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岩手旅行記2025 #2 文学フリマに(ウニで)乾杯!

 文学フリマ岩手に参加しに岩手県を訪れた際のことを書いています。今回で旅行ふつかめです。

 私は愛知県に住んでおり、岩手まで行こうとすると目的地までの移動でだいたい一日取られます。折角の遠出ですから、1日くらいは観光したいなあと思うと三日は確保したい。今回はもう少し長丁場に旅行に行ったので、当然会社の休暇をとっています。連休の申請をすると「どこかに行くの?」と上司に(悪気なく)聞かれ、「岩手県の方です」と答えると「何しに?」と流れるようなさらなるご質問。とはいえ、「文学フリマに出店しに」とはなかなか答えられません。。何か(実のところこのブログもですが)を書いたり、本を作ったりしていることを内緒にしておきたい、ということと同時に、周りに文学フリマを知っている方がほぼいないんです。どうしてもお話ししなければならない時は「文章を書く人のコミケみたいなものです。ニュースでたまにやっているやつ」と表現することでギリギリ意味をとってもらえるくらい。

 愛知県に文学フリマが来ない、という影響もあると思いますが、地方の、多分文化的にはそれほど高くない階級の労働者として日頃感じているのは、「本を読む」は成人において特殊な習慣であるようだということです。「漫画を読む」ですら少なくなっていると思う。無料でテレビ、あるいはWEBサービスで見たよ、という人が大多数ですし、あんまり「何を読んだ」みたいな内容で他人と会話することがなくなりました。

 この記事を読んでくださる方は文学フリマをどのぐらいご存知でしょうか。私は普段小説系のハッシュタグをつけて投稿しています。そのあたりの記事をよく読む方は結構目にする機会の多いイベントかと思います。でも今回は旅行系の記事を読む方も目になさっていますよね。念のため、ご説明しておきますね。

 文学フリマは作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。九州から北海道まで、一年を通じていろんな都市で行われています。

 私が冒頭でご紹介した「文学フリマ岩手」は、岩手県の盛岡市で開催されます。参加しに、といっても本を買いにではありません。(買わないわけじゃないけどね)「作り手」側、売り手側での参加です。フリーマーケットなどの出店者をイメージしていただくとわかりやすいと思います。自分でお店(ブース)を出すのであれこれ持ち物が必要です。今回の私の持ち物をご紹介しましょう。

 これを、実際の会場で並べるとこんな感じ。

 イベントは11時から16時までです。岩手産業会館(サンビル)7階大ホールにこうした個人お店たくさんが並び、一般の来場者の方を迎えます。SNSで見知った書き手の方のお店を見に来られるお客さんが多いように思います。あとは、お互い知り合い同士であったり、昔の友人に会いに来た、みたいな方もいらっしゃるようです。

 私はひとりで参加しているので、時折、知人のブースに遊びに行ったりはするものの、基本的にブースを離れるとお店が機能しなくなってしまいます。なのでできるだけ、自分のブースに立っていたい。イベント中は休憩がなかなかできません。ホテルで水出ししてきたお茶で水分は摂りますが、ブースにいるならお昼休憩は難しくなります。自分のブースの前を通る来場者の方への声掛けや、訪れてくださった方へのお礼(来てくださった皆さま、ありがとうございました!)に夢中で休憩を忘れてしまうせいもありますね。とにかくあっという間に時間が過ぎます。

 「自分の本を売りにって、本当に売れるの?」
 こうしたイベントに売り手側として参加した経験のない方は素朴にそう思われると思います。私も参加する前はそう思っていましたから。率直にお答えしますと「儲かってしょうがないよう」というほどには売れません。現地で知り合っていただいた方や、自分がWEBで宣伝して興味を持っていただけた方(私はそういうことがあんまり上手でないので、そんなにたくさんではないです)がこのくらいかなあ、という程度には買っていただけます。本の装丁や、イラストに魅力がある場合はふと目にした方が手にとっていただけるケースもあります。でも、自分が買い手である場合を考えてみていただけるとわかるかと思うんですが、全然知らない書き手の、全然知らない本を、(多くの場合、目当ての本を買った後で)いきなり買うかというと、やっぱり買わないですよね。大きな数で流通している本、そして流通させている方たちがどんなにすごいか、しみじみと感じます。

 元来非社交的で引きこもりがちなので、イベントが終わるとどっと疲れが襲ってきます。ささっと後片付けして、ホテルに戻りました。昔からたくさんの人と交流すると夜に熱が出ます。もう自分でわかっているので、ホテルの部屋は寝る準備万端です。
 もうひとつ万端にしておいたのは、今夜のご馳走。頑張る予定なので昨日のうちに買って冷蔵庫に入れておきました。この時期の三陸名物、牛乳瓶入りの生ウニです。

 この牛乳瓶に入ったウニは通常腐敗防止用に添加されるミョウバンが使っていないんだそうです。新鮮なのをそのまま詰めてます。まさに生ウニ。一緒に買っておいたおいなりさんにのせて食べました。甘くて、本当にとろけるようでした。

 文学フリマ岩手は盛岡では年に一度のイベントで、県外から来ていた方もいらっしゃって、お仲間同士で打ち上げなんかも行われたようです。みんな、なに食べたんだろう。元気そうでよかった。おいしいものは食べられましたか。そうした集まりになかなか行けなくてごめんさなさい。楽しい夜だったらいいなあと思います。雨にも降られなくてよかった。お客さんで来てくださった方達も、足を運んでくださってありがとうございます。会場、混んでて大変じゃなかったですか。心より感謝申し上げます。みなさんお疲れ様でした。また来年、お会いしましょうね。


岩手旅行記2025 #2

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