松山市久谷町に伝わるタヌキのお祭りが深かった話
今回は最後まで読んでいただければ面白いと思います!
4月5日、👆️の続きです。
渡部家住宅(松山市東方)でのイベントを見て、サクラでも撮りに行こうかと駐車場の荏原公民館に向かう。
そこで誘導係をしていた男性と雑談。
「きょうはうちの地元(坂本地区)でもタヌキさんの餅まきがあるんよ」
松山市久谷地区はもともと旧久谷村。1956年に荏原村と坂本村が合併してできた。
荏原のイベントだけnoteに書くのもバランス悪いか、と南へ進む。
タヌキの餅まきの意味はまったく分からないが。

途中で見掛けた坂本小向かいのバス停(廃止)。
タヌキの伝承が多いエリアなのでベンチもタヌキ柄。
松山騒動八百八狸物語の隠神刑部狸を封じている神社が近い。
note公開順は未定ですが、享保の大飢饉が招いた松前町の義農作兵衛の悲劇は、松山藩のお家騒動(松山騒動)の引き金のひとつです。
隠神刑部狸はジブリ作品『平成狸合戦ぽんぽこ』にも登場、愛媛を代表するタヌキ妖怪。
👇️は以前撮影した山口霊神のタヌキの石像。

小学校を過ぎ、人が三々五々集まってるので山側へ曲がってみる。
金刀比羅神社(Googleマップでは金毘羅神社)があった。
けど、この急な階段は登れん😭
帰ろうか悩んでいると地域の人が「脇に上まで行ける道あるよ」。


お年寄りも上がって来てましたがデブのライター㋶には無理
手前にカワイイ小さいノボリが飾られたお堂、奥に神社の立派な拝殿がある。

古びてるけど威厳を感じる拝殿。
地域の人たちが大事に守ってるのが伝わる。
境内には50人ほどが集まってきた。

神社の神事を済ませて、手前のお堂「金平花大明神」へ向かう宮司たち。
神社を先に拝んだものの、こちらが「この日のメイン行事」(宮司さん)。

左側に石像が金平タヌキ。
どことなく、中年男性みたいな顔😁

右側が花。夫婦のタヌキだそう。
八百八狸と関係あるって人もいましたが真相は不明。

どことなくユーモラスな場面。
見ていて笑いそうになったけど宮司も住民も真剣に拝んでいる。
赤いミニノボリにはそれぞれ「奉金平大明神」「奉花大明神」。

ラストに餅まきがあって皆さん笑顔で解散!

地域の楽しい行事だった・・・とnoteに書こうと思ってたのだが。
◆
後日、金平花大明神の講(約45軒)の世話人Yさん(73)から連絡いただき、夫婦タヌキの起源をうかがいました。
62年ほど前、地域のあるお宅で、子どもが突然暴れ、親もどうしようもなくなったそう。
砥部町の祈祷師(拝み屋さん)に両親が相談したところ、金刀比羅神社の奥にある三本杉に住むタヌキが憑いて悪さをしている、と。
タヌキさんをまつりなさい、と言われた。
地域の世話役をしていたYさんの両親に相談があり、みんなが「なんとかしてあげよう」と神社の境内にお堂をつくることに。

お堂ができて、地域でまつったところ、子どもはピタッと暴れなくなり、立派に成長し、今も松山市内に元気で暮らしているし、その家も栄えた。
以来、地域では毎年欠かさずタヌキさんをまつって、悪さをしないよう——そして住民の無病息災を祈っている。
Yさんは「地域の大切な信仰。次世代につないでいきたい」と語った。
◆
金平花大明神ができたのは㋶が生まれるわずか5年ほど前。
ほぼ同時代の信仰。正直驚いた。
地域の奇祭や因習って見方もあるかもしれない。
が、こんな素朴なタヌキ信仰が息づくのが地方だし、日本だな、と。

以上です。
このnoteでは#ヒキダシに関わる人たちを紹介したり、コラムなどを掲載していきます。今回は番外編です。㋶
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