夏休みでも『できた』を増やす声かけ
できないことばかり見ていた私が変えた言葉がけ
夏休みが始まったばかりですね。毎日お疲れさまです🌻
「また同じこと言ってる…」「なんでできないんだろう」
夏休みに入ってから、そんなふうに子どもに対してモヤモヤすることが増えていませんか?
長い休みで生活リズムが崩れたり、宿題が進まなかったり、きょうだいゲンカが増えたり。ワンオペで家事も仕事も回している中で、子どものできていないところばかりが目についてしまうのは、決して珍しいことではないと思います。
実は私も、元・特別支援学校の教員ですが、自分の子どもに対しては「できないこと探し」ばかりしてしまっていた時期がありました。
この記事では、そんな私が声かけを見直したことで、子どもだけでなく私自身の気持ちもラクになった経験をお伝えします。読み終わるころには、今日からすぐ試せる小さな声かけのヒントを持ち帰ってもらえたら嬉しいです!
夏休みは「できない」が目につきやすい時期
夏休みは、学校という決まった枠組みがなくなる分、子どもの「できていない部分」が親の目に触れる時間が一気に増えます。学校にいる間は先生が見てくれていたことも、休み中は全部自分の目の前で起こるわけですから、当然といえば当然なんですよね。
うちの場合、ASD診断のある娘は現在不登校、家で過ごす時間が長いです。読書や音楽鑑賞、イラスト、レジン、編み物、Duolingoでの語学学習など、好きなことにはとことん集中できるタイプなのですが、逆に興味のないこと、たとえば決まった時間に何かをするとか、片付けをするといったことになると、途端に動きが止まってしまいます…
一方、ADHD傾向のある息子はとにかく元気で、小雨が降っていても外で遊びたがるくらい体を動かすのが大好きです。早起きで工作も好きなのですが、宿題や身支度になると気が散ってしまい、声をかけても中々進まないことがよくあります…
タイプの違う二人を見ていると、「なんで!!!」という言葉が、気づけば口から出てしまう瞬間が何度もありました。夏休みという長丁場だからこそ、この「できない探し」のクセに、私自身が気づく必要があったんです。
「早く」「なんで」が口癖になっていた頃の話
正直に言うと、数年前の私は「早く」「なんで」「またそれ」が口癖でした。特別支援学校で働いていたときは、生徒一人ひとりの小さな変化や成長をちゃんと見つけて、言葉にして伝えることを大切にしていたはずなのに、自分の子どもに対してはそれができていなかったんですよね💧
余裕がないと、視野がどんどん狭くなっていく感覚があります。仕事のことを考えながら、家事のことを考えながら、子どもに声をかけていると、目に入るのは「できていないところ」ばかり。
娘が不登校になった経緯には、学校でいじめを受けて学校自体を怖がるようになったという背景もあり、私自身も気持ちに余裕がない時期が続きました。パートの仕事も辞めて在宅ワークにシフトしている最中で、正直、自分のことでいっぱいいっぱいだったんだと思います。
そんな中、AIに子育ての悩みを相談してみたことがきっかけで、「できたことに目を向ける」という関わり方があると知りました。自分で編み出したわけではなく、教わって初めて意識するようになったことなので、そこは正直にお伝えしておきたいです。知識としては特別支援学校時代に触れていたはずなのに、いざ自分の子育てになると忘れてしまう。そんなものなんだなと、あらためて実感しました。
「できた」を見つける3つの視点
声かけを見直すにあたって、意識するようになった視点が3つあります。
視点1:結果ではなく過程を見る
宿題が全部終わったかどうかではなく、机に向かった時間があったかどうか。片付けが完璧かどうかではなく、1つでも元の場所に戻せたかどうか。結果だけを見ていると「できていない」ことの方が圧倒的に多く感じてしまいますが、過程に目を向けると、小さな「できた」が意外とたくさん見つかります。
視点2:昨日との比較にする
きょうだいや他の子と比べるのではなく、「その子自身の昨日」と比べるようにしています。息子が昨日より5分長く机に向かえた、娘が昨日より1つ多く自分から声をかけてきた。そんな小さな差分に気づけるようになると、声かけの中身も自然と変わってきました。
視点3:できたことをその場ですぐ言葉にする
後でまとめて褒めるのではなく、気づいた瞬間にその場で言葉にする。「今、自分から片付けたね」「さっき最後まで座ってられたね」というふうに、具体的な行動を実況するイメージです。抽象的に「えらいね」と言うよりも、何がどう良かったのかが子ども自身にも伝わりやすいように感じています。
実際に変えた言葉がけの例
具体的にどんな言葉を変えたのか、わが家の例をいくつか挙げてみます。
「早く着替えなさい」と言っていたところを、「靴下だけでも履けたね」に変えてみる。「なんでまだ宿題やってないの」ではなく、「今日はドリル1ページ開けたんだね」と声をかけてみる。「また片付けてない」ではなく、「1個だけでも棚に戻せたね」という具合です。
こうして並べてみると、言葉自体はほんの少ししか変わっていないのに、子どもの反応がまったく違うことに驚きます。「できてない」を指摘されると、子どもはそこで話を聞くのをやめてしまう感覚があるのですが、「できた」を認められると、次の行動につながりやすいように感じます。ADHD傾向のある息子は特にこの違いが顕著で、1つ褒められると「じゃあ次はこれもやってみる」と自分から動き出すことが増えました!
もちろん毎回うまくいくわけではありませんし、心の中では「いや、それくらい当然やってよ」と思う瞬間も正直あります。それでも、口に出す言葉だけは「できた」の方を選ぶようにする。それだけで、家の中の空気が少しずつ変わっていった実感があります。
声かけを変えたら子どもより先に私が変わった
面白いなと思ったのは、声かけを変えて一番変化を感じたのが、子どもより先に私自身だったということです。「できないところ探し」から「できたところ探し」に意識を切り替えると、同じ一日を過ごしていても、見える景色がまったく違ってきました。
以前は、夕方になると「今日も全然できなかった」という気持ちで一日を終えることが多かったのですが、今は「今日はこれができた」というメモが頭の中に少しずつ溜まっていく感覚があります。1日3個でいいので「できたこと」を見つけると決めてから、私自身のイライラも減ってきたように思います。数字にすると小さな変化ですが、積み重なると気持ちの余裕はかなり違ってきますね。
ASD娘とADHD傾向の息子、それぞれの「できた」の見つけ方
娘と息子は特性がまったく違うので、「できた」の見つけ方も分けて考えるようにしています。
娘の場合、不登校で学校という比較対象がない分、家での過ごし方そのものを認めるようにしています。レジンや編み物を最後まで仕上げたこと、Duolingoのアプリを今日も開いたこと、読書に没頭できたこと。
学びや成長は学校の中だけで起こるものではないと、娘を見ていて感じるようになりました。
息子の場合は、とにかく体を動かした後の方が気持ちが落ち着きやすいタイプなので、「外遊びから帰ってきて、自分から手を洗えたね」というふうに、行動と行動をつなげて認めるようにしています。工作に集中している時間も、本人にとっては立派な「できた」の時間だと捉えるようにしました。
きょうだいで対応を変えることに、最初は少し罪悪感もありました。でも同じように育てようとする方が、かえって二人とも苦しくなってしまうと気づいてからは、それぞれに合った「できた」の見つけ方でいいのだと思えるようになりました。
完璧じゃなくていい。今日からできる小さな一歩
声かけを変えるといっても、毎日完璧にできているわけではありません。余裕がない日は、やっぱり「早く」が口から出てしまいますし、三日坊主になりかけたことも何度もあります。ダイエットのために始めた運動も同じで、続けたり途切れたりを繰り返しながら、それでも約1年かけて3kg減をキープできています。子育ての声かけも、それくらいのゆるさで続けていいのだと思っています。
今日からできる一歩としておすすめしたいのは、「1日1つ、できたことをその場で言葉にする」ことだけです。完璧を目指さず、まず1つ。それだけで、これから始まる長い夏休みが少しラクに感じられるかもしれません。
おわりに
夏休みは「できない」が目につきやすい時期だからこそ、意識的に「できた」を探す視点を持つことが大切だと感じています。結果ではなく過程を見ること、昨日の自分と比べること、気づいた瞬間に言葉にすること。この3つを続けているうちに、子どもよりも先に私自身の気持ちが軽くなっていきました。
今日からできる一歩は、たった1つの「できた」を見つけて、その場で口に出してみることです。それだけで十分だと思います✨
これからも、発達特性のあるの子どもたちとの毎日の中で見つけた小さな工夫を、正直な言葉で綴っていきたいと思っています。
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始まったばかりの夏休み、一緒にぼちぼち乗り切っていきましょう😊
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