見出し画像

クラウドソーシング初挑戦で感じた“違和感”の正体|Zoom面談で見えた現実

クラウドソーシングに初めて挑戦した私。
そこで体験したのは、募集ページと現場の実態のズレ、そしてZoom面談で感じた“違和感”でした。

AI時代にライターの数が増える中で、果たして「理想の働き方」はどこにあるのか?

今日はそのリアルな体験をお届けします。

※クラウドソーシングとは、ネット上で案件を受発注できる仕組みのこと。副業や在宅ワークで利用する人も増えている。


▼この記事を書いている私自身については、こちらにまとめています。


クラウドソーシング初挑戦で見えた現実

2年ぶりに仕事を再開しようと思って、クラウドソーシングサイトのC社に登録してみた。

実は、すでに仕事の打診は来ていたのだが、すぐ動くプロジェクトでもない。
2カ月ほど間が空いている期間に、
「私が作ったMyGPTの性能向上をしたい。ついでに私の仕事効率化もやっていきたい」
と思い、実験的にC社で案件を受けることが目的だった。

登録してから、数日後に応募し、あっという間に面談が決まった。
「えっ、もう?早すぎない?」
とちょっと驚いたのを覚えている。

そこは「ライターが多すぎて、案件が足りない」世界だった。

AIの登場で、ライターは増えた。
けれど“書ける人”が増えたわけではない。

面談で聞いた一言が、妙に引っかかった——
「最近はAIだけで書けると思って、応募してくる人も多くて…」

私はAIを使う。
でも、“共感”も“構成”も、“伝える心”も、手放す気はない。

Zoom面談で感じた「規約と現場のズレ」

正直、予想をはるかに超えて単価が低かった。
「1文字0.1円」なんていうのも珍しくない。
これはアルバイトより安いのでは…?と、軽く混乱した。

実務経験は一切不要! 
AIツールとライティングテンプレートを使って、記事作成にチャレンジできるお仕事です。

こんな募集案内も多い。

でも、ライティングなのに“実務経験不要”なの?
初心者向けではあるんだろうけど…

私の中の「ライター」のイメージとは、ちょっとズレている気がした。

こういう感じのが多くて、経験者向けを探すのにとても苦労する。
正直に言うと、ほとんどない。

気を取り直して、とりあえず1文字2円程度を目安に探してみることにした。
そうすると

Webメディアの記事執筆をご対応いただけるライターの方を募集しています。
指定したテーマに沿って、調査・構成・執筆までお任せできる方を歓迎します。
◆ 業務内容
・記事作成(文章執筆)
・文字数:2,000~2,500文字/記事
・ジャンル:案件ごとに指定します

という感じのざっくりとした内容の募集がちらほら。

「何の記事を書くの?SEO記事?ブログ記事?何を書くのか、さっぱりわからない」
ジャンルの明記もないので、本当にわからない。

でも、応募しないと現状がわからないので、とりあえず応募してみた。

◆登録から面談までの流れ◆

クラウドソーシング初挑戦の流れ(実例)

C社に登録したのは水曜日。
案件に応募したのは土曜日。
日曜日に、クライアントから返事のメッセージが来て「ズーム面談したい」と言われた。

案件募集のページには、「面談あり」なんてことは書いていない。

そもそもC社の画面には

⚠悪質案件にご注意ください
(略)
・当サービスを介さない直接契約の提案
・過度な個人情報の要求や、身分証明書の提示を不必要に求められる など
安全にサービスをご利用いただくためにも、業務上どうしても必要な場合を除き、クラウドワークス内でのやり取りを強く推奨します。

こんなメッセージや、

メッセージガイドライン に則り、C社以外のツールを用いたコミュニケーション、直接連絡は禁止しています。
ご契約前後に関わらず、要件説明の面談(ウェブ会議・電話連絡)など、やむを得ない事情がある場合は、 サービス外連絡申請 を行い、事務局に承認を得てください。

こんなメッセージが表示されている。

それなのに、「いきなりZoom面談???」
私は不安が大きくなってくる。

ただ、私はクラウドソーシングで仕事を探したことがないので、何が常識で何が常識じゃないかわからない・・・

そんな状況なので、とりあえず

「Zoom面談について、承知いたしました。
クラウドワークスの規約上、やりとりは原則クラウドワークス内と理解しておりますので、『ご契約前のすり合わせ』という形であれば、Zoomも問題ないと認識しております。」

という文面を添えて、Zoom面談に応じることにした。

上記の私の文面に対するクライアントの反応はというと、、、

無反応。。。
「え、そこは一言くらい返してくれても…」
と、少し不信感が芽生えた瞬間だった。

次に来たメッセージでは、GoogleドキュメントのURLが記載してあった。
そこに飛んで、ZoomのURLとミーティングID、パスコードが記載されていた。

面談の日。
開始1時間前にはすでに緊張マックスだった私(笑)

でも、きっと私だけじゃないよね?
あなたも、ネットで知らない人と初めて話すとき——緊張しない?

だって、
● ネット上で出会った知らない人
● 契約?ジャンル?どんな記事を書くか教えてもらえるの?本当に何を話すかわからない
● そもそもこれってC社の規約違反にならない?

そんな状況。
こんな状況で、緊張マックスになるのは私だけじゃない、と信じたい(笑)

で、いざ面談!

そんなに悪い人とか、おかしな人ではなさそう。
とりあえず、少しほっとする。

軽い挨拶の後は
「これ録画していいですか?後で、採用の相談するときに使いたいので」
って言われて。

私、びっくりして、つい

「あの、そもそもC社以外のメッセージを使ってやり取りするのは、規約違反ではないですか?
C社のメッセージにも書いていましたが、Zoomなどを使う際は、サービス外連絡申請を行う必要がありますよね?これはしてないですよね?大丈夫ですか?」

って、言ってしまったよね。

いや、本当に怖かったから。。。
うやむやで録画されるなんて、恐怖しかない。

その方の反応はというと

「……???(※私は「何言ってんだこの人…?」と受け取りました)
今までこれでやってきて、特に問題はなかったですから」

とおっしゃる。

どうも、規約とかルールとかよくわかってなさそうな雰囲気。

「大丈夫なんだろうか。この人とこの会社」
という不安は全く払しょくされず。

ただ、このまま終わるのも気が引けるので、とりあえずZoom録画を了承して、話を聞くことに。

私は、このC社での取引も、クラウドソーシングでのやり取りも未経験なので、ざっくばらんに

「今まで、企業から直接仕事をいただくスタイルでしか仕事をしてこなかったので、この形態でのやり取りが全くわかりません。
今回の案件の内容を拝見して、どんな記事の種類なのか、どんなジャンルなのか、もし、私が採用されたら何を書くのか全くわからなくて。」

と正直に聞いてみました。

担当の方は、

「僕たちは、中小企業を中心としたクライアントさんがいて。
なのでジャンルは多岐にわたる。文字単価の相場は~~~」

と丁寧に教えてくれました。

知識がない私に、丁寧に教えてくれる姿はいたって普通。
というか、
「教えてくれてありがとうございます」
という感謝の気持ちさえ感じていた。

案件振り分けの“挙手制”に潜むリスク

しばらく話していると、どうもSEO記事を書ける人を募集していることが判明。

正直、ちょっと口が悪くなるけれど、

「だったら、募集ページに『SEO記事書ける人募集!』って書いてくれよ。
なんであいまいな表現で募集出すんだよ」

と心の中で思ってしまった私。

いや、あなたもそう思わない?
だって、ただSEO記事を募集するなら募集ページに

「SEO記事書ける人募集!ジャンルは未定。1記事〇〇円」

って書いたほうが、応募する人も迷わないし、募集するほうとしても面談なんかしなくても募集できそう。

まあ、
どんな人物なのか?
仕事をしっかりしてくれそうな人か?
どれくらいのスキルをもっているのか?
そのあたりを、直接話を聞いて判断したい、という気持ちもわからなくはないけど。

面談の最後に

「ほかに何か質問ありませんか?」

って言われたから、私、質問してみた。

「SEO記事が書ける人を募集していることはわかりました。
では、どうやってクライアントからきた仕事を振り分けるのですか?
例えば、私だったら、応募した時にも書きましたが、子育てとか教育とかこれまで英語教材が多かったのでそのあたりを、私に依頼するってことですか?」

これの回答
「チャットワークにグループがあって、そこにクライアントからの依頼を投げて、挙手してもらう」

まさかの挙手制?!|案件の振り分け方法

私の返答(冷静を装って、にこやかに)
「そうなんですか。わかりました。教えてくださり、ありがとうございます!」

私の心の中
「!?!?!?!?それって大丈夫???
いきなり見知らぬ人のチャットグループに入って、仕事の奪い合い?
個人情報、いきなりさらす行為だよね?
むちゃくちゃ怖い。。。。。。」

って、思ったのが正直な気持ち。

えっ???

これって普通なのかな???

私の違和感は、ここからさらに大きくなっていく——。

違和感の正体と私の判断

面談が終わった後、しばらくドキドキが止まらなかった。
採用結果は1週間後、とのこと。

初めての面談。
衝撃のチャットワークグループでの挙手制。

そしてなにより、まだ採用も決まっていないのに、
「採用されちゃったら、どうしよう。。。」
という戸惑い。

直感的に「ここでは働きたくない」と思ってしまった。

しばらく脱力感に陥っていた私は、時間が経つと冷静さを取り戻し、今回の面談について分析できるようになっていった。

まずは、なぜ私が直感的に「ここでは働きたくない」って思ってしまったのか、その原因を考えてみよう。

【原因1】C社のメッセージガイドラインによる、「直接連絡は禁止」が最初から守られていない

要件説明の面談(ウェブ会議・電話連絡)など、やむを得ない事情がある場合は「サービス外連絡申請」を行い、可能ではある。
だけど、これって「要件説明」に該当するのだろうか?
要件説明ではなく、ただの人物を見定める面談だったのではないだろうか?
そもそも、この担当者がこのガイドラインの存在を知っているかどうかも怪しい。
→このC社を利用している立場として、確認していなかったとするなら、それはずさんな会社だと、私は判断した。

【原因2】案件の振り分けが、チャットワークグループでの挙手制

これって、C社的にOKなのか?
【原因1】とも繋がるけれど、「サービス外連絡申請」を行い、事務局に承認を得る必要があるのでは?
→なにより、見ず知らずの人といきなりチャットワークのグループで繋がることが、とても恐怖。

【原因3】(これは本当に私の想像でしかないけれど)
 もしかして、チャットグループ内で直接契約をしてるんじゃない?

C社に登録した以上、そこで繋がった者同士は直接契約をすることはNG。
そのNG行為に繋がりそうなことは回避したい。


上記3つの原因が、私が「ここでは働きたくない」って思ってしまった原因です。

原因1も2も3も、最初はどれもほんの小さな違和感だったんです。
でも、時間が経つごとに、自分が冷静になるにつれ、それぞれが絡み合い、

「あれ?これってよろしくない案件なんじゃない?何かトラブルが起こりそうな気配もする」

って、大きな不安になっていきました。
ここでようやく私は、「あのとき感じた“ざわざわ”の正体」に気づいたのです。

AI時代に迷わない働き方、私が選んだ道

今回の面談で、担当の方からこんなお話も聞きました。

「AIが登場してからのこの2年間、ライター志望の人がとても増えています。
AIスクールでも『まずはライターから』って言ってるところもあるらしいです。
もちろん、SEO記事でもなんでも、AIだけで書けるものではないです。
でも、現実は、AIだけで書けると思って応募してくる人がたくさんいます。」

とおっしゃっていました。

私も、AIは便利だなと思っているし、文章を書くうえで、良き相棒でもあります。

でも。
ここは声を大にして言いたい。

AIだけでは心に響く文章は書けません!
(今のところはね。AIがもっと賢くなったら、できるようになるかもだけど)

だからね。
私が思うに、応募するほうも、募集するほうも、どっちもどっちなんだなと。

つまり、どちらだけが一方的に悪い、ということではないんだと感じています。

では、こんな状況で、

私はどうしたいのかな?
私はこのままC社で案件を探すべきなんだろうか?


と自分の働き方を考えた時。

その答えは、
ここでは私の理想とする働くスタイルを実現することは難しい
というものでした。

AIを相棒にする×これまでの経験を活かす

この2つを掛け合わせて、仕事の質は今まで以上に、さらに効率的に働いていくためには、C社で案件を探すことではなく、私の理想とする働き方を選ぶことがベストだと判断しました。

これが、今回、クラウドソーシングに登録して得た私の経験です。

実は、この経験から、これまでライターとして活動してきた者として、ライター業界の現状と問題点も見えてきました。


この記事は、「はじめてのクラウドソーシング挑戦記」シリーズ、第1話でした。
▶次回、第2話は こちら

★こちらのシリーズもお読みいただけると嬉しいです★


▼他のシリーズは、こちらにまとめています。


いつもお読みいただき、ありがとうございます!
共感したら「スキ」やコメントで応援していただけたら嬉しいです。



いいなと思ったら応援しよう!