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【#シロクマ文芸部 1月④】お題:早朝に

シロクマ文芸部の1カ月の全お題を使って一つの物語を作っています。レギュラー部員は月初めにお題を全部教えてもらえるので思いつきました。今年で3年目の挑戦となります。

第1回目は20字小説、2回目以降は文字数制限のないお話というスタイルで毎月挑戦中です。

第1回目はこちら👇

第2回目はこちら👇

第3回目はこちら👇

早朝に窓がビシャンビシャンと音を立てて震える。窓ガラスには大量の雪跡。

「え?なに?」

激しい音に僕は跳ね起きた。屋根の雪が当たったにしては不自然だ。いったいどうなっているんだ。窓に近づき確かめようとすると。

ビシャアアアン!

「なにするんだよ!」

僕は温厚な性格だ。普通は怒らない。しかし、これは怒ってもいいと思う。雪だるまが雪玉を窓めがけて投げつけているのだから。

「なにって?君が起きてこないからだよ!」

積雪のせいでうっすらと明るいが、現在朝の5時。僕の起床時間にはほど遠い。

「まだ……寝ている時間だよ……」

あまりにくだらない理由で起こされたことを知り、怒る気力も薄れた。

ブルッ。

急に冷気を感じ、布団に戻ることにしたのだが。

「ねえ!起きて!起きて!」

外で雪だるまが大騒ぎしている。隣家の明かりがつき、ドアが開いた。隣家から放たれる非難の眼差しに耐え切れず、僕はコートをまとい外に飛び出す。

「ほら!一緒に散歩しよう!」

雪だるまをなんとか家の前から
移動させた。

「ごめんね。ちょっと寂しくてさ♪」

僕のとなりで絶妙なバランスでぴょんぴょんしながら歩く雪だるま。

愛犬を散歩させる人が通り過ぎる瞬間、

「かわいい……」

とスマホを向ける。

かわいいじゃないですよ……
迷惑なんですよ……

心の中で呟きながら、

「おはようございますぅ」

と挨拶する僕はとんでもないお人良し、いや雪だるま良しが正解か?

しばらく歩くうちに、
ふと、疑問が頭をもたげる。

「雪玉、どうやって作ったんだい?」

小枝で作られた腕の雪だるまがどうして雪玉を作れたのか?
僕は不思議で仕方がない。

「ああ……夜中にね、酔っ払いが通ったから、作ってもらった♪」

酔っ払いよ、なんて余計なことをしたんだ!

(つづく)

小牧幸助部長、今週もありがとうございました。