「バカ」と言われたことある?
「バカだなぁ」って、
どこまでが中傷で、どこからが愛なんだろう。
言われて腹が立ってムカムカする日もあれば、
なぜか頬がゆるんでしまう時もある。
人から見えない景色に夢中になってるときほど、
その言葉が飛んでくる。
「バカ」って、どんな顔をしてやって来る?
地方によってニュアンスはいろいろ。
アホ、間抜け、うっかりさん・・・
基本は人を下に見るときの言葉だけど、現場ではもっと雑多だ。
塩と砂糖を間違えた実家の台所で、
母親にため息まじりの「ばかねぇ」と言われた。
あれは完全にダメ出し。
だけど、責めるだけじゃない体温が混ざってる。

逆に、胸をはって受け取りたい「バカ」もある。
「釣りバカ日誌」「空手バカ一代」
時に“バカ”は勲章にもなる。
最近見返したジブリの「崖の上のポニョ」では、
主人公のお母さんが、しばらく会えなくなった夫に向かって
「バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ…」
ってモールス信号を投げる。
あれは完全に愛情のコード。
怒ってるのに、愛してる。
バカって、けっこう表情豊かだ。
わたしの定義:視野が狭くなってる状態
いろんな解釈ができるけれど、
占い師としてのわたしの定義はこれ。
バカ = 視野が狭い状態
周りの人には見えているのに、
自分には見えないものがある。
それで失敗したり、空気を読み損ねたり、誰かに迷惑をかけたり。
つまり、無邪気な子どもに近い。
子どもなら許されることも、大人がやると途端に難しくなる。
子どもの視点は低くて世界が狭い。
大人だって、夢中になりすぎると、同じ背丈まで下りてしまう。
でも、ここにもう一枚の顔がある。
バカ = 視野が狭い = 一点集中
でもあるってこと。
周りが見えなくなるほどひとつにのめり込む。
その先で、極める人がいる。
大成する人がいる。
バカと天才は紙一重、って古い言葉は、やっぱり侮れない。

思い返すと、
褒められたり評価されたりした出来事の影には、
見られていない時間の、バカみたいな反復があった。
評価の前には、やっぱり“バカ”がいる。
手の皮が硬くなるほどの素振り、
練り直しては捨てるメモ、
届かない日に投げ続けたボール。
あの積み重ねを、
後から人は「すごいね」と名前を変えて呼んでくれる。
バカが「愛」に変わる時
恋の現場にも“バカ”が生まれがちだ。
相手の機嫌を測って立ち回る賢さより、
「好き」を手渡す繰り返しのほうが届くときがある。
朝の「おはよう」、
夜の「おつかれさま」。
忙しい相手の都合に合わせて時間を少しずらすこと。
会えない日に、元気でいろよと祈ること。
視野が狭いほど、相手だけを見つめてしまう危うさはある。
でも、その一点にやわらかい思いやりが混ざると、
“バカ” が “愛” に変わる。
恋するバカは、いつも矢印の先に相手がいる。
台所で母親からため息まじりに言われた「ばかねぇ」。
あの小さなバカは、わたしにとって合図だった。
視野が狭くなってるよ、戻りなさい、っていう。
そして、ときどき胸を張りたくなる「バカ」は、
夢中を続けるための燃料にもなる。
バカって呼ばれた日のことを、
たまに思い出す。
痛みと笑いが半分ずつ。
悔しさが背筋をのばし、うれしさが心をまるくする。
視野を狭めて潜り、広げ直して届ける。
その往復のリズムのなかに、
仕事と恋と生活が息をしている。
次に誰かから「バカだなぁ」と言われたら、
少しだけ胸を張って頷こう。
それは目の前のことに集中している証だから。

「バカ」と「天才」の境界線についてはこちら ↓
【おまけ】 今日の「恋したくなる言葉」
過去に好きな人なのに傷つけたことはない?
— ひなた | また恋したくなるアルパカ (@hinata_uranai) September 16, 2025
「男というものは自分の愛している女を憎み、
どうでもよい女を愛するものだ」
by アルトゥル・シュニッツラー(オーストリアの小説家)
女だってそう、
ほんとに好きな人の前では、
優しさがうまく発動しない。
拒否されたくない → 怖い →… pic.twitter.com/t1C6bAaxBR
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