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社内から変えようとして、外に出された話。

はじめに

若い頃、組織を変えようとして失敗したことがあります。

その経験が、今の私の全ての出発点になっています。


その組織で起きていたこと

評価されるべき人が、評価されていませんでした。

どうすれば評価されるのか、という基準は曖昧なまま。実際に成果を出している人間が「どうせ評価されない」と言い始め、上司に評価の理由を聞いても、明確な答えが返ってこない。

でも、結果を見れば一目瞭然でした。評価されていない人たちの成果は、十分に評価に値するものでした。

上司のお気に入りだけが評価される。そういう状態になっていました。


正論で戦った結果

若かった私は、「正しい方向に導ける」と、本気で思っていました。

最初はやんわりと指摘しました。それでも変わらない。言い方を変えました。それでも変わらない。いろんな手法を学び、あの手この手を試しました。それでも変わらない。

なぜ伝わらないのか、と悩み、ストレスになり、最終的には上司たちと言い争いをする状態になりました。

そして、部下を置いてその場を離れることになりました。


そこで学んだこと

3つのことを痛感しました。

一つ目。正論だけでは何も変わらない。

問題の根源が「理解不足」であれば、正論は効きます。でも「自己保身」や「自分の王国を守りたい」という動機に対して、正論はむしろプライドを傷つける凶器になります。相手は組織を良くしたいわけではなく、自分の居心地の良い状態を守りたいだけです。

二つ目。正しいことをしているのに、自分が「悪」になる。

腐敗した組織の中では、それが「正常」です。正常に戻そうとする人間は、その組織にとって「異物」として排除されます。自分が悪者にされていく感覚は、今でも忘れられません。

三つ目。権力の壁は、個人の努力では越えられない。

現場の仲間が応援してくれていました。正しいことをやっている、という確信もありました。でも、人事権や評価権を握る人間の前では、それが簡単に踏みにじられてしまう。権力という壁の前に、正義は無力でした。


部下を置いて出てきた後悔

一番辛かったのは、部下を置いてきたことです。

自分のためではなく、不当な扱いを受けている彼らのために戦っていたのに、最後は自分が先に出ていくことになった。

その後悔は、今でも残っています。


その経験が生んだ言葉

「人は変えられない。でも構造は変えられる。」

今のYEES FACTORYのキャッチコピーです。

この言葉は、あの経験から生まれました。

人の心や価値観を変えようとすることの限界を、身をもって知りました。

人を変えるのではなく、構造を変える。

若い頃の失敗が、この発想を生みました。


今ならあの組織を変えられる

今でも思います。あの時の自分ではなく、今の自分なら、あの組織を変えられたと。

正論で戦うのではなく、構造そのものを変えることで。

この思いや考えが、いつかあの部下たちに、言葉が届けばいいと思っています。


YEES FACTORY|治部康臣(やすにぃ) 製造組織の構造改革者

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