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愛媛の古着仕掛人に訊いた【古着九龍城連載㊦】

👆️の続きです。

前回は九龍城に入居するお店を紹介しましたが、このHYDEOUT LAB.ハイドアウト・ラボ(松山市の柳井町商店街)をつくった人を今回ご紹介します。

ラボのオーナー、小川雅志さん(42)は東京都出身。
ホテルマンの父の転勤で松山市に住み、小中高校時代を過ごされました。
服飾の技術を持った母の影響で小さいころから服は好き。
中高はバンド「黒夢」の音楽とボーカル清春らのファッションに大きな影響を受けました。
高校卒業後、東京の有名な服飾系専門学校に進みました。
が、当時松山市に彼女がいたので舞い戻って就職したものの、別れてしまったそうです。

柳井町商店街のHYDEOUT LAB.入り口。
写真中央より右の扉です

いったんアパレルのお店で勤めたものの、28歳の時にサラリーマンに転職。
その時には妻子もおり「やっぱり食べていけないな、と」。
ふたたび転機となったのはメルカリの登場(2013年)。
手持ちの服を試しに売ってみたら、面白いように売れたそうです。
そこで副業として古着屋を回っては仕入れて売る、を繰り返しました。
高校時代に古着の倉庫でバイトした経験や、専門学校での知識も生き、着々と売り上げを伸ばしたそう。
「目利きには自信がありました」
副業の収入が本業を上回り、32歳で独立し、仲間と古着ビジネスを展開していくことに。

人脈も増え、仕入れが大量にできるようになり、在庫が増加。
借りていた事務所が手一杯になったため、HYDEOUT LAB.の建物を22年6月に購入。
その後は自分で店を出すのではなく、家賃を安くして仲間が経営できるようにしたといいます。
「32歳だと業界では旬を過ぎてるので表には出ずにやろう」との思いもあり、これまでメディアにほぼ出てないそう。

HYDEOUT LAB.2階への階段

並行してイベントにも関わっていきました。
23年7月を皮切りに「フルギノフェスタ」を県内で開催。
今治市や松前町、松山市などで数千~1万人クラスの集客を誇ります。
25年12月には松山・城山公園3daysでのコラボ企画「ニューレトロノミノイチ」に約3万5000人が来場。

25年10月に松山市が開いた「みつはま蚤の市」は約3万人を集めました。
その古着部門の世話役的な存在が小川さんでした。
さらにHYDEOUT LAB.の地元・柳井町商店街では7月最終土曜日の「カモン夜市」に協力。中央商店街の土曜夜市に合わせ、フード系の出店者を重点的に集め、25年は約4000人が来場したとのこと。
オメミエサイのようなスピンオフ企画も次々開いています。

HYDEOUT LAB.にあったフルギノフェスタの看板

SDGsにつながるうえ、集客力もある古着イベントに注目する自治体も出てきているようです。
小川さんは県内各地でイベントを継続的に開き、将来的には各地に運営者を置いてフランチャイズ化していく構想を持っています。
「古着といえば愛媛、までもっていけたら良いですよね」

古着はアメリカが主流だった時代が長かったそうですが、小川さんは日本の服だって品質で負けてない、と強調します。
捨てず再利用する流れをもっともっと大きくし、多くの人が安く服を楽しめる仕組みをつくりたい。そして古着のイベントやお店に、近県からも人が集まるように——。

小川雅志さん=4月1日、HYDEOUT LAB.

桜三里で無人古着店「武士」を経営する五十嵐友輔さんのことは以前noteに書きました👇️

小川さんと五十嵐さんは盟友。
なので今回、noteでHYDEOUT LAB.を取り上げてみようと思い立ちました。
数年前から時々、ふだん静かな柳井町商店街に人があふれてたのですが、「あれはなんだろう」と妻と話してました。ようやく謎が解けました。

ビンテージだけじゃない古着。そしてレトロ雑貨など。
気楽に買える安い価格帯の商品なので、経済という括りでみれば、まだ規模は小さいかもしれません。
ですが、愛媛で静かに、でも大きな流れになってきている——って気がします。

以上です。


このnoteでは#ヒキダシに関わる人たちを紹介したり、コラムなどを掲載していきます。今回は番外編です。㋶


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