”買わせる心理技術”を読んだら広告やマーケティングの世界や、他のあらゆることが怖くなって震えた話
つい今日、ダイレクト出版から出ている、”買わせる心理技術”が読み終わったんですよ。
ざっと200ページと読みやすい分量で、文字も大きくてまとまっているので、すごく読みやすい本でした。
でね、そんな”買わせる心理技術”の内容を見たうえで、思ったんですよ。
この本、国民全員が読んで置いて欲しい内容じゃね?ということ。
僕たちを操ろうとしてくるやつらの手口を、知っておくほうが、いいんじゃね?ということを。
この本の内容を知っちゃうと、今の日本って、とんでもなくヤバい状態だと思うんです。僕はそれが怖くてたまりません。
”買わせる心理技術”ってどんな本なの?
この本は2022年の12月に発売した、割と新しめの本です。
著者のリチャード・ショットン氏は、ケンブリッジ大学のモラー研究所に所属。社会科学を研究し、コンサルタントとしても活躍されているそうです。
さて、肝心の内容はというと、いわゆる行動心理学について語っておりまして、具体的には人はなぜモノを買うのか、そしてそれを選んでしまうのかを、25のエピソードに分けて解説してくれています。
アメリカの本かなぁと思いきや、筆者の関係かどうやらイギリスを土台として語られており、よくロンドンの地名が出てきます。
こういった本は、ほとんどがアメリカを土台としているものばかりなので、それだけですでにちょっと新鮮でしたね。
”買わせる心理技術”で何が学べるのか
テーマは「つい買ってしまった」の裏にある25の行動原則ということで、25のエピソードを語っています。
そのエピソードを読むことで、具体的にどんな心理テクニックがあって、どんなシチュエーションで使われているのかを学べます。
こんなエピソードがあります。
第7章の「自己申告データの危険性について」
これによれば、我々は「事実を都合のいいように捻じ曲げている」のだそうです。
例えば、自分の身長を伝えるときにはこうなるでしょう。
「思われたい方向に盛る」。
つまりどういうことかというと…
男性の身長がもし169センチだった場合は、170って答えますよね?
178センチだったら、180と答えがち。
逆に女性だったら、実際に162センチだったら、デカ女と思われたくない人は160。148センチだったら、小さい女だと思われたくない人は150と答えると思います。
これが僕の場合だったら、身長が169.6なんですけど、170って答えます。
てか、答えてました。
つまり、そう思われたい方向に盛ってたんですよね。
これを心理学者の中では「社会的望ましさのバイアス」と呼んでいるそうですね。
他人からみた、自分が好ましく見えるように答えようとする傾向、のことを言うようです。
合コンで好みの男性がいた時、彼が低身長を好きだというなら、自分の身長は低めに伝えるし、高身長が好きなら高めに伝える。なぜなら彼から好意的に見られたいから、ってことですね。
どうですか?かなり合点がいきましたよね?
確かにこれ、本当にあると思います。ってか、自分の話も書いた通り、当てはまってるんですよね。
また、このテーマをより深堀して関連エピソードや、引っかからないようにするための解決策などを教えてくれています。
ぶっちゃけ、かなりイイ本だと思うんですよね。
と同時に、そういったことを自然にやってしまっている、やられてしまっていることを知って、僕は震えあがりましたよね。
なにしろ、あまりにも当てはまりすぎるもんですからね…
”買わせる心理技術”の本質はアレに繋がる
「人から伝えられた情報について健全な猜疑心を持ちつづけるべきだ」
この言葉は、ニューヨークタイムズの誇張された記事からの教訓として、本書226ページに書いています。
ニューヨークタイムズが、人々の目を引くような、興味深く、ストーリー性のある記事を公開した時、誰もがそれを真実だと思ったそうです
ところがそれは、実は全くの嘘っぱちだったことがのちにわかります。
この時、なぜニューヨークタイムスは誇張された記事を作ったのか、そしてそれをなぜ信じてしまったのか。
これが、”買わせる心理技術”が本当に伝えたい肝の部分だと思うんです。
タイトルには「買わせる」という言葉が入っています。
それを見ると。一見これはビジネスのテクニック本なんだな…に思われがちですが、ちょっとだけ違うと思うんです。
この本の本質は、人々を特定の方向に誘導させる心理技術がこれだけあるんだよ、ということだと思うんです。
”買わせる心理技術”は全部が全部悪というわけでもない
この心理技術は、基本的には発信者側の利益のために行われます。
人々を操って、発信者側の利益になるように誘導してるってわけですね。
「なんだこのやろー!俺を操りやがって!」
そう思う方もたくさんいると思うんです。
でもこれは、何も全部が全部悪いことでもないと思うんですよ。
例えばオスのクジャクが、きらびやかな羽を広げてメスを誘惑するじゃないですか?あれは「自分のほうがいいっすよ、自分、どうすか?」と、メスに気に入ってもらうようにアピールしているわけです。
メスはそれを見て、「ああこの人、もしかするとよさそうかもぉ」と思うかもしれないじゃないですか。
でもアピールしなかったらどうでしょう?
そもそもメスの目に留まることすらないんですよね。
例えばモテない男は、そもそも女の子と話をしていません。
いや、できませんが正解か。
でも漫画の見過ぎでしょうか…女の子の方から寄ってくると思いがちです。
うん、普通に無理です。
無理げーです。
なにしろ、”自分おススメですよ”アピールしてないですもん。女の子は声かけてくれるイイ男を優先します。だってクジャクのように羽広げてませんからね。
つまり自分に気をむかすように、優良物件だとアピールするためには、何かしらのアクションをしないとストーリーが始まらないんじゃないですかね。
だから他人を誘導することが、人間のクズだ!とか、悪魔の所業だ!ってほどのものじゃあないと思うんです。
ただその羽をよく見てみないとダメだよ。
脳死で選んじゃダメだよ、ってことなんだと思うんですよ。
おわりに
正直、この本はかなり勉強になる内容です。
と同時に、今の世の中にはびこる、悪意ある発信者の選別にも使えます。
この著者は最後に、こんな言葉を残していました。
「私の言葉を鵜呑みにしてはいけない。本当かどうかご自身で試していただきたい。」
これねー、僕も全くの同意見なんですよね。
というか、僕は昔から色んな人に、全く同じことを言ってきました。
僕の言葉は信じちゃいけない。
僕が嘘をついていたらどうすんの、とね。
結局のところ、実際に起きていることを見たうえで精査することが重要なんだよ、とこの著者は語っています。
つまり、「何を言ったか、じゃなくて何をやったか」、が全てなんでしょう。
美しく広げた羽を見て、ああこいつは優良物件だ…と思って選ぶのではなく、仲間を助けている姿や、メスのための巣を作ってる姿、食べ物を集めてきている姿を知ることこそが、本質的な正しさに繋がる…のかもしれませんね。
あなたも現実社会で、こんな場面よく見かけませんか?
口ではいいこと言ってるけど、実際に目に見える形には一切なってない、とかね。
そう思うと、国民全員がこの本を読んで置いて欲しいとも思います。
少なくとも、彼らの手口は知っておいた方がいいんじゃないでしょうか。
おしまい。
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