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極限状態でもティータイムを忘れない! 元・英国軍人のドキュメンタリーが面白かった話

◾️イギリス人の紅茶離れとは?

イギリスに1ヶ月短期留学していた
ちゃんとしてない系教育ママ
harukaです。


実は夫も
イギリスに1年留学経験があり
我が家はささやかに
イギリスとご縁があるのですが



先日、その夫が「これめっちゃ面白い」
サバイバル動画を勧めてきたので
4歳の娘も交えて
家族3人で見ることになりました。



「ディスカバリーチャンネル」の
元・英国軍人によるサバイバル動画
『Marooned with Ed Stafford』
(『エド・スタッフォードのザ・秘境生活』)



水・食べ物・道具などを一切持たず
砂漠や無人島、極寒の北欧の森の
ど真ん中に放置され



単に生き延びるだけでなく
「豊かに暮らす」(thrive)ことを目指す
なかなかチャレンジングな
ドキュメンタリー番組です。



最低限の医療グッズと衛星電話
そして自分が撮影する用のカメラだけで
過酷な環境を生き延びます


個人的に面白かったのが
イギリス人探検家・エドさんが
生活が落ち着いたら
ほぼ毎回お茶を飲んでるところ
🤣



イギリスって
紅茶離れとか言ってなかったっけ??
イギリス人って
そんなに紅茶飲むの?!



と、気になって仕方がなくなったので
イギリスの紅茶事情をリサーチしつつ
エドさんのサバイバルティータイムも
シェアしてみたいと思います。





◾️イギリス人の紅茶離れは本当か?

イギリスを代表する
世界的メディアBBC
自国の紅茶文化について
こんな記事を書いています。


・若者を中心に紅茶離れは進んでいる
・創業120年の老舗紅茶メーカーも破綻危機を経験
・毎日紅茶を飲むイギリス人は全体の48%
・コーヒーの売り上げが紅茶の10倍
紅茶以外のお茶の需要はある
・紅茶が他の選択肢に埋もれている状態

BBC「『紅茶は年寄りの飲み物』イギリスの紅茶愛は冷めてきたのか?」より要約



とはいえ、業界団体の発表によると
イギリスの人々は相変わらず
1日に1億杯の紅茶を飲んでいるそうです
(イギリスの人口は6000万人程度)




実際、私が10年以上前に
イギリスでホームステイしていた時も
ごく普通の一般家庭でしたが
飲み物は100%ミルクティーでした。



夫がイギリスで
文学愛好者の会合に参加した時も
休憩の合間に出てくる飲み物は
常に紅茶だったと言っています。



しかし、いずれの場合も
紅茶を淹れてくれたのは
かなり年配の方々



若い世代は確かに
コーヒーや他の飲み物を好んで飲んだり
それこそ「紅茶離れ」が
話題に上ることもありました。




だからこそ
サバイバルの極限状態の中で
元・英国軍人のエド・スタッフォードさんが
高頻度でお茶を飲んでいる姿は衝撃でした。



◾️なぜ「イギリスといえば紅茶」に?

ところで、イギリスはどうして
ここまで「紅茶の国」になったのでしょうか?



▶︎紅茶がヨーロッパにもたらされた歴史

お茶がヨーロッパに
もたらされたきっかけは
意外にも日本



お茶の存在は中国経由で
それまでにも知られていましたが



日本や中国のお茶が
長崎・平戸のオランダ商館によって
ジャワ経由でオランダに運ばれたのが
最初の記録だと言われています。




最初は紅茶も砂糖も高価で、
中流〜上流階級だけが楽しめる贅沢品。



やがて19世紀には、
王侯貴族のアフタヌーンティー文化が発展し
現在の「英国風ティータイム」のイメージが
形作られていきました。


最近はむしろ珍しくなった?
英国風・正統派アフタヌーンティー


▶︎イギリスに紅茶が根付いた理由

他国に比べて
イギリスに紅茶が根付いた理由は
ざっと次の通り。


①中国から安定して輸入できるようになった
②紅茶の価格が下がり、庶民にも広がった
労働者の飲み物として理想的だった
禁酒運動で相対的に地位が上がった


イギリスは中国に
東インド会社という
独自のパイプがあったので
そこがまず他国と異なっていました。


茶葉を安く輸入できるようになると
紅茶はイギリスの庶民の手にも届くように。



紅茶は必ず沸騰させて使うので
水分を衛生的に摂取でき
しかも体を温めてくれる。



その上、砂糖が安価になってからは
甘い紅茶が労働者階級の強い味方になります。



安全で、安くて、エネルギー源にもなり
カフェイン入りで目も覚ましてくれる
最強のコスパ飲料として
紅茶は工場労働者の支持を集めるようになりました。



さらに、19世紀に入って
過度な飲酒が社会問題になってくると



紅茶は
「節度があり、家族を大事にし、勤勉な」
市民の道徳的な飲み物としての地位を得ます。



フランスといえば、ワイン
ドイツといえば、ビールといった
看板ドリンクが今ひとつ弱かったイギリス。



上記の様々な条件も相まって



イギリスにとって紅茶とは
優雅なアフタヌーンティーだけでなく
労働者や禁酒家の圧倒的支持を得て
国民的な飲料になった、というわけです。




◾️エドさんのサバイバル・ティータイム

▶︎エドさんが紅茶を飲む背景

ところで、イギリス軍
配給される食糧配給品にも
紅茶のティーバッグが
含まれている
そうです。




イギリスで生まれ育ち
英国陸軍で数年従軍した
エド・スタッフォードさんにとって



お茶を嗜む文化が
染み付いているのは
ある意味、当たり前。



紅茶は単に優雅な飲み物ではなく
実用性を兼ね備え
イギリスの歴史とともに
生活に根付いてきた飲み物なのですから。



厳しい訓練や任務の最中に
胃に流し込んできた紅茶は
さぞ温かく、癒しになったことでしょう。
(以上、全て私の憶測です🥹



▶︎エドさんが紅茶を飲むまでの道のり

では、エドさんはサバイバルで
どんなお茶を飲んでいるのでしょうか?



たまたま見つけた金属の容器に
水と材料を入れて煎じる
この時はリコリス風味の草の根っこと
ベリーを煮出していました



エドさんは基本的に
水も食料も道具もない状態
過酷な自然の中に放置されます。



最初の数日は

・火おこしの材料を集めたり
水の供給地を探したり
寝床になる基地を組み立てたり

生存に必要なタスクで精一杯。


運が悪ければ
基地も何もない状態で
野ざらしで凍えながら眠ったり
何日も飲まず食わずで歩き回ったりと



「お茶どころじゃない」時間が続きます。



適当な石や枯れ木を組み合わせて
熱風や日差しを遮る基地をつくります



心身を鍛え上げた人間でなければ
到底不可能な過酷な状態です。



だからこそ、オアシスでわずかな水や
天然の木の実を見つけて
少年のように喜んでいる姿は
微笑ましくも感動的です。




▶︎エドさんのティータイム

生活基盤が徐々に整い
お茶にできる材料を見つけると
彼は嬉々としてお茶作りに励みます☕️



ゴビ砂漠では
ベリーや草の根を見つけ
それを煮出して
カシスティーもどきに



ノルウェーでは
イラクサの葉を煎じて
ネトルティーにしていました。



つまり、厳密には
彼が楽しんでいるのは
紅茶ではなく
広い意味でのお茶



また、紅茶を飲むための容器も
毎回あるわけではないので



時には木の樹皮を剥いで
巨大なカフェオレボウルを拵え
なんとか燃えないように工夫しながら
意地でもお茶を作ります。



ゴビ砂漠の真ん中で
幸せそうにカシスティーを嗜むエドさん


エドさんがお茶で一服する姿は
多くの人間が想像するような
「英国紳士のティータイム」とは
到底かけ離れているものかもしれません。



でも、だからこそ
イギリスに深く根付いた
お茶を愛する文化

私には見えた気がしました。



ティーポットがなくても、茶葉がなくても
条件さえ整えば
人はお茶を作り
ひと息つきたくなる生き物なのかも。



◾️エドさんのサバイバルが教えてくれるもの

エドさんのサバイバル番組は
野蛮さを味わうというより



知性と理性と精神力を総動員して
文明を生み、豊かに暮らそうとする
人間のあり方を再確認できる
教育番組の様相があります。



彼が披露する自然の知識は
私たちが学校で習ってきた
理科や地理の延長という感じで
知的好奇心が刺激されますし



うまくいかないことがあっても
簡単に絶望したり、自分を責めたりせず
冷静に状況を分析して
次の手を打つという思考術も、勉強になります。



生き物を殺める場面もありますので
ご家庭の方針によっては
注意が必要ですが



極限状態から
生活を組み立てていく様子は
我が家の4歳児にもウケがよく


サバイバルだけでなく
英語の勉強にもなるので



興味が湧いた方は
ぜひ見てみてください!






以上、ここまで読んでくださり
本当にありがとうございました!



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普段は
元・研究者視点を活かした
ライトな教養記事や
知育・子育て系エッセイ





来年2026年4月に予定している
世界一周旅行の準備の様子など
書き散らかしております。





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それではまた
次の記事でお会いしましょう!

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