高校受験体験記|部活って受験に関係ある?今の入試制度で整理してみた
部活って、本当に高校受験に関係ある?
親世代が持ちやすい「部活に入っていたほうが有利」という感覚を、今の入試制度と実体験から整理しました。
都立一般入試・推薦入試それぞれでの「部活」の位置づけを、わかりやすく解説します。
この記事は 「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第25話です。
「部活に入ってたほうが有利」って、昔は思っていた
前回の記事で、部活と受験について少し触れていて。
私、こんなふうに書いています。
今の「内申点」は、全く違います。
少なくとも東京都の場合、単純に
内申点=学校での成績
です。
これはあくまで私の所感ですが……
一般入試において、「部活をしている・していない」は、ほとんど関係ないと感じています。
▼詳しくはこちらです。
今回は、この
「部活って、本当に受験に関係あるの?」
というテーマについて、もう少し丁寧に綴ってみようと思います。
ただ、最初にお伝えしておくと、ここに書くのは「正解」ではありません。
長女と次女の受験を通して、私がどう感じてきたか、という話です。
あくまで、ひとつの意見・ひとつの経験として、読んでいただけたら嬉しいです。
昔の私はこう思っていました。
「部活に入っていたほうが、受験には有利だよね?」
これ、きっと私だけじゃなくて、親世代にはかなり共通した感覚だと思います。
実際、今でもよく相談されます。
「受験のために、部活って入ったほうがいい?」って。
今の私はこう答えます。
「部活は無理して入らなくてもいいと思う。
だって、内申点に関係ないから。」
でも。
だからと言って、何もしなくていいというわけでもありません。
昔の内申書は、今より“よく分からなかった”
昔の内申書のイメージって、なんとなくもやもやしていませんか?
もちろん、成績がベースだったんだろうな、とは思う。
でも一方で、
「部活に入っていたほうがいい気がする」
「先生に目をつけられないほうがよさそう」
そんな、あいまいな“空気”も、確かにありました。
生活態度や授業態度、部活への関わり方。
それらが、どこまで、どう評価されているのかは、正直よくわからない。
だから、
「とりあえず、部活に入っておこう」
「無難なほうを選んでおこう」
そう思っていました。
今よりも、先生の評価が入りやすいイメージがあった、という感じです。
(実際のところは、わからないけれどね)
そんな私が、長女の高校受験の説明会で、はっとした出来事がありました。
「内申点が、入試の得点に関わってきます」
そう言われて、思わず頭の中で、
「えっ? 内申点って、 学校の成績のことだよね?
部活は関係ないの?」
と、考えてしまいました。
今の一般入試で「部活」はどれくらい関係ある?
じゃあ、今の一般入試ではどうなのか。
「部活」は、どれくらい関係があるのか。
ここ、かなり気になりますよね。
結論から言うと、
都立の一般入試において、部活そのものが合否に直接影響する場面は、かなり少ない
と、私は感じています。
(※あくまで東京都の場合です)
なぜかというと、都立の一般入試の合否は、次の3つの合計点で決まるからです。
● 当日の得点
● 内申点
● ESAT-J(英語スピーキングテスト)
※3年前から導入されました。
そして、この中でいう内申点は、
内申点=学校の成績
です。
部活をしているかどうかが、点数として直接加算されるわけではありません。
ちなみに、東京都立高校では、受験後に「得点開示請求」をすることができます。
東京都教育委員会のHPには、次のように記載されています。
【開示を請求できる内容】
1.学力検査等得点表(学力検査の得点、面接・作文・実技検査等の得点及びESAT-J YEAR3結果)
2.学力検査における答案の写し
※推薦に基づく選抜では、答案の写しを開示請求することはできません。
学力検査等得点表のみ開示ができます。
つまり、東京都立高校の一般入試では、
「部活の有無」よりも、
● 当日の得点
● 内申点=学校の成績
● ESAT-J(英語スピーキングテスト)
この3つの合計点が、結果に大きく影響すると考えられます。
私立高校については、私自身、すべてを把握しているわけではないので断定はできませんが、感覚としては、都立に近い印象を持っています。
じゃあ推薦は?部活じゃなくても大丈夫?
じゃあ、推薦入試ではどうなのか。
「部活をしていないと不利なんじゃない?」
そう感じる方も多いと思います。
でも、私自身は、
推薦入試で見られているのは、「部活をしてきたかどうか」そのものではない
と感じています。
推薦で問われているのは、たとえば、
● 中学校で、どんなことに取り組んできたか
● その経験から、何を学んだか
● それを、高校生活でどう活かしたいか
こういった部分です。
部活は、その「経験」のひとつにすぎません。
だから、部活をしていなくても、推薦が不利になるとは限らない。
むしろ、何かしら“語れる経験”があるかどうかのほうが、より大切だと思っています。
実際の推薦調査書を見ても、記入欄は「部活」に限定していません。
たとえば、
● 学校内の活動
● 学校外の活動
● その他
このように、幅広く書けるようになっていることが多いです。
部活をしていれば「学校内の活動」に、習い事やボランティア活動を行っていれば「学校外の活動」に、それぞれ、その子の取り組みを書ける仕組みになっています。
私が感じているのは、高校側も、
部活だけにとらわれない、さまざまな経験を求めている
ということです。
いわゆる「多様性」ですよね。
実際、先生方の働き方改革もあり、ここ数年で、学校の部活自体が縮小したり、なくなったりしている競技も増えてきました。
たとえば体操部や水泳部、そして柔道部など。
意外かもしれませんが、野球部も近隣の中学校が集まって合同チーム化が進んでいる地域もあります。
これらの部活は、安全面への配慮や専門性の高さから、学校単独では持ちにくくなっているという背景があります。
その代わり、外部のクラブチームやスクールで活動する子が増えていて、「部活でやる」こと自体が、以前ほど当たり前ではなくなってきている。
私は、そんなふうに感じています。
まとめ|大事なのは「部活」より「何を経験してきたか」
冒頭で書いた、この問い。
「部活って、本当に受験に関係あるの?」
私の結論としては、今の入試に部活はそんなに関係ない、ということ。
少なくとも、都立の一般入試に関しては、
● 当日の得点
● 内申点=学校の成績
● ESAT-J(英語スピーキングテスト)
この3つで合否が決まり、部活の有無が評価項目に入ることはありません。
だから、部活に入りたかったら入ればいいし、学校以外でやりたいことがあるなら、それを選んでもいい。
結局のところ、「部活をしているかどうか」よりも、中学校の3年間で、どんな経験をしてきたかのほうが、大切なのだと感じています。
もし私が、
「受験のために、部活って入ったほうがいい?」
と聞かれたら。
今の私は、こう答えます。
「部活は無理して入らなくてもいいと思う。
だって、内申点に関係ないから。
でも、もし推薦を考えているなら、部活でもいいし、学校の外での経験でもいいから、“自分の言葉で語れる経験”は、何かひとつあると安心だよ。」
この記事は「葉月家×高校受験プロジェクト|長男編」シリーズ第25話でした。
▶次回、第26話は こちら
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