アルゴリズムが苦手なアーティストと、アートに弱いアルゴリズム
アーティストの複雑な気持ち
オレの創作は全て多重の意味が込められてて、それこそがアートの醍醐味だと思ってる。
小説や漫画はもちろんのこと詩、音楽、絵、彫刻、キャッチコピーやネーミングに至るまで、この世のほとんどの創作には複雑な意味と感情が絡んでいる。
普通の風景画にも、色の濃淡やタッチ、ピント位置、その風景や対象をモデルにした動機に描く人の心情が無意識に投影される。
オレは無関係に見えるものごとを結びつけて作品や概念を生み出すのが好きだ。新しい哲学や思想、システムを構築することにもそういう能力が必要になる。
特にロゴや短いポエム、俳句みたいなシンプルなフォーマットに多重の意味を込めるのは楽しい。
しかしそうやって多重の意味や複数のジャンルをミックスダウンして作った作品はSEOやSNSアルゴリズムに弱い。アルゴは分かりやすくて一貫性のあるコンテンツを好み、モナリザのように何を考えてるのか分からないクリエイターを敬遠する傾向がある。
最近の作品「Paper Wall」も、壁紙、気候変動、人間関係、HSPなどいろんな要素を混ぜすぎてしまった。個人的には気に入ってるけど、Googleには好かれない。
Google離れはアーティストの希望になるか
検索エンジンはともかく、プラットフォームによっては多少複雑性や難解さを持ってるコンテンツもプッシュされる場合もあるというのが唯一の希望ではある。他でもなくここnoteや、一部の記事を英訳して投稿してるMediumもプラットフォーム内のユーザーにはある程度リーチ出来ている。
多重の意味を持つ創作をやめることは、創作そのものをやめるに等しい。普通に作っても、精度がガタ落ちしたGoogleにコンテンツが表示されることは難しいし、Chat GPTの登場で検索エンジン自体が使われなくなってきてる。だからオレはもうSEOは半分捨ててる。
YouTubeはGoogleの動画検索もサイト内検索もまだ機能してるからYouTube動画に関しては一応最低限のSEOはしておこう。
記事がADHD的な、脱線だらけの長文になる傾向があったからそこは最近修正してる。ADHDクリエイターでSEOやアルゴリズムが苦手な人は多いだろう。
チャットボットもGoogleやBingを使ってるけど表示されるのは2、3件だけ。宝くじのようなものだからSEOに力入れてもしょうがない。その代わり、GPTのようなチャットボットでは過去の会話の情報など、より柔軟性のあるアルゴリズムが構築されていくだろうから、そこはある程度は期待出来るかもしれない。
アートが苦手なAIたち
多くのアーティストがアルゴリズム(≒AI)を苦手とするのと対照的に、AIはアートが苦手な傾向がある。
確かに、絵やデザインを生成出来たり、人間らしい詩を書いたり出来るけど、「アートする」こと自体は苦手だ。
冒頭に書いた通り、アートの真髄は複雑に絡んだ意味や感情、概念の調和(またはカオス)にある。
そういう要素のないコンテンツ生成はアートではなく、事務だ。AIはあたかもクリエイターやアーティストのように振る舞ったり宣伝されたりしてるけど、今のところはただの事務員でしかない。
結局、アートする(複雑な意味を入力する)のは人間だ。プロンプトを入力するのにも才能がいる。だからアーティストは2025年現在の時点ではまだAIに仕事を奪われてはいない。
アルゴリズムはアーティストにとって絶望でもあり、希望でもある。そんな二重性を持っていることを、アルゴは知らないーー
※画像は「北のモナリザ」と言われる「真珠の耳飾りの少女」ヨハネス・フェルメール作、Wikipedia。全く同じ画像を左右反転して並べただけなのに、オレには左側の方が哀しげに見える🧐
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