「いとこ」の消滅は人類の危機であり、「天従降臨」の取組が必要である
母の初盆のときは、遠くからも親戚が来てくれて、にぎやかなお盆でした。
母は七人兄弟、父は四人兄弟だったので、とにかく親戚が多く、いとこがたくさんいます。
私は一人っ子で、兄弟はいませんが、近くに姉や兄、妹や弟のようないとこがうじゃうじゃおります。
椎葉村に生まれた年下のいとこからは、「兄ちゃん」と呼ばれるので、兄貴面ができるのがなんとなくうれしいです。
ただ、一番上のいとこが七〇代、一番下のが五〇代ということを知って愕然としました。
高齢化は確実に進んでいます。
少子化が進むと、こうした兄弟の非常に多い家はなくなります。
そうすると、いとこが少なくなります。
もしかすると、いとこのいない人も増えてくることになるかもしれません。
いとこの消滅は人類の危機です。

私の人生は、いとこから受けた影響が大きいと思います。
私が、椎葉村から宮崎市にある宮崎西高校に進んだのも、いとこの影響です。
浪人のときも、いとこが通った北九州市にある北九州予備校小倉校に行きました。
別のいとこは、プラモデル造りが好きで、しかも戦車と軍艦しか造っていませんでした。
さらに、第二次大戦シリーズの本ばかり読んでおり、映画は戦争映画しか見ておりませんでした。
このいとこの影響を受けて、ミリタリー好きになりました。
のちに、防衛省に勤務して、ミリタリーメディスンの記事を書くことになりました。
このように、いとこは人生のある重要な時期に「先生」の役割を担っています。
しかるべきときに、しかるべき場所にいるいとこの存在が、実は多様な人材をつくるのです。
さらに、いとこがいないのは、悲しいと思います。
いとこと猫を一緒にするのはよくありませんが、猫のいない世界もまた悲しい。
少子化対策という言葉は、なんとなく違和感のある感じがします。
しかし、「宮崎県をいとこ王国にする!」という政策は、夢と可能性があって面白いような気がします。
キャッチフレーズは、天孫降臨から、天従兄弟降臨、天従姉妹降臨の宮崎県へ。
すいません。今日は疲れているようです。

気を取り直して続けます。
NHKの「ファミリーヒストリー」という番組は、秀逸です。
この番組をみて、泣かない人はいないのではないかと思います。
俳優の草刈正雄さんの家族がテーマだったときは、衝撃的でした。
草刈正雄さんの父は、アメリカの軍人で、朝鮮戦争で亡くなったと母から教えられていました。
母は大分県のご出身で、母一人、いわゆる母子家庭で正雄さんを育てました。
亡くなるまで、母はアメリカ人の父のことはいっさい話をしませんでした。
写真も一枚もありませんでした。
ところが番組が調査したところ、父はアメリカで最近まで生きていたことが判明します。
父の若いときの写真はイケメンで、草刈政雄さんそっくりでした。
アメリカ人のいとこや叔母も登場しました。
番組の調査に一番協力したのは、いとこです。
九七歳の叔母は、自分の弟が日本人の女性と結婚して子どもをつくり、日本に残して帰国したことに負い目を持っていました。
アメリカ人のいとこには、そのような「しがらみ」はありません。
日本にいる自分のいとこが、俳優となって成功していることを知って、素直に喜んでいました。
いとこという血のつながりのある微妙な立ち位置が、消えていた家族のつながりを復活させた、と感じました。
「いとこ」という言葉は
日本語や英語COUSINのように、世界中の言語にあると思います。
「いとこ」という言葉を消滅させないように、いろいろと取り組んでいきたいものです。
キャッチフレーズは、天従兄弟姉妹降臨!
だめだこりゃあ。長過ぎです。
天孫降臨のパクリで、言葉も昭和的で、すいません。
「従」という漢字は、「いとこ」という意味もあるような感じです。
「天従降臨」という言葉で出直してみようかしら?
