発達グレー姉弟育児で気をつけたいこと

きょうだいだからこそ悩んだ、対応の難しさ

ASDの診断がある娘と、ADHD傾向のある息子。実はこの二人、お腹にいる頃から動き方も胎動の強さも全然違っていて、生まれる前から「同じようには育たないだろうな」と感じていました。だから子どもそれぞれに合わせた対応をすること自体は、私にとって特別なことではありません。おそらく多くのお母さんが、きょうだいそれぞれに合わせた声かけを自然にやっていると思います。

それよりも悩んできたのは、娘と息子、きょうだい本人たちがお互いをどう見て、どう感じているかということです。親が対応を工夫しても、子ども同士の関係は親の思い通りにはコントロールできません。特別支援学校で働いていた頃は、あくまで一人の子どもと向き合う立場でしたが、自分の子育てでは常に二人の関係性という変数が加わります。
今日は、対応の工夫ではなく「きょうだい同士の関係性」について、我が家の様子をお伝えします。

姉が弟をどう見ているか

娘は学校に行けない自分と、毎日元気に登校していく弟を、無意識に比べているようなところがあります。ある日「〇〇(弟)はいいな、普通に学校行けて」とぽつりとこぼしたことがありました。責めるでも羨むでもない、ただ淡々とした一言でしたが、胸に刺さりました。何と返せばいいのか、その場ではとっさに言葉が出てきませんでした。

一方で、娘は弟がパニックになりかけると、驚くほど冷静に「大丈夫だよ、ゆっくりでいいよ」と声をかけることがあります。自分が不安になったときにしてほしい対応を、弟にもしているのかもしれません。娘の中には引け目と優しさが同居しているような… その両方を無理に整理しようとせず、そのまま見守るようにしています。

以前の私は、娘の「羨ましい」という感情を見るたびに、なんとか励まそうとしていました。でも今は、その感情に無理にフタをせず、「そう感じるんだね」とだけ受け止めるようにしています。感情を消そうとするより、そこにあることを認めてあげる方が、娘自身も少し楽そうに見えるからです。

弟が姉をどう見ているか

息子は息子で、姉の癇癪や不安定さに振り回されてきた場面が何度もあります。それでも「お姉ちゃんはそういう性格なんだよ」と、特別視するでもなく、ただそのまま受け止めている姿を見せることがあります。診断や療育があるからといって「違う存在」として説明するわけではなく、あくまで性格の一部として捉えている。その感覚に、こちらが教えたわけでもないのに、驚かされることがあります。

もちろん、いつも優しいわけではありません。「なんで僕ばっかり我慢するの」と爆発する日もありますし、それは当然の感情だと思います。大事なのは、その不満を否定せず、まず受け止めること。弟の中にある我慢と気遣いのバランスを、親が勝手に「良い子」と決めつけないようにしています。そのバランスは日によって揺れ動くもので、昨日優しくできたからといって今日もそうとは限らないことも、忘れないようにしています。

息子は息子なりに、姉の特性を自分の言葉で理解しようとしています。以前、療育の先生の話を横で聞いていた息子が「お姉ちゃんは頭の中が忙しいんだよね」と言ったことがありました。大人が説明するよりも、子ども同士の距離感で理解が進む部分もあるのかもしれません。
無理に「仲良し」を演出せず、それぞれのペースで関係を築いていく姿を、親としてはただ見守るしかないと感じています。

おわりに

きょうだい育児で気をつけているのは、対応を変えることよりも、娘と息子それぞれの中にある複雑な感情をそのまま認めることでした。無理に仲良くさせようとせず、二人の関係が自然に育っていく様子を、今はただ見守っています。

正直、この先も二人の関係がどう育っていくのかは分かりません。
仲が良い日もあれば、ぶつかる日もあるでしょう。それでも、きょうだいという関係の中で、それぞれが自分なりの答えを見つけていく過程そのものを、大事にしたいと思っています。親が先回りして関係を作ってあげることはできなくても、隣で見守ることならできると信じています。

同じようにきょうだいの関係性に悩んでいる方、よければ「スキ」やフォロー、コメントで教えてください。
これからも発達グレーの子育てのリアルを発信していきます😊



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