「お姉ちゃん」と呼ばないで育てたら、3人はこんな関係になりました。
姉弟の呼び方ひとつで、こんなにおもしろい関係になるとは思ってもいませんでした。
我が家では、ずっと「お姉ちゃん」「弟」ではなく、「〇〇ちゃん」と、名前で呼び合うスタイル。
それが結果的に、ちょっと不思議で、でも心地よい距離感を生んでいました。
今回は、「名前呼び」で育てたらどうなった?という、我が家のお話です。
この記事は 「自己肯定感を伸ばす子育て学|まこ式10の法則」シリーズ番外編 ⑪ です。
▼前回は、こちら
「お姉ちゃん」と呼ばない子育てを選んだ理由
「お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい」
子どもたちが小さい頃から、私はこの言葉を使わないようにしてきました。
だって、長女は「お姉ちゃんになりたくて」生まれたわけじゃない。
たまたま一番最初に生まれただけ。
なのに、役割や我慢を求められるのは、なんだか違う気がしたのです。
だから私は、
“長女だから”“妹だから”という役割を与えない
と決めていました。
長女は「長女」ではなく、“〇〇という名前の子”。
その子自身として向き合いたかった。
だから、長女のことを「お姉ちゃん」と呼んだことはありません。
我が家では、みんながお互いの名前を「〇〇ちゃん」と呼び合っています。
そんなふうに育ってきた3人。
改めて観察してみると、嬉しいことにみんな仲が良いのですが、その関係性が、ちょっとおもしろい。
「姉妹」「兄弟」というよりも、
友達のような、
ときにライバルのような、
なんとも不思議な距離感で成り立っています。
今回は、 “姉・妹・弟という役割を意識してこなかった家”では、子どもたちはどう感じているのか?
そのことを、3人それぞれに聞いてみました。
長女 × 次女|双子みたいに育ったふたり
まずは、長女と次女。
ふたりに、こんな質問をしてみました。
「お互いのこと、どう思っているの?」
返ってきた答えは、そろって同じ。
「姉とか妹って感じは、あんまりない。」
「友達みたいな感覚。」
「気がついたら、ずっと一緒にいた。」
このふたり、小さい頃から本当にずっと一緒で。
私から見ても、“姉妹”というより“友達”、それに近い“双子”のような関係で育ってきた。
同じ空気の中で、ほぼ同じテンポで、自然に横に並んできた感じ。
長女が次女に指示するわけでも、
次女が長女に甘え続けるわけでもない。
ただふたりが、“双子みたい”にそこに存在していた。
もちろん、勉強の話になると少しだけ変わるけど。
次女が、
「長女ちゃん、日本史ってどうやって勉強した?」
と頼ることはある。
一方、長女も、
「次女ちゃん、これ貸して」
と普通に名前で呼ぶ。
それは、“姉・妹”の関係というより、双子の片方がもう片方にちょっと聞く、ちょっと貸す、みたいな自然さ。
上下関係ではなく、年齢差でもない。
一緒に育った時間の“密度”が、ふたりの距離を双子みたいに近くしたのだと思います。
次女 × 長男|刺激し合う“ライバル”関係
次は、次女と長男の関係。
このふたりも、とてもおもしろい。
ふたりにも、同じ質問をしてみました。
「お互いのこと、どう思っているの?」
返ってきた答えは、こんな感じ。
「姉・弟って感じはしない。」
「どっちかというと、ライバル。」
「長男ちゃんに負けたくない。」(次女)
「次女ちゃんができることは、俺もできると思ってる。」(長男)
お互いに“ライバル”と言っているけれど、私から見ると、その関係はとても明るい。
競い合う、というより、刺激し合って笑っているふたり。
たとえば。
長男が、高校受験勉強の中で見つけた「ちょっとおもしろい数学の問題」を、次女に解かせてみたり。
逆に、次女が「共通テストの英語の問題」を、長男に挑戦させてみたり。
ふたりは、お互いのことをよく知っている。
だからこそ、遠慮なくぶつかるし、無理なく張り合える。
切磋琢磨しながら成長していく“仲間”のような関係。
そんなふたりの距離が、私はとても好きだ。
長女 × 長男|我が家でいちばん“姉弟らしい”ふたり
最後に、長女と長男の関係。
我が家の中では いちばん “姉弟っぽい” 空気 をまとっている、と私は感じている。
ふたりに聞いてみたときも、答えがほかの組み合わせとは少し違っていた。
「長男ちゃんは、生まれた時の記憶があるせいか、弟って感じがする」(長女)
「長女ちゃんは、ライバルではない。」(長男)
長女が長男をちょっとからかったり、長男がそれに対抗しながらツッコんだり。
次女といるときの“対等なライバル感”とは違って、ここには ほんのり“年の差”が残っている。
とはいえ、上下関係が強いわけではない。
ふたりともよくじゃれ合って、よく笑って、気づけばよく話している。
そして、おしゃべりな長男の話を、長女が「すごいね〜」と優しく相づちを打ちながら聞いている姿 を、私はよく目にしている。
長女が引っぱるわけでもなく、
長男が甘えるわけでもなく、
ただ自然に、ふたりのペースで会話が続いていく。
“姉”と“弟”というよりも、幼い頃から育んできた関係が、そのまま穏やかに続いている。
見ていてほっとする、やわらかい距離感。
それが、長女と長男の関係性だと思っています。
名前呼びで育てたら、3人はこうなりました
兄弟間でも名前で呼ぶ。
親も、子どもたちを「〇〇ちゃん」と名前で呼ぶ。
ただ、それだけのことなのに、育っていく中で、こんなにおもしろい関係になるとは思っていませんでした(笑)
「姉・妹・弟」という役割を、 子どもたちも私も、ほとんど意識してこなかった。
もちろん、歳が近いことも影響していると思います。
でも、それ以上に、フラットに呼び合う空気が、大きくなっても仲のいい関係を自然とつくってくれた気がしています。
「〇〇ちゃん」と名前で呼ぶだけで、上下関係より、個人として向き合える。
それが、我が家のきょうだい関係を、こんなに自由で、軽やかで、おもしろいものにしてくれた。
これは、“名前呼びで育てたことの、嬉しい誤算”。
そんなふうに、今は感じています。
この記事は「自己肯定感を伸ばす子育て学|まこ式10の法則」シリーズ 番外編 ⑪ でした。
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