わからない」がわからない

本編は3部構成になっています。
あぁなるほど、最初に見た第3章は「壮大なイメージ映像みたいな感じなんだねー」と理解。
実際に地球が終わりを告げているわけではない様子だな、と。
チャックが死を迎える=ネットが切れちゃうとかいろんな事象が起こって連鎖して見える、というイメージ映像になってるわけね。
 
ということが、わりとすぐに飲み込めました。
段々チャックの過去に話が引き戻されていることにも気付いた。
 
眠くなるとか、最初の「サンキュー、チャック」の「広告祭り」の意味がわからないとか言っている人が一定数います。
 
いや、大体わかるっしょ。映画初めて観たのかよ。
というか、よくわからないとか言ってる人はもう映画観なくていいぞ、マジで。
スティーブン・キング作品なんか理解できないんだから、『キングダム』とかにしとけよな(ひどい)。
 
というわけで前置きが長くなってしまいました。今日は長くなりそう。

人なんて宇宙の塵の一つに過ぎない

いわゆる「コスミック・ビュー」っていうやつなのかなと思いました。いろんな人がいて、それぞれの人生があるけど、人なんて宇宙規模で捉えたら塵の一つに過ぎない、っていう話なんですよね。
壮大っちゃ壮大な話なんですが、私はバカのくせに、たまにこういうことを考えます。
というか嫌なことがあったとき、「どの道みんな死ぬ。大谷翔平だって死ぬ」みたいに考えたりもします。
そうすると悩みが些末なことすぎて、悩んでいること自体が実にどうでもよくなるのよね。
そう、みんな宇宙規模で考えると、めっちゃ小さい存在だから。
悩むのを止めよう、毎日を楽しもう、美味しいものを食べまくろう。
3つ目はちょっと余計だけど、たぶんそう考えていれば、人間は大丈夫。

どんな人にも輝かしい一瞬がある

この映画は、『男はつらいよ』ハリウッド版なんじゃないか?ってSUIは思いましたよ。

生まれてきて良かったなあ、って思うことが何べんかあるじゃないか。
そのために人間、生きてんじゃねえのか。

あのセリフね。あれを思い出します。
 
第2章で描かれるのは、チャックが亡くなる少し前のエピソード。
ある日、チャックは仕事帰りに大道芸人のドラマーに出会います。軽快なドラムの音を聴いているうちに、思わず身体が動いて、気付けば広場に鞄を置いて踊り出しちゃってた。で、通りすがりの女の子もつられてチャックと一緒に踊っちゃう。
 
この一連のシーンが本当にね、素晴らしい。ダンスする二人の角度とかも完璧だし、振付がナイス。驚きから興奮、リスペクトに近い感情に変わっていくドラマーの女性の表情もいい。
チャックにとっては、幼い頃におばあちゃんとキッチンでハッピーに踊っていた日々が戻ってきたような出来事。
人生って、思いがけず最高の日があったりする。
 
その切り取り方、描き方の秀逸さにおばさんは痺れてしまい、久しぶりにいい作品を観たなと感じました。
寅さんに通じるものがあるなぁって。根っこの部分というか。

ある日必ずやってくる「終わり」

でもね、「楽しい!」がずっと続くことはないんですよね。どんな人にもいつか必ず終わりがやってきます。
 
私にとってのその日は、明日かもしれないし、30年後かもしれない。
チャックはたまたま自分の終わりの日を事前に見てしまっていたわけなんですが、もし自分だったら、あんなに落ち着いてその日が来るまで過ごせたかなーって思います。
早めに死にそうなことがわかっていたら、あれやらないと、これもやっとかないと、ってもっと必死になってしまう気がするw
 
で、いざ、死ぬってなったら、学校のセンセーや初恋の人やお世話になった人が無意識のうちにみんな現れて(走馬灯ってやつね)、「あぁこれで終わりかぁ」って感じるんでしょうね。
そのときに、「あぁ楽しかったな」で終われるといいな。
「いろんなことがあったけど、なんか楽しかったな、みんなありがとう!」って思えるといいな。
 
この映画の「サンキュー、チャック!」みたいに「サンキュー、はなーぬ!(注:はなーぬについては#100ご参照)」っていうあたたかい感じで人生を終えられることを祈ります。

注意! チビりポイントあり!

第1章ではチャックの幼少期が描かれるのですが、正直少し怖いです。
 
チャックとおばあちゃんの楽しいダンスシーンや、初恋の女の子(きっと今のチャックの奥さん)とのイケイケ★ダンスシーンなど、楽しいパートがありつつも、「あ、そういやスティーブン・キング原作だったね!」と強制的に思い出させられる。
怖いのよw
 
「丸屋根の部屋には行くなよ、入るなよ」ってチャックはおじいちゃんにずっと言われています。
で、チャックは好奇心旺盛な少年なので、もちろん入っちゃいます。
チャックよ、なぜあんなに言われていたのに入るのですか?(゚∀゚)
このときのおじいちゃんの様子ときたら! もうホラーです。
 
突然スイッチONになったかのように「入るなって言っただろ、このガキ! ゴラァ!」みたいになる。
おじいちゃんの表情と、「扉の向こうに何があるんだ!?」という怖い物見たさで、SUIはチビりそうになったYO。
 
ビビりやすい人は、若干、要注意箇所があるよってことをお伝えしておきます。
 
我ながら抽象的な感想になってしまった気もする。
とにかく。
いい映画を観たい人は観た方がいいです!
私が今日ここで話したようなことが「どうもピンとこないな」みたいな方は観ない方がいいです。
 
私の場合は、観るべきかスルーか迷っていたけど、観てよかった。
「人生というもの」について考えられたから。
サンキュー、チャック!
 
未見で、興味が湧いた方はぜひ!
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