ウルトラマンが戦い、息子はピーマンと戦う。——人形とアニメと食卓と。5歳の“今”を生きる現場
「ピーマン嫌だったのに〜!」
息子がご飯を食べながら怒っている。
その手には、怪獣の人形。
そして目の前のテレビでは、ウルトラマンが戦っている。
テーブルの上には、ピーマンとごはんと、怪獣たち。
今日の夕飯、なかなかにカオス。
今日の夕飯、メンバーが多い
夕飯の時間。
いつもの席に座った息子が、手に持っていたのは、怪獣の人形。
気づけば、テーブルの上に並び始めた。
ゼットン、ゴモラ、バルタン星人。
そしてウルトラマン本人も、主役の風格で着席。
…今日の夕飯、やけに賑やかだなと思ったら、そういうことか。
我が家の食卓、…一体何人いるんだ?
テレビの中でも、手元でも、戦いが繰り広げられる
目の前のテレビでは、ウルトラマンが全力で戦っている。
一方、テーブルの上では、怪獣たちが手を広げて静かに並んでいる。
もちろん、ピーマンに向かって怒る息子の声もBGMに混ざっている。
空想と現実の境界線は、もうとっくに溶けている。
テレビと人形と本物のピーマン。
それぞれの戦いが、同時進行で進んでいく。
ウルトラマン vs 巨大怪獣。
息子 vs ピーマン。
…そして、母 vs 片付かない食卓。
どこまでが“ごっこ”で、どこまでが“本気”?
人形たちは、ただのオモチャじゃない。
食卓では会話に参加するメンバーであり、
ときには息子の代弁者でもある。
「ピーマン嫌だったのに〜!!」
と言いながら、手にはしっかり人形。
もしかしたら、怒っているのは本人ではなく、ゴモラかもしれない。
いや、ピーマンと本気で戦っているのは、やっぱり息子本人かも。
子どもにとって、“ごっこ”と“本気”の境界って、どこにあるんだろう。
そして、私はどこまでその世界に参加すべきなんだろう。
今この瞬間にしかない世界
一見すると、ただのカオス。
だけど、その全部が、いま息子が生きてる“世界”なんだと思う。
テレビの中のヒーローも、目の前の怪獣も、ピーマンも。
どれも息子にとって、ちゃんと関わり合いながら存在している。
戦っているようで、ちゃんと食べてる。
空想に浸っているようで、現実も生きてる。
子どもってすごいな。
私なんて、現実だけでいっぱいいっぱいなのに。
片付けも、明日の戦いのために
食後。
「片付けなさい」の一言で、
人形たちはやや雑に箱に戻される。
明日また、戦うために。
私はテーブルを拭きながら思う。
この混ざり合った時間こそ、いまの息子らしさのかたまりなんだなって。
そして私は、そんな彼の“今”を、静かに見届ける係。
カオスを横目に見ながら、今日もnoteを書いている。
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