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バレエ「ドラゴンクエスト」


せっかくバレエのことを書き始めたので、今日はバレエに興味の無い方にもちょっと興味を持ってもらえるようなお話をしようと思う。



バレエファン以外にはあまり知られていないが、あの名作ゲーム「ドラゴンクエスト」にはバレエ版がある。



スターダンサーズバレエ団の「バレエ・ドラゴンクエスト」は昨年、初演から30周年を迎えた。実は本家のゲームと同じくらいの歴史があるのだ。曲はドラクエの名曲の数々を使い、すぎやまこういちさんの書き下ろしも加え、バレエオリジナルストーリーで上演されている。すぎやまこういちさんがご存命中は、客席でそのお姿を拝見することもできた。



かつて、すぎやまこういちさんが、「ドラクエの音楽はバレエ音楽である」と語っていたように、バレエを習っている人がドラクエの曲を聴くと、ドラクエをプレイしたことがなくても「王宮の曲?」とか「カルメン(ジプシー)ぽい」などと、その曲が使われている場面をおおよそ当てることができる。



すぎやまこういちさんは、まだゲームの音源が3音しか出せなかった時代に、オーケストラ用にドラクエの曲を書いている。きっと、この作品をバレエにすることを最初から念頭に置いていたのだろう。彼は子ども向けのバレエ作品を手がけていることもあり、昔からバレエに造詣の深い方だったようだ。



スターダンサーズバレエ団は、どちらかというと古典作品よりも現代作品を得意とするバレエ団だ。そのため、コアなバレエファンの多いバレエ団でもあるのだが、ドラクエはクラシックとコンテンポラリーの枠を超えて、多くのファンに愛され続けている。これに出演したいがために、このバレエ団を目指してきたというダンサーもいるという。
(著作権の問題で、ほかのバレエ団では上演できないから。)



上演期間はたった2日間だけ。毎年夏休みに上演されている。通常は未就学児は入れないバレエ公演だが、この作品だけは小さい子でも入場でき、特に息子にバレエを習わせたいお母さんは、ここぞとばかりに息子を連れて来る。笑



バレエ作品にしてはめずらしく、男性がメインの作品だ。小さな男の子たちはきっと、ふたりの勇者に釘づけになることだろう。



オーケストラは東京都交響楽団。ドラクエのゲーム音源を提供している楽団である。彼らの演奏を聴けるだけでも価値があると個人的には思う。



バレエを観に行くのはお高いイメージがあると思うが、お値段は人気アーティストのコンサートより全然安い。10,000円出せば(もちろんもっと高い席もあるが)オーケストラと踊りの両方を堪能できるのだから、かなりお得な観劇といえる。



昨年の30周年記念公演は、節目の年だからか、ドラクエ10オンライン内にあるグランゼドーラ劇場にて、新国立劇場で行われた劇場公演が生配信された。もちろん鑑賞チケットは有料だが、本物を観に行くより全然安い。ただし、今年もそれが行われるかどうかは今のところ不明だ。ドラ10をプレイしている方はチェックしてみてもいいかもしれない。



以下は、バレエ団が提供している紹介映像と、舞台裏風景である。バレエ団が本番の舞台裏を公開することはあまりないので、とても貴重な映像である。多くの人にバレエに親しんでほしいという、団の熱意を感じる。お時間のある方はぜひ観てみてください。




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