美山 佐々里の囲垣祭
2025年4月29日記
『美山考』関連で、南丹市美山町の神社と行事について調べているときに知った佐々里の囲垣祭。
その昔、弓削地域との境界争いを機に始まった行事で、元来は満十五歳になった若者の元服を祝う儀式と祭り。木札に名前を記して八幡宮境内に立て掛ける行事が今も続いているとのことで、是非見学したくて美山町佐々里に向かった。
天気はイイが北風が寒い..上下共それなりの防寒服を着ているがそれでも寒い。上はカッパを着込んでさらに防風。寒さにメッキリ弱くなった老体は辛抱できずに亀岡のコンビニに寄りカイロを買おうと思ったがもう棚には無く残念.. 昼食がどうなるか分からないのでとりあえずパンを買って店を出た。
神楽坂トンネルを抜けた先にある板橋のコンビニに寄ってみると、あった。1袋だけあったカイロを迷わず手に取りレジへ。レジ近くにあった豆大福も買っておいた。お店の人曰く、今日は風が冷たいので1つだけ出しておいた、とのこと。助かった..
お店の横で、4つ体に貼り付けておいた。これで保温完了^^

芦生ロードパークでトイレ休憩。新緑になった木々の下はピンク色の散花に覆われていた。

佐々里には 11:00少し前に着いた。

八幡宮境内に焚かれた火の周りで暖をとり立ち話をしている人や、準備をしていると思われる人が数人いた。
境内の囲垣祭の由来が書かれている立札を読み、背後に立っておられた地元の方に祭りのことを尋ねてみた。

表面を削った木札が届くのを待っていること、ここに集まっている人達が墨で名前を書き境内に立て掛けること、そのあとちょっと一杯呑むこと、祭りは弓削地域との境界争いが発端だったこと、大鹿伝説のこと、ご自身は京都市内に住まわれていたが15年ほど前に佐々里に戻ってきたこと、昔は佐々里にも分校があったこと、過疎化がものすごく進んでいること、など佐々里の様子についても色々話してくださった。
境内にある屋根小屋の下に台があり、その上に木札が置いてある。それに各自が氏名を墨書きしていく様子。先ず最初に世話役と思われる方が「令和七年四月二十九日 囲垣祭建之」と木札に書いた。その後、年配の方から順に?ご自身とご家族の氏名を書いていく。

川の対岸にお寺のような建物が見えたので行ってみた。寺名を書いたものは見当たらなかったがおそらく最勝寺と思われる。隣接する墓地にはお参りに来られている方がいた。

境内に戻ると乾いた木札から立て掛ける準備をされていた。

昼時になり一旦その場を離れ集落内の食事処に向かった。前回訪れたときに囲垣祭の日にちを教えてもらったお店。数日前に京北が震源の地震がありこの辺りも揺れたことなどを話しながら、薪ストーブに新しい薪をくべておられた。冷え切っていた体がストーブのほわっとした暖気で温まり、猪うどんでさらに体の中も温まった^^

神社に戻ると木札は全て並び終え、片付けをされているところだった。片付けをしている方に声を掛けると、集落には130世帯ほどあったとする古文書が残ること、木札は境内を取り囲むほどにあり、それが囲垣の名前の由来になったこと、弓削地域にも同様の祭りがあったらしいが今は途絶えていること、社殿は宮大工が造ったこと、などを話してくださった。

集落に住む人が少なくなりながらも、年配の方たちが中心になって守り続けておられる佐々里の行事、囲垣祭を実際に見て知ることができ、たいへん有意義な経験になった。後日『美山考.2』に、今日見聞したことを書き残しておこうと思う。
知見に向かった。『美山考.2』で色々調べているときに名田庄にも「知見」があったことを知ってから「知見」の由来が気になり、美山町知見の現地と社寺を確認しておきたかった。
r369 沿いに「下村城(砦)跡の由緒」と書かれた案内板があった。戦国時代(1560年頃)に若狭国と丹波国の間で争いがあったらしい。案内板の内容は、後日『美山考.2』に反映しよう。

八原の分岐を左折。その先の分岐をさらに左折すると知見の集落があった。数件の民家がある静かな集落を通り抜け、外れまで行くと山の方に延びる林道の入口になっていた。分岐まで戻り左折した林間路の先には、大きな杉の木に囲まれた中に八幡宮がひっそりとあった。

その直ぐ先には本妙寺跡があった。お堂のように造られた小さな建物が祭られていた。

r369 に戻りもう一方の突き当りまで行った。その途中に正法寺があり、郷土誌で知った 2つのお寺の関係、本妙寺を廃しながらもその跡を大切に保存し、正法寺がそれを継承していることを確認することができた。駐車場には新緑の葉と交代しようとしている大きなしだれ桜があった。

ふれあい広場に戻る r38 沿いには、新緑の背景に紅葉?黄葉?のような色に染まる木々があった。水が張られた田んぼは田植えの季節を待っていた。

ふれあい広場は多くの人で賑わっていた。こんなに多くの人、バイク、車を見るのは久しぶり。定点にバイクを止め記念撮影すると、赤い橋は見えないほど新緑が覆い始め、季節は着実に進んでいた。

板橋で買った豆大福を食べエネルギー補給した後、帰路についた。
